京都御苑の枝垂れ桜を撮影後、いったん帰宅し、改めて鉄撮りに出動しました。
29日は撮影対象がいろいろあり、何を優先すべきか考えていました。まず、早朝の8862レで上る下松からの東武鉄道50050形の甲種回送を撮り、その後夕方の京浜急行N1000形の甲種を撮る。しかし、その間、10時間ほど何をすべきかと思いめぐらせた結果が「朝の甲種はやめ。桜を撮る」ということでした。これなら自分的には鉄撮りの現場に出ているわけではないので、いったん帰宅して改めて出動となっても「別物」なので躊躇がありません。
では、いつ、どの列車から撮影に出かけるか。それを検討していたら、背中を押してくれるメールが飛び込んできました。中京地区へ出かけておられた龍さんからの「8865レ EF65-100にDE10のムド、タキ4両、コキ4両、チキ9両」という内容です。28日の8864レで国鉄色の岡山機関区所属、EF65-100号機が稲沢に上っていたのは知っていましたので、もちろんこの8865レも撮影対象でした。しかし、選抜高校野球で勝ち進んでいた富山商業の応援列車やブルトレの「日本海」を撮りに湖西線へ行くという選択肢もありました。
しかし、原色機にディーゼル機関車DE10の無動力回送が付き、さらに黄色いタキまでつくとなると出かけないわけには行きません。そこで早目に家を出てJR琵琶湖線の普通で安土に向かいました。
ポイントに着くと、すぐに一人の男性が来られました。ごあいさつして、二言三言お話をしていたら「まむしさんですか」と尋ねられ、もうびっくり。地元の熱心な鉄道ファンのHさんで、この拙いブログを毎日のようにご覧いただいているとか。現場でこのような経験は初めてで、しかもHさんがこれまで撮影されたお写真を拝見すると素晴らしいものばかり。私の下手な写真とは比べ物にならないほどお上手で、赤面してしまいました。
その後、Hさんのお仲間であるいずれも地元のUさん、Tさんもお見えになり、そのほかの方々とも話をして8865レを待ちます。あいにく通過時は太陽が雲に隠れてしまいましたが、カマの青、ムドのオレンジ、タキの黄色と大変華やかで、しかもコキ、チキを入れると総計19両というこの列車にしては珍しい長大編成で、大変満足しました。
では、午後はどうしようか。京急甲種は夕方ですから、時間はたっぷりあります。富山商応援列車は金沢の489系ボンネットとのことで、これと甲種の一石二鳥狙いで山崎あたりへ行くか、とも思いました。ただ、JR京都線は午後、光の加減が今一つで、思い悩んでいるとHさんが「よかったら午後も一緒にどうですか。他のポイントも紹介しますよ」とおっしゃってくださり、渡りに船とお願いすることにしました。
いったん私は昼食を摂るため近江八幡に行き、再度15時に安土駅で待ち合わせし、Hさんの車に乗せてもらって能登川方面へ。下りが順光で美しく撮れるポイントに案内していただき、富山のEF81が引く4076レをUさんも加わって撮りました。
そして、いよいよ午後の本命である甲種を、麦の緑のじゅうたんを入れて撮れるところに連れていってもらい、彦根で4076レを撮影してこられたTさんも一緒に思い思いの位置で迎え撃ちました。私はとても満足のいく結果が得られた、と思っています。
緑のじゅうたん、青いEF66、そして赤いラインがひと際目立つ京浜急行のN1000形。HさんはじめUさん、Tさんに案内してもらえたからこそ、と感謝しています。このあと、もう一本、上り貨物を別のところで撮影後、レモンイエローの小さなかわいいフィアットが走ってきます。Tさんが思わず、レンズを向けておられると、その車は我々の横で止まり、なんと窓から「まむしさん」との声が。見たら中京地区に行っておられた龍さんが助手席に。運転者の龍さんのお友達を交え、しばし路上雑談をしたりフィアットの撮影会(私も223系とフィアットのコラボなんぞを撮りました)をしたりしたのち、あまりに風が冷たいので能登川駅前のショッピングセンターにある喫茶コーナーに全員で移動。お茶をしながら、かつての鉄道車両やカメラ談義に花を咲かせ、とても有意義かつ楽しい時間を過ごせました。
きょうは、びっくりすることの連続でしたが、温かな人たちに囲まれ、よい写真も撮ることができ、本当にありがたい日でした。皆さん、どうもありがとうございました。改めてお礼申し上げます。また、今後ともどうぞよろしくお願いします。
2009-3-29 JR東海道線能登川‐安土 京浜急行N1000形甲種回送
Nikon D700,AF-S ZOOM NIKKOR VR ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF),75mm,ISO 400
1/800秒,f7.1,-0.7段,WB:晴天
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