製作地 ミャンマー・シャン州
製作年代(推定) 20世紀半ば
お茶の発祥地とされる中国・雲南省に隣接するミャンマー・シャン州は、古い時代からお茶の栽培が盛んであった土地です。そして漆の産地として”漆器”と”茶”が深く結びついてきました。
本品は、日常生活の中で使用する茶葉を納めるための”茶箱(茶筒)”であり、手仕事による堅牢な竹編みと漆塗りで作り上げられております。たっぷりとした収納、安定感のある形状、蓋と本体が隙間なくピタッと嵌る様など、日用漆器としての”用の美”が薫る作品です。
(写真 ミャンマー・シャン州 ニャゥンシュエにて)
自身の村で栽培した茶葉をマーケットで量り売りするパオ族の女性。