オイル漏れ

　エンジンから変な音が出てくるのもいやですが、オイルが漏れてくるのも気になります。英車やベスパに乗っている人なら実感だと思います。クランクケースの合わせ面から出てくるのは簡単ではありませんが、カバーの合せ面、タペットキャップなど意外と難しくなく対処できるところも多いです。
　このＢＳＡユニットシングルは、ミッションオイルが漏れました。スプロケットのオイルシール部です。一次減速のカバー、クラッチ類を外すと交換できます。
どこからオイル漏れをしているか把握できれば対処法が考えられます。

エンジンからの音

　ホンダのエイプ、エンジンから異音がするので修理しました。大きな音は消えましたがクラッチ周りの音は残りました。クラッチの構造を見て無理はないかと思った次第です。
　普通クラッチセンターはナットで強く締めあげ緩み止めのロックワッシャーを使います。大型車になると強力に締まっているので外すのに一苦労なんてことも。それがサークリップで止まっていました。取り付けた状態でガタがありこれでいいのかと思いました。クラッチアウター（一次減速ギア）も軸方向に２ｍｍほどのガタ。排気量に見合った構造なのでしょう。今回の車両は排気量が上がっていたのでパワーに負けてガタが増えて音が出ていると推測しました。

写真を撮るのを忘れたのでパーツリストのクラッチ部です。１５番がサークリップ

原因不明？

　エンジンが掛からないといって持ち込まれたトライアル車、確かにかかりません。プラグを新品にしてもかかりません。プラグの火花、圧縮、キャブレターの状態は問題なさそう。キックをしていると気が付くことがありました。火花が出るほどクランキングをしていない感じです。３００ですから重いです。キックレバーを大きく前に傾けてキックしてみました。充分クランキングできています。エンジンはかかりました。同時にマフラーからは黒いオイルが噴き出てきました。推測するに、劣化したプラグでかかりが悪くなり、かからないままキックし続けて燃料の吸い込み過ぎ。エンジンがかかった後キックレバーの位置を戻してもＯＫでした。（プラグは新品）
　クランクベアリングから音も出始めているので、シール、ベアリング交換のメインテナンスが必要な時期のようです。

フューエルポンプ

　タンクの中からフューエルポンプを外しました。悲惨な状態です。部品はあるでしょうか？この型の９００ＳＳに乗っている方は多いと思います。現在乗っていない時はガソリンを抜いておきましょう。タンクにはドレーンボルトが付いているのでガソリンを抜くのは容易です。




ヒンジの右側のあるボルトがドレーン用です。

やっと外れました

　ガッチリ固着してしまっていた燃料キャップのベース。問題は燃料タンク、傷をつけないようにしなければいけないので慎重に行きました。小さな芋ネジ８本を外してあとは引っ張るだけのはず。隙間にパーツクリーナー、潤滑剤、ドライヤーで温めたり。ここ一ヶ月くらいじわじわやってました。ベースが外れたタンクの中は・・・世にも恐ろしい光景でした。