気ままに

大船での気ままな生活日誌

梅原龍三郎展

2007-01-26 06:15:55 | Weblog
横浜高島屋で梅原龍三郎展が開催されているというのでワイフと行ってきました。これまで、どちらかというと、日本画の方が好みでしたので、洋画家の展覧会をみにいくことはめったにありませんでした。気まま生活に入ってからは、なんでもみてやろうの気持ちが強くなりました。

画集などで梅原さんの作品はみていましたが、これほど沢山の実物の作品を目の前にして、さすが日本を代表する洋画家だと思いました。感動しました。

どの絵にも、私の好きな緑色が光り輝いていましたし、2、3番目ぐらいに好きな(笑)赤色も、ふんだんにキャンパスに塗られていて、ふたつの色のかがやきだけで圧倒されてしまいました。緑、赤といっても、それぞれ、うすい色から濃い色まで、融通無碍の無限の色合いでした。

私が気に入った作品は、唐三彩壺という小さな絵でした。その壺の、緑色を基調とした色彩の模様がうっとりするほどいいのです。もしかして実物の壺より素敵な色合いかもしれない、と思ってしまいました。バックは真っ赤に塗られ、緑の壺を見事に引き立てています。もう一つ、小品ですが、椿の絵も気に入りました。これも、真っ赤な花に緑の葉で、赤と緑の絶妙な組合わせでした。

浅井忠、ルノワールの両先生のもとでの修行時代の作品から晩年のまで順を追って展示されていましたが、やはり、後半の作品の方が、特徴がよく出ていて良かったと思いました。ルノワールから手でなく、目で描けと言われたそうです。そういう感じが晩年の作によく出ているように思いました。

人物画も結構ありましたので、高峰秀子さんをモデルにした絵を探したのですが、この中にはありませんでした。「私の梅原龍三郎」というエッセイを秀子さんが書いていて、その中に、先生に秀子像を描いてもらったという記述があるのです。先生は秀子さんにその絵をプレゼントしてくれましたが、何年か後にお返し、今は近代美術館の梅原コーナーにあるそうです。それが、もしかして、ここに展示されていないかと思ったのです。

秀子さんは先生を大変尊敬していましたから、自宅に今は亡き先生の仏壇コーナーを設けています。変った仏壇です。古いイタリア製のテーブルの上に、線香立て、ろうそく立ての代わりに、先生の使い古しのパレット(やはり赤色と緑色の絵の具のあとが大きな面積をとっています)、そして先生の愛用の絵の具筆を持ったブロンズの手首、それとマジョリカの花瓶(緑と赤の模様です、私が気に入った絵の壺によく似ています)を並べてあるだけです。

このマジョリカの花瓶は、先生が昭和40年のパリ旅行から帰ってきたとき、おみやげにいただいたものだそうです。珍しく対のマジョリカがあったから、きみと半分こしようと思って買ってきた、きみに良い方をあげようと、持ってきて下さったそうです。
・・・・・

展示会場を出ると、となりの会場で、横浜洋ラン展をやっていました(写真)。こちらも、梅原龍三郎展に負けないくらいの華やかさでしたよ。





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