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気ままに

大船での気ままな生活日誌

桜吹雪の横浜山手公園 

2008-04-05 09:04:09 | Weblog
今年の桜は長く観られますね。それでも、まだまだ観たりないです。地元の鎌倉だって、北鎌倉と八幡さまと、大船のフラワーセンター、砂押川畔、玉縄の谷戸池畔、近くの住宅地の公園ぐらいのしか観ていません。源氏山も鎌倉山もまだですし、近くの戸塚の柏尾川畔の桜並木も電車からみているだけですし、横浜も名所がいくつもありますが、ほとんどみていません。東京だって、上野と新宿御苑、それに六義園、後楽園だけです。ボクの少年時代の地元、井の頭公園も小金井公園も、深大寺も野川の公園の桜も残してしまいました。そうだ、隅田川の桜も、靖国神社も、小石川植物園も、それに、あの千鳥ヶ淵だってまだ観ていないのだ。本当に身体がいくつあっても足りない、この時期だけでも、孫悟空のように分身を千ぐらい欲しいです、お天道様お願い。

で、ボクは今日は、井の頭まで足を伸ばすか、東海道線を下り、小田原城内にするか、それともワイフが前日、とても満足したという横浜山手の桜にするか、迷ったのですが、結局、前日所用で目黒に出掛けた疲れが少し残っていましたので(帰りに通った目黒川畔の桜並木がよかった)、近場の横浜山手にしました。

横浜山手はいつ行ってもいいですが、今の時期はまた格別です。桜がどの洋館にも、教会にもお似合いです、それに人出も上野や鎌倉に比べると、ずっと少ないし、山手本通りから脇道を入るともう閑散としていて、山手公園なんかは地元の人とスケッチのグループしかいないのです。こんな素敵な公園がです。

なんと、この公園は日本初の洋式公園なのです。ボクは関内の横浜公園が最初と今まで思っていたのですが、それより数年早くできているのです、明治3年だそうです。それに、公園内のテニスコートは、なんと日本初なのです。ここが日本庭球発祥の地なのでありんす。日本のウインブルドンなのです。加えて、堂々としたヒマラヤスギが園内に何本もありますが、これも日本初です、すなわちヒマラヤスギ発祥の地でもあるのです。おどろきもものきひまらやすぎです(笑)。

ここの桜の古木が見事な花を咲かせています。そして一陣の風が吹くと、はらはらと花びらが舞い、少し強い風が吹くと、まさに桜吹雪となります。こんなすばらしい桜吹雪、はじめて観たような気がします。乱舞する花びらを写真に撮れるかなと、濃い緑のヒマラヤスギをバックにしてカメラを向けました。幸運にも無数の花びらが、濃緑の中に浮き出ていました。まるで濃緑の背中の桜吹雪の入れ墨のようです、片肌脱いだ遠山の金さんですね(笑)。”この桜吹雪に見覚えがねぇとは言わせねえぜ”知恵蔵、杉良、松平健、西郷輝彦、幾多の名優が演じました。

そして、ボクはカトリック山手教会、元町公園、外人墓地の桜を楽しみながら、もうひとつのお目当てである、港の見える丘公園の神奈川近代文学館の桜を目指しました。ここの館長もされていた、ボクも好きな作家、中野孝次さんがほめていた桜で、毎年満開の頃、関係者と木の下で花見の宴を開いたそうです。ボクはまだ一度も、満開時のこの桜を観たことがなかったのです。実に立派な堂々とした桜でした。”芸亭(うんてい)の桜”という名前がついていました。芸亭とは奈良時代にできた日本最古の図書館の名前で、芸(うん)は本の虫除けに使われた香草の名前だそうです。

”この桜吹雪に見覚えがねぇとは言わせねえぜ”といわれないように、山手公園の桜は毎年、みにこようと思いました。それも桜吹雪の頃に。

・・・
山手公園の桜 ヒマラヤスギを背景にした桜吹雪 文字通り、雪みたいでしょ。 





大きな桜の木です。桜の下で憩う近所の人たち。そして、大島桜の下の特等席。ボクはここに座り、この写真を撮っていました。



テニス発祥の地。旧山手68番館を移築し、市営テニスコートのレストハウスになっている。隣りの資料館でみつけた当時のテニスウエアー再現。スカート裾あげ器までついています(笑)。肌を露わにするのは、大部あとになってからなんですね。



山手カトリック教会の桜




芸亭(うんてい)の桜













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