製作地 ウズベキスタン・フェルガナ州マルギラン
製作年代 近年
素材/技法 絹(経)×木綿(緯)、天然染料 / 経地合・経絣
ウズベキスタンの地で手掛けられてきた”アドラス絣”とは、緯糸に太目の木綿糸が用いられ、その緯糸(木綿糸)をびっしり埋め尽くすように、高密度の経糸(細手の絹の絣糸)の整経・織りがなされる、絹×木綿”交織”の”経地合・経絣”の絣織物です。
経絣ながら横方向に”畝”が現れる点が他の絣織物ではあまり見られない独自性であり、”横畝”の緻密な連なりの中で、意図的に布面に”モアレ”を表出させる技巧が生み出されました。
モアレの波状(木目状)文様は地紋のような立体的な表情を有するものであり、”絣文様+モアレ文様”による、類稀な美を奏でる作例を目にする場合があります。もちろん伝統に培われた高度な技巧を継承する、職人手仕事あっての作品となります。