Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画スタッフ別10傑(31)笠松則通

2021-09-18 00:10:00 | コラム
~笠松則通のキャリア10傑~

64歳の現役バリバリ、俊英からベテランまで多くの監督に映像を任される笠松則通。
(役所広司と西川美和のあいだに立つ白髪のひと)

いつも同じことをいうけれど・・・
画像検索をしたときに、ほとんど顔が出てこないのが問題なわけですよ。

縁の下の力持ちとはいえ、これはないんじゃない?
撮影監督の技量があってはじめて、映画は成り立つんです。


(1)『夜がまた来る』(94)

夜、雨、ネオン、血と銃と堕ちるおんな―石井隆の美学を余すところなく捉えた完璧な映像。




(2)『青い春』(2002)

とくにクライマックスのモンタージュは、ミッシェル・ガン・エレファントのサウンド効果もあって「すごいものを観ている」という映画的興奮を味わえると思う。




(3)『すばらしき世界』(2021)

西川美和の最新作。
いつもの西川映画より乾いた感じがするのは、それが笠松マジックということで。


(4)『狂い咲きサンダーロード』(80)

石井岳龍が「石井聰亙」時代に撮った伝説的インディーズ。

スタッフ、キャストたちの「やってやろうぜ!」的な野心を映像の隅々から感じることが出来て熱くなる。


(5)『どついたるねん』(89)

こう並べてみると、湿った題材を湿ったまま撮らないところに笠松の個性があるような気がする。


(6)『水の中の八月』(95)

石井聰亙が「やや迷走」していたころに撮ったファンタジーの佳作。

これ観ると、小嶺麗奈って、いろいろもったいない。



(7)『顔』(2000)

阪本順治が強盗殺人犯・福田和子をモデルにして撮った痛快な喜劇。

これ、ほんとうに面白いのでぜひ!!


(8)『バタアシ金魚』(90)

望月峯太郎の人気漫画を高岡早紀主演で映画化、90年代を代表する青春モノかと。



(9)『KT』(2002)

負け犬たちの叫びをフィルムに焼きつけた政治サスペンス。

ときどき観返したくなり、観るたびに泣いてしまう。




(10)『怒り』(2016)

先日のコラムで紹介したとおりの力作。

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明日のコラムは・・・

『感情のすべてを、拍手のみで表現してきます。』
コメント
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