Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

終わって、ヒトコト。

2018-08-03 00:10:00 | コラム
映画館で映画を観る楽しみのひとつに、観終えたひとたちの感想を盗み聞きする―というのがある。

まぁ褒められた趣味(?)ではないけれど、
笑ってしまうものもあれば感心してしまうものまであり、
だから自分は座席から立つものの、ほかのお客さんに道を譲りつづけ、結果的に劇場を出るのはビリッケツになることが多い。

劇場を出ても出入口を行ったり来たり。
完全に不審者のそれだが、係員に通報されても構わないから、ほかのひとたちの感想を聞きたいのであった。


以下、そんな独自調査のなかから、とくに印象に残った「映画が終わって、ヒトコト」の5選。

95年の映画が連続しているが、これは「たまたま」である。


(1)『カジノ』(95…トップ画像)

20代の女子が、かなり年上の連れの男性に「なんで、こんな暗い話にしたんだろう。ベガスって、明るいイメージなのに」

分からないでもないよ、でも監督はスコセッシだからね~。

(2)『ユージュアル・サスペクツ』(95)

10代後半のカップル、彼女が彼氏に「ねぇねぇねぇ、残ってもう1回観ようよ。・・・えっ、入れ替え制なの? じゃあすぐに出て、またすぐにチケット買おう!!」



そのくらい気に入ったんだねぇ、我がことのようにうれしいわ。

(3)『みんな~やってるか!』(95)

30代の男2人組、Aが「これってさ、映画。なのかな?」

あなたの疑問は、ぜんぜんおかしくない。

褒めた淀川センセーのほうが、どうかしていたんだよ笑

(4)『酔いどれ天使』(48)

20代女子が、連れの友達に「黒澤って、もっと堅苦しいと思ってたけど、けっこう笑えるのね」

志村喬おじいちゃんのおかげです。

この映画の笑いは、すべてこのひとが生み出しているものだから。

(5)『EUREKA』(2000)

20代の男が、連れの女の子に「これだったら、5時間つづいても飽きずに観れるよね」



分かる分かる、すげー分かる。

これ聞いたら、青山真治監督も喜ぶと思うぜぇ。


※『カジノ』より、売上金のゆくえを流麗なカメラで追うシーン



…………………………………………

明日のコラムは・・・

『大喰いという自尊心』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする