(世界ランクシリーズ その7 2024年版)
(歳出の半分を超えるウクライナとベラルーシ!)
4.歳出に占める軍事費の比率
(図http://rank.maeda1.jp/7-G04.pdf参照)
次に歳出に占める軍事費の比率を見ると、世界1位はロシアと戦争中のウクライナであり、同国は歳出の6割近くを軍事費に充当している。第2位はウクライナの隣国でロシアの友邦国ベラルーシである。同国も軍事費が歳出の5割を占めている。第3位以下はサウジアラビア(24.04%)、ミャンマー(20.68%)及びオマーン(20.66%)であり、上位5カ国の軍事費は歳出の20%を超えている。サウジアラビアの軍事費は金額及び一人当たりで世界5位、GDP比率では世界4位である(1~3節参照)。世界最大の産油国の一つである同国は軍備に金を惜しまない国であることを示している。
その他主要国の比率を比べると、ロシアは世界10位の16.14%、イスラエル14.59%(世界14位)、韓国11.10%(世界24位)であり、世界29位のブルネイ(10.23%)までが10%を超えている。米国の比率は9.06%であり、インドは8.15%、中国4.97%である。上記以外の主要な中東諸国ではイランが13.53%(世界20位)、エジプトは4.15%(世界88位)である(トルコはデータなし)。
このような中で日本の比率は2.82%にとどまっており、世界121位と際立って低いのが特徴である。
(続く)
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