風の向くまま、気の向くまま

人生楽しく行こうじゃないか、山よりデッカイ獅子は出ん、何事にも挑戦するぞ!

我が家の震災記念日

2011-01-17 10:40:33 | Weblog
16年前の朝も今日と同じ寒い朝でした。

突然、経験したことのない強烈な衝撃にたたき起こされたことを鮮明に覚えています。

何が起きたのか直ちに理解できなかったのですが屋内の惨状を見てようやく天変地変の発生を知っ
たのでした。

急いで起き上がり、取りあえず部屋の整理をして足場を確保するだけで精一杯でした。

腹をくくり、行政の支援や近隣の人々との助け合いを待つより仕方がないと、ある種あきらめの心境
になったのですが、我が家には誰の手も借りず、私自身が独自に解決しなければならない事態があ
ったのです。

それは、その日の5日後の22日に我が息子の結婚式を東京で行う予定があったのです。

息子は神奈川で住まいをしていたので直接的に震災の影響はなかったのですが、私達が出席しよ
うにも公共交通機関や道路網は寸断していて極めて困難なことが予想されました。

かと言って1年以上も前から準備をし、息子の人生にとっての一大イベントである結婚式を取りやめ
たり私たちが欠席するわけに参りません。

如何したものか思案にくれていたのですが、しかし窮すれば通ずるものです。

新幹線は京都以東で運転していることを知り、結果の可否はやってみないと分からないが新幹線を
利用できる米原駅の近くの親戚まで移動しておくのも手と考えマイカーで寸断した道路を迂回や逆戻
りを繰り返しながら普段なら2時間弱で到着できるところを半日掛かってようやくたどり着き、一泊させ
てもらい翌日上京し無事に結婚式を挙げることができました。

はらはらどきどき、曲がりなりにも何とか親の責任を果たすことができたのでした。

それから16年息子夫婦にも「1姫2太郎」に恵まれ幸せに暮らしていますが、私にも息子にも忘れら
れない震災でした。