オートバイ道草記

オートバイを一生の趣味とする人のために

610のハンドリング

2007-03-16 20:49:55 | クラシック
 610のハンドリングは乗るほどに気持ち良さが増していきます。体重移動して自分が想定しているオートバイの動きと実際の車体のバンクしていく動きがピッタリあっていて、そしてその動きが穏やかでとても安心感があります。バンク角にあわせてサスペンションが沈みタイヤを地面に押し付けていく、それをシートを通じて感じる、それがとても分かりやすいです。オートバイのコーナリングはとても楽しいものですけど、610はこれまで乗った私が乗ったオートバイの中ではもっともワクワクさせてくれるオートバイです(と今は感じてます)。

 ただこの感覚のオートバイには乗ったことがある。いや今も乗っています。それは我がBSAのB50などクラシックの英車のハンドリングがそれ。それに現代のサスペンションやエンジンのフィーリングが加わって更に気持ちよくなっています。本家のトライアンフ、スピードトリプル、新生ボンネビルなどに乗りましたが残念ながら昔の英車のハンドリングは今の英車にはありません。


速い春の訪れと言われ、暖かい日を期待しているのにここへ来て冬も抵抗していて風が冷たいです。でも一ヶ月ぶりの休みじゃ乗らないわけには行きません。早く暖かくなってワインディングロードへ走りに行きたい。昨日は烏山方面を走ってきました。

シリンダーの圧縮圧

2007-03-16 14:02:53 | メインテナンス
 エンジンの掛かりが悪くなったガスガスの125です。去年の12月頃より悪くなったとので、寒くなったからではないかとオーナーはキャブレターのジェットを交換してみました。しかしほとんど変わらなかったということでした。

エンジンの始動性を含めた調子は下記の3点の状態で決まります。
①ピストンとシリンダーの圧縮があること(気密性が保たれていること
②適正な混合気であること
③適正な火花が出ていること。
ジェットを替えても変わらなかったこと、火花は出ている(火花が出ていること=OKではないですが)ので圧縮を測ってみたらとても低かったです。6kg/cm2。これではかからないですね。シリンダーを分解してみたらピストンリングが摩耗していました。段つき摩耗になっていました。2サイクルですのでシリンダーにポートのあるところで穴の部分と繋がっているところがあり、シリンダーの繋がっているところが段差になっていました。段差と言っても0.1~0.15mm位です。それでポートの無いところへ行くとその部分が隙間になってしまうのですね。乗り始めて2年経っているので消耗です。リングを新品に交換したら圧縮は12kg/cm2、始動性も良好になりました。

 最近数千円でコンプレッションゲージが売っていますのでオーナーの人はメンテの道具に加えておくと不具合の原因を見つけるのに役立ちます。


4サイクルで14kg/cm2、2サイクルは若干低めで12~13kg/cm2。10以上あれば大丈夫で9以下だとかかりが悪くなってきます。