石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

ニュースピックアップ:世界のメディアから(8月14日)

2013-08-14 | 今日のニュース

・リビア石油産業ストでBrent原油アップ。$109.53に

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BPエネルギー統計レポート2013年版解説シリーズ:天然ガス篇21貿易量(7)

2013-08-14 | その他

(注)本シリーズ「BPレポート天然ガス篇」は「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。

http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0275BpGas2013.pdf

 

(ロシアと日本がそれぞれ輸出世界一、輸入世界一!)
(5) 2012年の天然ガス貿易(パイプライン+LNG合計)
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/maedaa/2-4-G06.pdf 参照)
 2012年のパイプライン(以下P/L)とLNGを合わせた天然ガスのNET輸出(入)量は世界全体で8,866億㎥であった。輸出量トップはロシアの1,709億㎥であり、内訳はP/Lによるものが1,561億㎥、LNGが148億㎥であった。同国の世界全体に占める割合は19%である。これに次ぐのがカタールの1,247億㎥であり、そのうちLNG輸出は1,054億㎥、P/L(ドルフィンP/L)によるUAE向けが192億㎥である。第3位はノルウェーの1,114億㎥で、同国の場合は殆どがP/Lによる欧州各国向けの輸出である。上記3カ国が天然ガスの三大輸出国であり、3カ国の合計シェアは世界のほぼ半分の46%に達する。その他の主な輸出国はカナダ、アルジェリア、オランダ、インドネシアなどである。

 一方輸入国としては日本が1,188億㎥と最も多く、次いでドイツの743億㎥が世界第2位である。日本は全量がLNG、ドイツは全量P/Lと両国の特色が分かれている。世界第3位の輸入国はイタリア(667億㎥)であり、第4位以下に韓国(497億㎥)、フランス(438億㎥)、米国(429億㎥)、トルコ(420億㎥)、中国(386億㎥)、英国(371億㎥)と続いている。米国は近年シェールガスの開発生産が急増、国内での自給率が高まっている(第3項消費量(5)「主要国の需給ギャップ」参照)。従って輸入量は引き続き減少し、いずれ天然ガスの純輸出国になるものと思われる。

 輸入上位3カ国(日本、ドイツ、イタリア)の世界全体に占める割合は29%であり、輸出上位3カ国のシェア46%(上記)に比べてかなり低い。輸出は少数の国に握られ、輸入は多くの国が群がっていると言えよう。これは価格の主導権が輸出余力のある一部生産国に握られることを示唆しており石油の場合と共通した現象である。

(続く)

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
   E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする