アジアの手仕事~生活と祈り~

アジア手工藝品店を営む店主が諸国で出逢った、愛すべき”ヒト・モノ・コト”を写真を中心に綴らせていただきます

スマトラとカンボジアの絹絣の表情

2012-11-30 04:45:00 | 染織



製作地 インドネシア・スマトラ島パレンバン  
製作年代(推定) 19世紀中期~後期
素材/技法 絹、天然染料 / 緯絣





製作地 カンボジア南部  
製作年代(推定) 20世紀初頭
素材/技法 絹、天然染料 / 緯絣





●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 

絣に描かれた”天界の楼閣”

2012-11-26 05:43:00 | 技巧・意匠・素材



製作地 カンボジア南部 タケオ?  
製作年代(推定) 20世紀前期~半ば
素材/技法 絹(カンボウジュ種)、天然染料 / 綾地・緯絣

目にする者に”浄土”を想起させる絵図のクメール絹絣。信仰の世界観、精神性を描き表わすことに重きが置かれた仏教儀礼用の染織作品、色彩表現もどこか神秘的に感じられます。





●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 

山の民の”編み””結び””組み”

2012-11-22 05:43:00 | 技巧・意匠・素材



製作地 ミャンマー・シャン州  
製作年代(推定) 20世紀前期~半ば
民族名 アカ族  
素材 麻製、天然染料





製作地 日本・東北地方  
製作年代(推定) 20世紀前期 
素材 蔓製、色木綿

インドシナ北部の山岳地帯に生活する”アカ族”の手による手績みの麻を用いた肩掛けバッグと、日本の東北地方で手掛けられた山仕事用の道具入れとしての蔓製の籠バッグ”スカリ”。

土地の素材を用いて、手指の技としての”編み””結び””組み”により生み出されたものであり、いずれも日常仕事の道具入れ・身の回りの物入れである点が共通いたします。

国・民族を超えて共振する手仕事の表情・空気感と懐かしさに心を惹かれる作品たちです。