気ままに

大船での気ままな生活日誌

”終わった人”が始まったんで

2018-06-16 10:52:22 | Weblog

おはようございます。

”終わった人”が始まったんで、終わった人、二人で(われわれ夫婦)、辻堂の映画館へ行ってきた。やっぱり観客の大部分も”終わった人”だった

”終わった人”というのは定年退職者のこと。”趣味なし、夢なし、仕事なし、そして、わが家に居場所なし”の、もう死んだような人(笑)。というわけで、映画は舘ひろしの定年退職を迎えた日から始まる。会社の玄関口で皆に送られる黒塗りのハイヤーの中で、定年って生前葬だな、とつぶやく。長い間ご苦労さまでした、のんびりお暮らしください、と言う社員の服装が(空想では)喪服になっている(笑)。

これはしんみりした映画になるのかなと思ったが、そうではなかった。明るいとはいえないが、クスクス笑いの多いコメディー、ですね。内館牧子原作で中田秀夫監督。妻は黒木瞳で美容師さんをしていて、ご主人の退職を機に自分のお店を出す。あわや浮気しそうになる同郷(岩手)のカルチャーセンターの受付嬢、広末涼子。偶然、出会う高校時代のラグビー仲間で脱サラしてボクシングのレフリーをしている笹野高史も登場。

”サンデー毎日”の館ひろしがまず、出掛けた先は公園、そして図書館。どちらにも、同類の人々でいっぱい(笑)。そして、スポーツジム、カルチャーセンターも同様。でも、ここから”新しい人生”がはじまる。ジムで知り合ったITの若い社長さんから顧問を頼まれ、サラリーマンに復帰。ところが、社長が急死、さらに・・・。前述の広末涼子に近づくがトホホの結果。

退職後、ヘマばかりし、借金までしょいこみ、妻にとうとう愛想を尽かされる。離婚は、免れたが、卒婚を宣言される。岩手山の美しいふるさとへ戻り、同級生の震災復興NPOの仕事を手伝う。ようやく、終わった人の第二の人生が始まった。

岩手の桜が満開のラストシーン。黒木瞳の笑顔があって、僕らもホッ。

終わった人、ふたりが食べたランチは、インドカレー。卒婚を宣言されないように、たまにはランチを一緒にね。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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