アジアの手仕事~生活と祈り~

アジア手工藝品店を営む店主が諸国で出逢った、愛すべき”ヒト・モノ・コト”を写真を中心に綴らせていただきます

バガンの大仏様

2010-08-25 05:43:00 | 旅の一場面



(写真 ミャンマー・マンダレー地方域 バガン アーナンダ寺院にて)

大仏様、さらには信仰の空気に満たされた空間の神々しさに心を打たれるバガンの寺院です。

美しき道具 籃胎漆器の茶葉容れ箱  

2010-08-22 00:08:00 | 生活と祈りの道具



製作地 ミャンマー・シャン州  
製作年代(推定) 20世紀半ば

お茶の発祥地とされる中国・雲南省に隣接するミャンマー・シャン州は、古い時代からお茶の栽培が盛んであった土地です。そして漆の産地として”漆器”と”茶”が深く結びついてきました。

本品は、日常生活の中で使用する茶葉を納めるための”茶箱(茶筒)”であり、手仕事による堅牢な竹編みと漆塗りで作り上げられております。たっぷりとした収納、安定感のある形状、蓋と本体が隙間なくピタッと嵌る様など、日用漆器としての”用の美”が薫る作品です。





(写真 ミャンマー・シャン州 ニャゥンシュエにて)

自身の村で栽培した茶葉をマーケットで量り売りするパオ族の女性。

インダー族の”漆絵・籃胎漆器”

2010-08-19 00:04:00 | 技巧・意匠・素材





製作地 ミャンマー・シャン州 インレー湖  
製作年代(推定) 20世紀半ば
民族名 インダー族

古代土器を彷彿とさせるような漆絵が施された、インダー族伝統デザイン様式の籃胎漆器。本品はインダー族が日常生活の中で携帯して用いた種類の食物用漆器となります。

湖畔及び湖上に集落を形成し、漁業や浮島畑作を行う”湖上生活の民”の、平安や豊穣への祈りが込められた一品であり、時代とともに失われつつある、古き良き日常遣いの漆器作品です。





(写真 ミャンマー・シャン州 インレー湖にて)