ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその146-ダーティメリークレイジーラリー

2015年07月21日 | アメリカ映画
アメリカンニューシネマの隠れた傑作。

1970年代にアメリカ映画のメインストリームになった「アメリカンニューシネマ」
以前このブログでも「グライド・イン・ブルー」と言う作品を紹介した。
アメリカンニューシネマとは、当時のアメリカが持っている闇の部分を前面に押し出したハッピーエンドではない作品群を言う。
今の全てがハッピーエンドなアメリカの映画とは趣を異とする。
代表作品では「俺達に明日はない」や「バニシングポイント」そして前述した「グライド・イン・ブルー」などがある。
本日紹介する映画は、やはりこのジャンルに当てはまると私が思っている映画「ダーティメリークレイジーラリー」である。
ストーリーを紹介しておこう。

ラリーとデュークはカーレーサー、二人でスーパーの店長宅から現金強奪を計画する。
計画は成功したものの、昨晩ともにした女性メリーがメンバーに入るはめに。
警察は陸から、空から彼らを追うが、まんまと逃げられてしまう。
警察の追跡から逃れた彼等だったが..........

映画は唐突と悲しいエンディングを向かえる。
私は中学生の頃だったか、近所の3番館でこの映画を観た記憶がある。
補足すると、当時はロードショウ館(1番館)、2番館、3番館と映画が流されていた。
3番館に来る頃には入場料も安くて、学生の私にはとても助かった。
上映本数も3番館くらいになると「3本立」になる、入場料も安く、沢山の映画も観られる良い時代だった。
今のロードショウ→DVDレンタルに比べても時期的に早く観られた。
話はそれてしまったが、この映画を観たときは、そのあっけない終り方に刹那さえ感じた。
長年DVDになっていなかった作品だが、今はDVDもリリースされている。
是非観ていただきたいお勧めの一本である。

1974年、アメリカ製作、カラー93分、1974年日本公開、監督:ジョン・ハフ