口は災いのもと

　東京都議会で女性蔑視のヤジをとばし、広く世間から批判を浴びるという、神聖な場で
の極めてお粗末な出来事がありました。

　その事件を受けて大新聞社の社説にまで批判記事を掲載された上、当該議員の特定と
処分を求める署名活動が行われるなど、次第に火の手は大きくなるばかりの状況です。

　にも関わらず、ヤジを飛ばした張本人はだんまりを決め込んで名乗り出てきません。

　早々に名乗り出て、軽率な行為を真摯に反省し、謝罪をすべきと思いますが、その周辺
に居てその人物が誰なのかを十分に知っている筈の同僚議員も素知らぬ顔を決め込んで
います。

　それは信頼を失墜し、特に女性有権者の支持離れで、次回選挙が不利になり、議員の
身分を失うことを避けたいという自己保身以外の何ものでもない行動であることは明かで
す。

　このままうやむやで済ませるようなことになれば、先進国日本の首都の議会の品格やレ
ベルの低さを日本のみならず世界に示すことになります。

　衆人の納得できる解決を期待するものです。

　思慮に欠けた心無い一言で人心を惑わすことを「口は災いのもと」といいます。

　この事件を他山の石とすることなく、我が身に振り返り心したいものと思っています。