Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ワクワクは大事な要素です~2023回顧(7)~

2023-11-18 00:10:00 | コラム
2023年度の回顧特集、第7弾は「ワースト映画」について。

これ以外で残っている回顧特集は「社会一般」と「映画総括」のみ。
ワースト映画に関しては、たとえば芥川賞直木賞において「入選該当作なし」の年があるように、必ず選出する必要はないと思ってます。
けれども年間100を超す鑑賞をこなしていれば、ほぼまちがいなく出現するものでして・・・。

外国映画からひとつ、日本映画からひとつ「目立って好きになれない」作品を挙げます。
最初に断っておきますが、敢えて「ド」メジャー作品に絞って選出。
この映画よりも「どうかな…」と思える作品がないわけではない、、、ものの、それは低予算映画であったりして、宣伝にもあまり費用をかけられぬ映画を「ここでサラシモノ」にする愛のない行動は、やっぱり出来ないですもの。


『マーベルズ』

現在公開中の、いわゆるMCU最新作。


べつにスコセッシやリドリー・スコット、ジェームズ・キャメロンやコッポラが腐しているから同調しようってわけじゃない。
べつに「最初から楽しもうという意識が薄い」からってわけじゃない。

フラットな状態で臨み、その面白さが分からなかった―ただそれだけのこと。

乗れない、ワクワクしない、
どんな物語でも「ある程度は楽しめるはず」の自分が、ぜんぜん楽しめない。

そして気づいた、そもそもこの映画って、熱心なMCUファンのみに向けられている、、、っていう。

最初から「ついてこれないひとは、べつにいいよ」という意識が透けて見えるのであった―。


『シン・仮面ライダー』

ワクワクはあった。
少なくとも予告編やポスタービジュアル解禁の日は。


アンノが監督している以上、主人公の自意識がテーマになることも分かっていたし、それでよいと思っていた。

の、だが。
敵が市民をどうこうするという構成ではなく、
主人公が「ただひたすら」敵の陣地に乗り込む―という流れがつづき、途中で飽きてしまった。

それにヒロインの描きかた。
胸を借りて泣いたり、着替えの場面だったり、ビデオメッセージ残すくだりとか、いちいちおじさんくさくて参ってしまう。

まぁおじさんだから仕方ないのだろうが、あれですよ、シブコさんに「スマイリングシンデレラ」と名付けてしまう感覚に似ている。

ちゃんと時代を読まないと!!
新しいもの・ことに敏感であるべきでしょう、映画製作者は!?と思った。


以上、2作が本年のワースト映画です。

困るのが、『ゴジラ-1.0』の扱い。


ビジュアルコンセプトには文句なし。
山崎貴監督へのアレルギー反応も微弱・苦笑 で、『ジュブナイル』(2000)の次に好きな作品となった。

ただ戦後や国家に関する考えのちがいというか、
全世界を襲撃する宇宙人なのに(米大統領が勝手に)独立宣言を謳いあげる『インデペンデンス・デイ』(96)には乗れたのに、なぜかコッチには乗れなかった・・・のは、日本人の物語ゆえか。

好きなのに嫌い、、、そんな感じでしょうか。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『日本女優別10傑(87)星野真里』
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