オートバイ道草記

オートバイを一生の趣味とする人のために

いろいろ楽しめる英車

2005-01-28 22:40:10 | クラシック
 古い英車は部品には困らないと言われます、高年式のものはそうとも言えるようですが、いろいろ工夫も必要なことも多いです。B50のヘッド周りからオイルが漏れてくるので再度分解して組みなおしました。そのとき必要なガスケットやシール類を取り寄せた中に、デコンプのカムのシャフトの“O”リングがありましたが、届いたのは元のものとは違う小さいサイズものでした。使えるのかなと思って付けてみましたが全然締代も無くて役に立ちそうもありません。すぐ手元にちょうどいい他のものが無いので、本来は外側に付けるところをシャフトの内側と外側にダブルでを付けて組みました。結果は、カムも動くしオイルも漏れないのでOKでした。“O”リングでしたら国産のサイズの合うものを探して組むのは容易ですが、その車種の専用部品はそうはいかず、うまくつかない部品を加工してつけるというのもたまにあるものです。
 また取付は問題なくできても、その部品に問題があってうまくいかないこともあります。英車には昔から作られているキャブレターが新品で手に入りますが、この品質が、、、品質なんて言葉はつかえません。金型もひどくなっていてバリだらけだったりなど、使う前に部品を一個一個点検して、修正して使うこともしばしばです。一度新品を使った時のことでしたがどうしても調子が悪いキャブレターがありました。どこを見ても悪くないのですがガスが濃くなって調整が効きません。ツインキャブだったので左右を入れ替えるとまったく症状が逆転するのでキャブが悪いのは明らかでした。結局そのキャブは使えませんでした。こう書くと簡単に思われるかもしれませんが一月くらいかかりっきりでやっての結論です。
 時折こういうことはおきるのことがあるのですが、それにうろたえず、まぁ何とかなるものさ、と楽しんでやることが肝心です。

大きいのが元の“O”リング、と小さい新品