風の向くまま、気の向くまま

人生楽しく行こうじゃないか、山よりデッカイ獅子は出ん、何事にも挑戦するぞ!

天才絵師・狩野永徳展

2007-11-09 10:37:01 | 芸術・趣味・特技
今から溯ること、およそ450年、時の天下人・織田信長や豊臣秀吉に寵愛され、そ
の才能をいかんなく発揮して、天才絵師といわれた「狩野永徳」の歴史上初めての
大回顧展が京都国立博物館で開催されています。

「洛外洛中図屏風」など、国宝や重要文化財に指定されている作品が一堂に展示さ
れているようで絵画フアンの端くれの私としてはこの機会に是非とも実物にお目にか
かりたいと思っているのですが新聞報道によると大盛況で行列をしての入場待ち、
立ち止まっての鑑賞不可能など、せっかく行ってもそんな状況ではと、いまだ思案を
しているばかりで実現していません。

そんな時、BSハイビジョンで永徳の代表作である屏風図、襖絵など3点を現代の著
名な日本画家の解説で紹介していたのでしっかり観てしまいました。

その解説は一般的な絵の解説にとどまらず、更に一歩踏み込んだ永徳が使用した
墨・筆・筆運びの速さに至るまで、私にとってはすごく興味のあるものでした。

その中で解説をしていたK芸大の学長である日本画家の言葉に「永徳の作品は模
写すればするほど永徳は、ますます遠ざかって行ってしまう」と表現されていましたが
、弱冠48才でこの世を去った、計り知れない永徳の天才振りを知ることができまし
た。

永徳の作品は安土城や大阪城、聚楽第等にあったものが安土桃山時代の戦火に
よって消失したものが多く、永徳の真筆作品は、現在10点前後しかないと言われて
います。

今残されているものを大切にして後生に伝えて欲しいものです。

そして何時か、また全国で展覧会を開いて欲しいものです。私はそれを期待して今
回はハイビジョンで辛抱することしします。