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気ままに

大船での気ままな生活日誌

笠智衆の眠るお寺の百日紅

2021-08-27 21:39:13 | Weblog

こんばんわ。

横須賀線で大船から北鎌倉へ向かう途中、百日紅の咲いているお寺が目に入る。まだ、一度も訪ねたことがなかったが、ミニコミ誌にそこの百日紅が紹介されていて、あの笠智衆さんが眠っているお寺であることも知り、それではと出掛けてみた。

笠智衆を知らない人はいないだろうが、その素顔を知る人は少ないと思う。2006年に小津安二郎監督ファンの集い、第三回麦秋忌が鎌倉で開かれたときに、笠智衆さんのご長男による「父を語る」と題した講演があった。一般公開されていたので、ぼくも受講し、そのときの感想をブログ記事にしている。その一部を紹介する。

父、笠智衆は熊本県天水町のお寺の次男として生まれ、僧職を継ぐつもりで、東京の仏教関係の大学に入りましたが、途中で、松竹蒲田撮影所のニューフェース試験に合格し、俳優の道に入ります。大部屋生活が長く続きましたが、この時代がとても楽しかったと言っていたそうです。このとき、脚本部にいた、しいのはなみさんと出会い、結婚しました。楽しかったはずですね(笑)。(蒲田撮影所は昭和11年に大船に移転する)

小津安二郎監督に出会い、笠智衆さんの才能は花開きます。小津作品の最高傑作といわれる紀子三部作、「晩春」「麦秋」「東京物語」のいずれも、原節子さんと共に、主役を演じています。自分の隠れていた才能を引き出してくれた小津監督を、神様のように、尊敬していたそうです。監督のことを、回りの人は「おっちゃん」と呼んでいて、奥さんもそうでしたが、彼は、どんなときでも「小津先生」と呼んでいたそうです。

「撮影のときは、真っ白な状態でいく」とよく人に言っていたそうですが、そんなことはなく、よく台詞の練習をしていたそうです。近くの高台の神社で、大きな声で、納得いくまで研究していたそうです。さすが、名優ですね、見えないところで、努力されていました。

”東京物語”では72歳役だったが、実年齢は48歳だった。原節子さんといつも共演。うらやましい人生でした(笑)。山田洋次監督の寅さんシリーズでは年相応の柴又帝釈天の御前様役でしたね。

北鎌倉駅から横須賀線の線路沿いの道を20分も歩くと、成福寺の山門が見えてくる。


茅葺きの山門は”四足門”と呼ばれるもので、親柱の前後にそれぞれ二本の控柱がある。この辺り(山崎)の領主の娘、崇高院が自宅の門を寄進した。

鎌倉唯一の浄土真宗のお寺とのこと。

親鸞聖人の像がある。そういえば、鎌倉では初めて見る。日蓮上人像はよく見るが。

さて、目的の百日紅。本堂横に。

華やかに咲いていた。

百日紅の向こうの墓地のどこかに笠智衆が眠っておられる。笠智衆は、大船に住んでいたが、父親が、熊本の浄土真宗の寺の住職を務めていたので、鎌倉で唯一の浄土真宗のお寺に眠ることにしたのだろう。ほんとは、尊敬する小津安二郎監督の眠る円覚寺を望んでいたのかも。

笠智衆さんもきっと草葉の陰で盃を傾けながら百日紅のお花見をしていることだろう。

ぼくもいいお花見をさせてもらいました。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

今宵の月は更待月(夜更けまで待つ月)。月の出直後で百日紅の花のような赤い月となった。

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大谷、ベーブルースの生誕地で41号!

2021-08-27 09:27:12 | Weblog

おはようございます。

今日も8時からアベマで大谷の生中継をみようとPCを開けたらびっくり。いきなり”大谷翔平、7試合ぶり41号は先頭打者弾! ルース生誕の地でゲレロJr.に再び5本差でキング独走 8月としては4本目の一発"(Abema Times)のニュースの見出しが飛び込んできた!

えっ!もう始まっていたのか、初回は見逃してしまったな、と、さて、今日はもう1本ホームランをお願いしますよ、とアベマに入ったら、今日の試合は午前2時から始まっていて、もう試合は終わっていたのだ。

残念!でもいいか、昨日の大谷の無念を晴らす一発が出たのだから、と映像を繰り返し見た。大きなライトフライかと思われた打球はゆっくりと大きな月のような輪を描いて右翼席に飛び込んだ。ここにお月さま(寝待月)が昇っていたら最高のシーンだったのに(と思ったけど、向こうは昼間でしたね)。

ぼくの期待は、ベーブルースの生誕地のボルチモアでの3連戦で投手で9勝目と打者で41,42,43号をと願っていたが、そうは問屋が卸さなかった。でも、投手として力投し、(勝ち投手の権利はもっていたし)、その翌日、ホームランをかっ飛ばし、二刀流の面目を十分保った。ベーブルースも草葉の蔭でお祝いしてくれたかも。

ベーブルースの生誕地で41号を放った大谷選手へ(2012年に訪ねた)ボルチモア美術館の名画を贈りましょう。

セザンヌ

マリー・ローランサン 若き日の作品 ”アーティストのグループ”

ピカソの母娘

シスレー

ロダン

あまり考え過ぎてもいけないかも。大谷選手は明日からはホームで。いきなり3連発を期待!(いつも期待が大きすぎるのは分かっているけど、これも楽しみのひとつ

さて、今日も考え過ぎないで(笑)、生中継がなくなったから、とにかく散歩に出よう。何かに出会うだろう。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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