気ままに

大船での気ままな生活日誌

山鹿の八千代座

2013-08-20 11:48:55 | Weblog
歌舞伎フアンなら一度は行きたい、山鹿の八千代座。山鹿灯籠祭り見学の隙間にちらりと見物してきました。

はじめに、ちょっと歴史を(ホームページから)。一時閉鎖されていたが、地元の方々の、涙ぐましい地道な努力により、見事に復興。また玉三郎の公演も大きな復興の追い風になったようだ。

八千代座は、明治43年に建築の江戸時代の伝統的な芝居小屋の様式を今に伝える芝居小屋です。山鹿の商工会が劇場組合を作り、1株30円の株を募って建てたものです。八千代座を設計し、工事監督をしたのは、回船問屋の主人で灯籠師でもあった木村亀太郎です。建築には素人でしたが、研究熱心で東京の歌舞伎座や各地を見学、さらには上海に渡り洋式工法の長所も取り入れました。昭和40年代になると庶民の娯楽が多様化し、八千代座は時の流れの中に取り残されていきます。閉鎖状態が続き老朽化が進む芝居小屋。朽ちかけていく八千代座に一番心を痛めたのは、華やかだった頃を知るお年寄りでした。老人会は、「瓦一枚運動」で募金を募り、屋根瓦を修復。この運動に刺激を受けた若者も、復興へ向けての様々な活動を始めました。その後昭和63年国重要文化財に指定されました。平成2年から市民の手づくりで行われた「坂東玉三郎舞踊公演」では、明治の芝居小屋:八千代座が創り出す空間のなかで、華麗に舞う玉三郎丈の舞台のすばらしさに観客は魅せられ、この公演が復興への大きな追い風となり、八千代座の名前を全国に広めることになりました。平成8年より平成の大修復・復原が始まり平成13年完了。

いきなりですが、八千代座前の灯籠祭りの踊り子さん。


八千代座。看板の上に太鼓櫓がある。昔はここから街中に櫓太鼓が響いて、芝居があることを知らせた。


内部。回り舞台。平土間(桝席)、一階下手桟敷席、花道などがみえる。


一階上手桟敷席、二階上手桟敷席がみえる。天井広告画の一部も。


シャンデリアと天井広告画。真珠製の大きなシャンデリア。戦時中に金属供与でなくなっていた。60年振りの復元。天井広告画は八千代座を特徴づけるもので他の芝居小屋にはみられない。今回の修理で明治時代の広告画が復元された。


二階席から舞台を観る。


是非、一度観てみたい。地酒、千代の園をいただきながら。 はて、次の公演は何か・・・なななんと海老蔵! 10月25~27日、いくいく! ネットでみたらすでに完売。


玉三郎はえらい!!!


数々の公演。


。。。

そうそう、この”温泉銭湯”にも入りたかった。

山鹿温泉元湯「さくら湯」。江戸時代に、細川藩主細川忠利公が御茶屋として築。明治3年から5年にかけて行われた大改修で「市民温泉」として生まれ変わる。明治31年に「道後温泉」の棟梁・坂本又八郎氏を招いて改修が行われた際、北側に唐破風を備えた玄関が設けられた。





山鹿はいい町だ。すっかり気に入ってしもうた。また、是非、今度は歌舞伎と温泉とお酒で。




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アートアクアリウム 2013 〜江戸・金魚の涼〜

2013-08-20 09:24:12 | Weblog
ふたりで神田の神保町シアターで映画を観たあとは別行動。僕はとくにあてもなく日本橋へ。休館日の多い月曜日でも何かあると、歩いて見つけた掘り出し物。それが、今日、紹介する、”アートアクアリウム 2013/江戸・金魚の涼”展。コレド室町5Fで開かれている。ぼくがよく行く展覧会と違って、若い男女でいっぱい。でも中高年でも(とくに金魚好きは)、きっと満足すると思いますよ。空いているときを狙って、もう一度行きたい。

ご案内役は金魚界の奈良美智のお嬢さんに(爆)


では、ごあんないちまちゅ。はじめはネ。”棚田のある風景”から。


あたいの仲間が珍しい金魚鉢の中にいるんだよ。







ひな壇のような、豪華絢爛な金魚の館だよん。


この巨大金魚鉢はネ、大奥をイメージしてるんだよ。あたいにはよくわからでしゅが、これをつくったおじちゃんがこう言ってたよ。
金魚を愛でる文化が花開いた江戸を象徴する“大奥”を表現した、幅約3mにわたる複合的な作品です。多くの女性が自らの美を競い合う豪華絢爛な世界を表しています。そして美と艶を輝かせながらも、どことなくはかなげな生き様を、妖艶に泳ぐ金魚に重ね合わせています。




そして圧巻はこの水中四季絵巻。まるで絵巻物を開いていくように、一瞬一瞬、背景が変化し、その前の金魚の動きも変幻自在。一時として同じ風景がない。今だけが勝負。これぞ、芸術、これぞ人生!と、どっかの、おじさんがコーフンちてまちた。










浮世絵好きのおじちゃんが喜んでました。金魚の出てくる絵ばっかでちゅ。あぶないのもあるそうでちゅ


お相撲好きのおじちゃんが喜んでました。江戸の金魚の番付け。


お魚を描くのが上手な鶴太郎おじさんが金魚を描いてくれましたでちゅ。


そして、最後は、“京友禅”の最高峰の着物を水槽に埋め込み、その上に着物の柄を生きた金魚と3Dプロジェクションマッピングで変幻自在につくる金魚模様。






いかかがでしたか。写真では万分の一も出ていませんが、ご紹介まで。あたいは、奈良美智の娘ではありません。あまちゃんです。




そうそう、篠山紀信デザインの車もありました。


そうそう、出口にこんなのもありました。




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