感傷の朝です。

　日本初の高速道路となった名神高速道路が、昭和３８年に部分開通し、その２年後の昭和
４０年に全線開通してから５０年になったと言う新聞記事を見て思わず当時のことを懐かしく
思い出してしまいました。

　当時の私は、昭和３５年に運転免許を取得して近畿地方一円を社用車で走り廻っていた時
代でした。

　名神高速を初めて走ったこともしっかりと記憶にあります。

　それは、全線開通の前年で、まだ部分開通区間だけの時代でしたが、今は亡き極め付きの
車好だったFさんと社用車で仕事場に向かって走ったのが初体験でした。

　Fさんが、まるで自分の車と思わせるほど大事にして、何時もピカピカに磨きあげていた車で、
当時は、まだ走行する車も少なく、閑散とした鏡の如く整備された路面を快適に走ったことを今
も忘れません。

　それ以来、公私を含み、何度走ったか数え切れませんが、今では仕事では勿論、私用にあっ
ても年に数回程度利用することになってしまいました。

　半世紀を振り返り、その昔を懐かしく思い出し、年甲斐もなく感傷に浸る朝になりました。