製作地 ミャンマー中部
製作年代(推定) 19世紀
素材 木製(チーク材)、漆、金彩
サイズ 高さ約19cm、幅(最大部)約12cm、奥行(最大部)約7cm、重さ215g
19世紀のミャンマーで手掛けられた仏教寺院や僧院を荘厳する浮彫パネルの部分(残欠)としての木造金彩脇侍像。
跪いて捧げ物をする童子の姿がハイレリーフ(高浮き彫り)の技法により立体感豊かに造形されたもので、浮彫パネル全形では中央に仏陀(菩薩)様が、左右に本品及び対となる童子が脇侍として配され、手には花(蓮華)を持していたのではないかと推察されます。
部分(残欠)ながら信仰のものとしての濃密な精神性が宿るとともに自律美を有している、欠損や漆金彩の古色を含め”残欠ゆえに美しい”と実感される浮彫像です。
(光学顕微鏡による画像)