Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

それぞれの

2010-09-11 09:57:08 | 日記
少々話題は古いがレココレ9月号の

「日本のロック 80年代 アルバム ベスト100」


80年代を中学、高校生としてずっぽりと駆け抜けた僕にとっては

非常に興味深い特集。

納得出来るものはあるものの、四国の片田舎育ちの僕が通ってきた

日本のロックとはかなりかけ離れたものも多かったのも正直なところ。


高1の頃エレキを購入に軽音楽部に入部するもいろいろとあって高2の夏には退部。

それ以降は帰宅部となり、帰り道にあるレコード屋やレンタルレコード屋をハシゴ

するのが日課であった。



The Street Slidersの「夢遊病-Sleep Walker-」(1985)


01.Baby, I'm Really Down
02.パラダイス
03.7th Ave. Rock
04.Time Is Everything To Me
05.New Dance
06.今はこれでいいさ
07.Let's Go Down The Street
08.I Don't Know
09.天国列車
10.tsumuji-kaze



次作「天使たち」でブレークする前夜の、ロンドン録音による彼らの4作目。

3作目までの尖った部分を程よく残しつつ、音楽的に確実に進歩を遂げた作品だと言える。


ジェームス、ズズによるどっしりと揺るぐことの無いリズム隊。

蘭丸の華やかなギター

ハリーのけだるくも艶のある歌声と才能豊かなソングライティング。


本作の醍醐味は中盤のミディアムナンバー

絶妙のタイム感で二本のギターが絡み合う「Time Is Everything To Me」「New Dance」


曇った心を見事に表現したかのような印象的なギターリフをバックに

淡々と歌われる「今はこれでいいさ」

クールに見えても、時に垣間みえるハリーのあたたかさが伝わる一曲である。


そして本作のハイライトとも言える「Let's Go Down The Street」

キレのいいカッティング、跳ねるリズム隊、感傷的なメロディ

当時のバンドの一体感や充実感がもっとも伺えるナンバー。


全編を通してクールな佇まいでありながら

「これでいいさ」「出かけようぜ」と手を差し伸べ

最後には「tsumuji-kaze」で「そんなことまるで どうでもいいさ」と

鬱積する思いも吹き飛ばしてくれる彼らの音楽。



あの頃の僕の部屋でよく流れていたアルバムのほとんどはランク外。

本作も残念ながらランク外。



それでもランク外には「それぞれの80年代」が当然ながら存在する。
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