Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(182)

2016-09-20 00:10:00 | コラム
すとりっ「ぷ」→「ぷ」りんせす

姫、いい響きだなぁと思う。

英語princessより、日本語の姫のほうが、なんかグッと? くる。

姫始めなんていうことばもあるが、アンちゃんネーちゃんには通じないかもしれない。

それより内親王にも使用されるものなので、やっぱり佳子ちゃんが真っ先に思い浮かぶ。

いやぁ、どんどんキレイになりますなぁ。
姫始めのあとに佳子ちゃんの話なんかすると、昔なら不敬罪にあたるかもしれないが、まぁそれはそれとして。


はっきりしているのは、自分とは無縁の世界だなぁと。
けれども無縁だからといって、どうでもいいとも思わない。

特別な地位ゆえ「得をする」こともあるだろうけれど、生きづらさという点で「損をする」ことだって多いんじゃないか、モノスゴ自由に生きているつもりの自分なんかは、そんな風に同情してしまうところもある。

だって、姫になりたくて姫になったひとよりも、本人の意思・意志とは無関係に姫になったひとのほうが多いはずだから。


さて。
映画ファンのあいだで姫といえば、白雪姫ではなく、そりゃあもうレイア姫だろう。

『スターウォーズ』シリーズ(77~)の第3作(83)では水着姿を披露、華奢な身体ではあるが、逆に「それが、そそる」という愛好家? が続出し、一部でセックスシンボル的な存在となった。

演じたキャリー・フィッシャーは、長いあいだ「その現象」に気づかなかった。

中年になったころ、友人から「あなたはセックスシンボル」と知らされ、ひどく動揺したという。

そんなつもりはなかったのに・・・というわけか。

分からないでも、ない。かなぁ。


タイトルに冠されているから、ロブ・ライナーの『プリンセス・ブライド・ストーリー』(87)を挙げるひとも居るかもしれない。



おじいちゃんが病気の孫のために、『プリンセス・ブライド』の物語を話して聞かせるという構成。


個人的な「姫の趣味?」を、外国映画・日本映画それぞれひとつずつ挙げてみよう。


『ネバーエンディング・ストーリー』(84)の、幼ごころの君。



公開当時、自分はまだ小学生で、姫を演じたタミー・ストロナッハの可憐さにキュンときたものである。

『隠し砦の三悪人』(58)の、上原美佐。



格好いい、いまでは死語かもしれない男勝りの姫。

しかし、ほんのりとしたエロスも漂わせて。


黒澤信者だが、もし黒澤の欠点を挙げるとするならば、ときとしてデフォルメが過ぎるということと、「おんな」を描くのは弱かったということ。

とくにエロスの表現。

京マチ子の毒婦ぶりだって、あれは女優さんの力に頼るところが大きく。

そんななかで唯一、ほのかなエロスを演出出来たのが『隠し砦の三悪人』だったんじゃないかと。

べつに彼女の衣装の露出が高かったから、、、というわけじゃない。

その証拠に、リメイクでは姫を長澤まさみが演じているが、彼女のフトモモが大写しになっても、べつになんとも思わなかったもんね!!


※ドラムのひとが、好きでした





次回のしりとりは・・・
ぷりんせ「す」→「す」こーる。

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明日のコラムは・・・

『予想通りにいかないところが面白い(イイワケ)』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(181)

2016-09-19 00:10:00 | コラム
あい「す」→「す」とりっぷ(ストリップ)

横浜は中区のラブホテルで働いていたころ、の話。

最寄駅は日ノ出町。
分かり易くいうと桜木町のちかくで、横浜中華街まで歩いて行ける距離。

そんなラブホテルの、目と鼻の先にストリップ劇場があった。

愛好家には有名なところで、あの小向美奈子も出演したことがある。


深夜のフロントを任されていたある日、半裸にちかい状態の若い女子が「宿泊で―」というので、会計を済ませつつ、

「危ないですよ、その恰好。ここいら、治安がいいともいえないし」というと、

「そこの、ストリップに出演するものです」
「あ! そうなんですか。あれ、小屋には寝泊まり出来るんじゃ?」
「…そうなんですけど、怖くて」
「…怖い? ひとりなの?」
「いえ、仲間も居ます。でもあたし、見えるんです」

その答えで、合点がいった。

小屋に幽霊が出るというのは、ストリップ嬢のなかでの「あるある」であり、そういえば数ヶ月前も「完全に、若い女子の幽霊を見てしまった」という子が、泣きそうになりながら泊まりに来たっけな、、、と。


ストリップ劇場は過去のものではないが、誤解を恐れずにいえば前時代的である。

現代化に「失敗した」というより、現代化を「拒んだ」。

というのも、ストリップをこよなく愛するものたちは、「この古い感じがいいんだよ」と口をそろえていうのだ。


いちどしか行ったことがないので、この世界についてアレヤコレヤいうほどの知識も資格もない。
ないが、AV女優が卒業後に辿り着く就職先としても名高い場所であり、需要と供給は「割と、いい塩梅なのかな」とは思っている。


さて、映画のなかのストリップ。

個人的に真っ先に思い浮かべるのは、『エキゾチカ』(94)の鮮烈なストリップ。



ヒロインが制服を着て踊っていたので、あぁそうか、女子高生=エロという記号は、海外でも通用するものなんだなぁと思った。


以下、思いつくまま挙げてみる。

デミ・ムーアが頑張った、でも、ぜんぜん評価されなかった『素顔のままで』(96)。

ナタリー・ポートマンが頑張った、そして、そこそこの評価を得られた『クローサー』(2004)。

ふつうのダンサーをやっていると思ってアル・パチーノが見に行くと、それがストリップだったので驚いたのは、『カリートの道』(93)のペネロープ・アン・ミラー。

※さすがに貼れないので、切ないラストシーンを




『ビバリーヒルズ・コップ』のシリーズ(84~)では、恒例のようにストリップ劇場へ行くシーンがあり、

刑事モノとの相性がいいのか、それは『ドラグネット』(87)でも同様だった。

また変化球としては、男たちが脱ぐ英国産のコメディ『フル・モンティ』(97)なんていうのもある。


日本産のも「あるには、ある」けれど、海外産のように「旬の女優さんが挑戦!」というのは、ないのだよね。

ストリップ劇場で下積み経験のある北野武あたりに、佐々木希を起用して撮ってほしいな。

「女を主人公に持ってくる映画は苦手」という武の評価だけでなく、佐々木のぞみんの評価も上がると思うのだけれどなぁ!!


あすのしりとりは・・・
すとりっ「ぷ」→「ぷ」りんせす。

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voice

2016-09-18 00:10:00 | コラム
8年ぶりくらいに電話で話したひとから、声を褒められた。

曰く「やさしくて、ちょっぴり渋い」

褒められることといったら、地顔である笑顔と、絶妙で誰も傷つけないエロトーク(ほんとうか?)くらいなので、ひじょうにうれしい。

渋いのかな? と思ったが、そういえばだいぶ昔、テレクラに行ったときも「声がいい」と女子にいわれた。

で、実際に会った際、「声はいい」といい直された。

「声がいい」と「声はいい」、一文字違いなのに、なんか残酷だぜ!!


基本、声は高いほう。

そして、ふだんの話し声はでかい。

たかくて、でかいと。

カラオケでは(頑張れば)マイク要らず、ひそひそ話は難しく、混雑する居酒屋で注文する際には重宝されると。(最近は、タッチパネル注文が増えたけど!)

体型などは変えられても声は(基本的には)変えられない、持って生まれたものだからこそ、褒められるとうれしいものだね。


さて、映画のなかの「声」といえば・・・

まず想起するのは、『フィールド・オブ・ドリームス』(89)の天の声。

たとえ明確なビジョンがあったとしても、トウモロコシ畑を野球場に変えてしまうのだから、レイ・キンセラはクレイジーだな!!


きのうのコラムのつづきみたいになるが・・・

スコセッシとリンチの映画から、特徴的な声をひとつずつ。


『最後の誘惑』(88)…クライマックスちかく、イエスが「騙されそうになる」悪魔の声。




『ロスト・ハイウェイ』(97)…インターホンから聞こえてくる、謎の男の声による、謎のことば「ディック・ロラントは死んだ」。




映画は光と影、つまり視覚の芸術だけど、達者な監督は聴覚への刺激も仕掛けてくる。

だからこそ映画鑑賞は、精神的にも身体的にも万全の状態で臨みたいものですね。


※好きな歌声で選べば、このひとは、かなり上位にくるかな…あれ! この曲の歌詞って、和田夏十(市川崑夫人)だったか!!




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seven

2016-09-17 00:10:00 | コラム
個人的に、もう今年はいいと思っている。

後ろ向きではなく、前向きな気持ちで。

今年はもう、充分なんだ。

『ディストラクション・ベイビーズ』『シン・ゴジラ』『怒り』という、今年の日本映画3傑も「ほぼ確定」したし。

3ヶ月をすっ飛ばして、早く2017年が訪れてほしい。

わが神、スコセッシ×遠藤周作の『沈黙』が上陸することが正式にアナウンスされたし、



敬愛するキチガイ、デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』新シーズンの放送がスタートするし!!




一般的に「7」は演技のいい数字とされているが、自分にとっての演技のいい数字は「2」と「4」だと思っている。

シンプルに、誕生日ね。

しかし「7」も侮れない、、、っていうのも妙な表現だが・・・

現在73歳、
大傑作『タクシードライバー』は76年の作品、
『ディパーテッド』(2006)でオスカーに輝いたのは2007年の春のことである。

完全なるこじつけだが、それもいいじゃない!

とにかく自分は「来年、365日の有給休暇」がほしいくらい、2017年を待ち焦がれているんだっての!!








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『voice』
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俳優別10傑 海外「ま行」篇(3)

2016-09-16 00:10:00 | コラム
~メル・ギブソンのキャリア10傑~

飲酒運転による逮捕や恋人へのDV騒動、泥酔したときのユダヤ人差別発言・・・などなど、いろいろお騒がせなメル・ギブソンちゃん、現在60歳。

ハチャメチャな私生活でキャリアの危機を迎える―といえば、資産のほとんどを使い果たしてしまったとされるチャーリー・シーンだけど、メルちゃんは「なんとか?」持ち堪えている。

閉幕したばかりのベネチア映画祭では監督最新作が披露され、概ね好評だったようで一安心。

まぁヤンチャな顔はしているからね、ヘイト発言は洒落にならないけれど、それ以外の騒動であれば、ヒトゴロシにならないかぎり大目に見てもらえるかな。。。


豪州のイメージが強いが、生粋の米国人。
父親の仕事の関係で少年期を豪州で過ごし、結果的にこれが俳優人生をスタートさせるきっかけとなる。

そんなメルちゃんの、個人的10傑は以下のとおり。

(1)『マッドマックス2』(81)

トップは、やっぱりこれ。

解説不要、闇雲なエネルギーだけで撮られた怪作。




(2)『リーサル・ウェポン』(87)

「2」以降はユーモアに力点が置かれるが、「1」のハードボイルドタッチ、嫌いじゃない。




(3)『テキーラ・サンライズ』(88)

ミシェル・ファイファー、カート・ラッセルと共演。

大人のサスペンスだが、じつはファイファーに見惚れて物語を把握出来なかった。

(4)『マッドマックス』(79)

アクションの新潮流を生み出した点において、映画史に残る。

そして、メルちゃんの原点でもある。

(5)『身代金』(96)

誘拐も、メールを駆使する時代か・・・そんな風に思った。



(6)『ブレイブハート』(95)

初監督作品。

悪くないが、オスカー受賞には、正直「?」だった。



(7)『マーヴェリック』(94)

演者全員が楽しそうだった。

いとしのジョディが、たいへんキュート。

(8)『ハムレット』(90)

賛否はあったが、個人的には似合っていたかと。



(9)『バード・オン・ワイヤー』(90)

ゴールディ・ホーンがパンツ見せて頑張っている。

じつは、それしか覚えていない笑

(10)『リーサル・ウェポン2』(89)

乗れたのは、ここまで。

パート3以降は、ぜんぜん楽しめなかったな~。 

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明日のコラムは・・・

『seven』
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