パシフィッコ横浜の展覧会に行ったのは、昨年、夏のマンモスYUKA展以来、一年振りだ。今年の夏は恐竜がやってきた。夏休みに入った小学生や、もっと小さな子供たちでいっぱい。楽しそうにしていましたよ。でも、お父さん、お母さん世代も、そして、ぼくら爺さん世代にも見応えのある展覧会でしたよ。
1000円の図録を買ったが、なんと、その中に英文の小冊子が入っており、まるで、どこかの国際学会に参加したみたい。実際、副題のよう”新説・恐竜の成長”というテーマのジャック・ホーナー博士(1946年生まれ)の研究発表会といってもいいようなものなのだ。博士はこの分野の第一人者で、映画ジェラシックパークの監修もし、その主人公のモデルが博士だという。
写真撮影OKなのがうれしい。だからこの感想文も写真を中心に進めたい。
第1章 トチケラトプス/角と襟飾りはどのように変化したのか
赤ちゃんから子供、大人と成長するトチケラトプスの頭骨。この100年間、幼体と成体は別の種類の恐竜と考えられていたんだって!
目の上の角
こういう姿をしていた。怒ると襟飾り(フリル)が真っ赤になる。人間と同じ、血が頭に昇るらしい!
第二章 ヒパクロサウルス/成長すると”トサカ”の形は変化したのだろうか?その役割は?
成体頭骨の完摸式標本。上部(とさか)が鼻腔となっていて、それが共鳴室になっている。これを使って、音を出し、意思の疎通をはかった。
復元恐竜の鳴き声も聞くことができる。母子が仲良く歩いている。
第三章 パキケファロサウルス/ドーム型頭はどのように変化するのか。
ドーム型頭頂は幼体にはなく成体になって形成される。こんな頭。頭突き用のものと思われていたが、ただの種認識の為らしい。
復元図
第4章 ティラノサウルス/プレデターかスカベンジャーか?子どものティラノサウルスは何を食べていたのか?
さあ。お待ちかね。展覧会の目玉展示。世界最大のティラノサウルスの頭骨。複製ではありませんとわざわざ表示。
骨格
復元
プレデターかスカベンジャーか?死んだトリケラトプスの肉を食べるハイエナ型のスカベンジャーだった。大人と子供は歯の形状が異なり、食性も異なる。
ロボット恐竜と遊ぼう
2億3000万~6500万年前に生きていた地球上の大先輩。その風格には、人類が束になってもかなわないですね。