Cape Fear、in JAPAN

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令和版・海外俳優列伝(41)エイドリアン・ブロディ

2022-11-19 00:10:00 | コラム
73年4月14日生まれ・49歳。
アメリカ出身。

「最高の困り顔」の持ち主、といえばエイドリアン・ブロディ。
強そうな名前なんですけどね、常に「ちょっと困っている」感じがして。

だからというわけでもないのでしょうが、「苦難のひと」を演じたらピカイチなのです。

この役とか!!
※ポランスキーはいろいろ問題の「あった」ひとだけれど、こういうの観せられちゃうと、映画監督としては最高だといわねばならぬでしょう。



<経歴>

本人というより、つるんでいた友人が「超ワル」であったため、両親が強制的に演劇学校(=アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツ)に入学させたのだとか。
結果論からいえば、これが最良の選択となりました。

しかし俳優としては割と遅咲きのほうで、
88年の『Home at Last』で映画俳優デビューを果たすものの、注目を浴びるまでに約10年を要しました。

『ニューヨーク・ストーリー』(89)の第2話、コッポラ監督篇の「ゾイのいない人生」、『わが街 セントルイス』(93)、『ハード・デイズ』(97)。

自分が「このひと、ちょっと気になるな」と初めて思ったのが、テレンス・マリックの『シン・レッド・ライン』(98)でしたかね。

『サマー・オブ・サム』(99)を経た2002年―『戦場のピアニスト』で実在したピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンを演じオスカー主演賞を受賞。
このとき29歳、オスカー史としてはけっこう意外ですが最年少の主演男優賞だそうです。

以降、唐突に売れっ子に。
やっぱり、取るか取らないかでこれだけの差が出てくるってことですよね。

シャマラン・マジックが冴える『ヴィレッジ』(2004)、


ピーター・ジャクソンの割には淡白な創りだったかもしれない『キング・コング』(2005)、


『ダージリン急行』(2007)、『スプライス』(2009)、『プレデターズ』(2010)、
ウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)ではダリを好演、

俊英ウェス・アンダーソンによる『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)、


『白い闇の女』(2016)、『クリーン ある殺し屋の献身』(2021)など話題作に多数出演。

近作は、先日自分がワーストに選出した(^^;)『ブロンド』(2022)。
まぁ俳優は悪くありません、というか、みなさん気の毒でした。

頼れるキャラを演じることもありますが、映画ファンとしては、もっともっと困り顔を見てみたいというかね、申し訳ないですけど^^

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(42)エディ・マーフィ』
コメント (2)
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