製作地 インド・ラージャスタン州 西部
製作年代(推定) 20世紀半ば~後半
この”バンダニ・オドニ”と呼ばれる大判の絞り染め布は、ブラウス(チョーリー)・スカート(ガーグラ)に合わせて、頭から腰部下までをすっぽりと覆うヴェール(被衣)として用いられるモノ、主にラジャスターン及びグジャラートの遊牧民・農牧民の衣装スタイルとなります。
手織りの上質な薄手木綿(木綿モスリン)をベースに、一目一目の絞りにより“メダリヨン(円花)”“踊り子”“パルメット(椰子)”“孔雀”等の繊細な文様が、華やかな色彩で染め出されておりますが、色彩の乏しいラージャスタン西部の砂漠地帯において、この色柄の美しさはさらに際立つこととなります。織り・染め、職人手仕事の技巧の高さが光る染織・衣装作品です。
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●チョーリー・ガーグラ・オドニ姿のラージャスタン西部の女性
(写真 インド・ラージャスタン州 ジョドプールにて)