念願の吉野の桜、生まれてはじめて(笑)観てきました。去年も計画していましたが、その直前に、なんと帯状疱疹にかかってしまい、やむなくタイジョウホウシン(退場放心:門前で退場し放心状態になる)した経緯があります。まさにリベンジ吉野の桜でした。
なにとなく春になりぬと聞く日より 心にかかるみ吉野の山 (西行法師)
吉野の桜といえば、ボクも大好きな桜の歌人、西行法師。西行さんが花の季節には必ずすごしたという場所に再現された西行庵をまず訪ねました。吉野山の桜は、上から順に、奥千本、上千本、中千本そして下千本(実際の桜樹の合計は3万本ですが)と植えられていますが、西行庵は一番上の奥千本を見渡す位置にあります。
金峰神社から細い山道を登ったり、下りたりして20分ほど歩くと、西行庵に辿りつきます。桜は毎年、四月の初めに下千本から咲き始め、次第に上に上がってゆき、奥千本が満開になるのは四月の下旬になるそうです。ボクらが訪ねた4月10日では、西行庵の回りの奥千本はまだ固い蕾でした。
芭蕉翁も2度訪ねたというこの場所に、今こうして自分がいることがとても嬉しく感じました。
西行庵

奥千本はまだ蕾

・・
吉野山梢の花を見し日より 心は身にもそはずなりにき (西行)
そして、ボクらは金峰神社まで戻り、そこから杉林を抜けて、西行法師の木像が安置されている水分神社を参拝して、少し下りると、花矢倉展望台に着きます。そこからは上千本、中千本、下千本の桜を一望できる、吉野山随一の展望台です。奥千本は1本も咲いていなかったのに、中、下千本はシロヤマザクラ(吉野のヤマザクラの多くはこの種類だそうです)が5~7分に咲きそろい、見事な景観をみせてくれました。まさに、花矢倉展望台は夢舞台でした。
上千本はうっすらと、中、下千本は花盛り。

少し、ズームアップしてみます。中途に吉野山のシンボル、蔵王堂がみえます。そこから下が下千本、上が中千本になります。

・・
吉野山こぞの枝折り(しおり)の道かへて まだ見ぬかたの花を尋ん (西行)
そこからの道は上千本の桜を横にみながら、そして展望の良いところでは、中、下千本まで見下ろすができます。まさに桜夢街道です。竹林院、桜本坊を通り、昼食場所の喜蔵院へ。精進料理をいただき、さらに、下りて行きます。吉水神社に出ます。そこの境内からの眺めが、またすばらしいです。今度は下から見上げるように、上、中千本の桜景色を観ます。”一目千本”の看板が立っていました。


・・
散る花を惜しむ心やとどまりて また来ん春のたねになるべき (西行)
蔵王堂をお参りして、銅の鳥居を通り過ぎ、賑やかなお土産屋さん通りを抜けて、駐車場まで歩きます。その途中でも、下千本の桜を望むことができます。吉野桜の旅、名残り惜しくて、何度も何度も立ち止まって観ていました。
蔵王堂、もちつきの行事が終ったあとでした。後方の4本の桜の囲みの中で、護良親王が、最後の宴を開いたという。

下千本。

遠くの山も霞んでいる。

・・
ねがはくは花のしたにて春死なむ そのきささぎの望月の頃 (西行)
ボクも。
なにとなく春になりぬと聞く日より 心にかかるみ吉野の山 (西行法師)
吉野の桜といえば、ボクも大好きな桜の歌人、西行法師。西行さんが花の季節には必ずすごしたという場所に再現された西行庵をまず訪ねました。吉野山の桜は、上から順に、奥千本、上千本、中千本そして下千本(実際の桜樹の合計は3万本ですが)と植えられていますが、西行庵は一番上の奥千本を見渡す位置にあります。
金峰神社から細い山道を登ったり、下りたりして20分ほど歩くと、西行庵に辿りつきます。桜は毎年、四月の初めに下千本から咲き始め、次第に上に上がってゆき、奥千本が満開になるのは四月の下旬になるそうです。ボクらが訪ねた4月10日では、西行庵の回りの奥千本はまだ固い蕾でした。
芭蕉翁も2度訪ねたというこの場所に、今こうして自分がいることがとても嬉しく感じました。
西行庵

奥千本はまだ蕾

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吉野山梢の花を見し日より 心は身にもそはずなりにき (西行)
そして、ボクらは金峰神社まで戻り、そこから杉林を抜けて、西行法師の木像が安置されている水分神社を参拝して、少し下りると、花矢倉展望台に着きます。そこからは上千本、中千本、下千本の桜を一望できる、吉野山随一の展望台です。奥千本は1本も咲いていなかったのに、中、下千本はシロヤマザクラ(吉野のヤマザクラの多くはこの種類だそうです)が5~7分に咲きそろい、見事な景観をみせてくれました。まさに、花矢倉展望台は夢舞台でした。
上千本はうっすらと、中、下千本は花盛り。

少し、ズームアップしてみます。中途に吉野山のシンボル、蔵王堂がみえます。そこから下が下千本、上が中千本になります。

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吉野山こぞの枝折り(しおり)の道かへて まだ見ぬかたの花を尋ん (西行)
そこからの道は上千本の桜を横にみながら、そして展望の良いところでは、中、下千本まで見下ろすができます。まさに桜夢街道です。竹林院、桜本坊を通り、昼食場所の喜蔵院へ。精進料理をいただき、さらに、下りて行きます。吉水神社に出ます。そこの境内からの眺めが、またすばらしいです。今度は下から見上げるように、上、中千本の桜景色を観ます。”一目千本”の看板が立っていました。


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散る花を惜しむ心やとどまりて また来ん春のたねになるべき (西行)
蔵王堂をお参りして、銅の鳥居を通り過ぎ、賑やかなお土産屋さん通りを抜けて、駐車場まで歩きます。その途中でも、下千本の桜を望むことができます。吉野桜の旅、名残り惜しくて、何度も何度も立ち止まって観ていました。
蔵王堂、もちつきの行事が終ったあとでした。後方の4本の桜の囲みの中で、護良親王が、最後の宴を開いたという。

下千本。

遠くの山も霞んでいる。

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ねがはくは花のしたにて春死なむ そのきささぎの望月の頃 (西行)
ボクも。
