ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその140-ダラ・プスピータ

2015年07月09日 | ワールドミュージック
聴くのが楽しいアジア音楽。

私は以前からアジア音楽を好んで聴いている。
正直ヨーロッバやアメリカの音楽は以前はよく聴いていたが、今はその変わり映えのなさに食傷ぎみで聴くことは殆どない。
日本のJ-POPもそうである、日本は「歌謡曲」全盛時代が一番よかった。
そのアジア音楽のなかでも「ダンドゥイット(Dangdut)を好んで聴いている。
このダンドゥイットは1970年代後半、インドネシアの男性歌手ロマ・イラマが創造し、更に女性歌手のエルフィ・スカエシがそれに続くことで一般大衆に広まり、定着した。
今やダンドゥイットにもレゲエやハウスと言ったジャンルも派生し定着している。
今回紹介するのはこのダンドゥイット音楽ではなく、その前の時代にさかのぼる歌手(グループ)である。
名前は「ダラ・プスピータ(Dara Puspita)」
女性4人のガールズグループである。
ダンドゥイット誕生前、世界はビートルズの登場で「ブリッテシュインヴェンション」が大いにもてはやされた時期である。
彼女達もまたビートルズに憧れ、影響されたサウンドを展開している。
今で言う「ガーレージバンド」なのだ。
その素朴さはなんとも言いがたく愛しく一度聴いたら忘れられないだろう。

インドネシアはポピュラー音楽の発祥の地である。
16世紀にインドネシアで誕生した「クロンチョン」は世界最初のポピュラー音楽と言われている。
ポピュラー音楽は単独の音楽では形成できない。
様々な文化が交じり合ってこそ出来上がるのがポピュラー音楽である。
ダラ・プスピータもビートルズへの憧れから、彼らに少しでも近づこうとする努力が垣間見られる。
大切なのはここである。
何か新しいものが生まれる時、そこに「大いなる勘違い」が発生する、ここが面白いのだ、音楽の可能性を聴かせてくれる瞬間である。
現在彼女達のCDは高値で取引されて手が出ない。
しかし「ユーチューブ」には彼女達の代表曲がアップされている。
下がそうである、一度聴いていただきたい。

Dara Puspita - A Go Go (1967)