Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん男優列伝(231)塚地武雅

2014-06-17 06:48:30 | コラム
71年11月25日生まれ・現在42歳。
大阪出身。

公式プロフィール(人力舎)


香港映画にそこそこ詳しいひとであれば、ドランクドラゴンというコンビ名を聞いただけでピンとくるでしょうし、そんな名前をつけた芸人さんに好感を抱くことでしょう。

『ドランクモンキー 酔拳』(78)と、『燃えよドラゴン』(73)。

まさに自分がそうで、この芸人さんのコントを「ちゃんと」見たことはないですが、まぁ嫌いではないです。

彼らは映画好きというより「香港」映画好き。
先日の『アメトーーク ジャッキー・チェン芸人』(テレビ朝日)には、本日の主役・塚地武雅(つかじ・むが)さんが出ていましたね。
(ただ内容的には、あまり面白くなかったかな。しょうがないのかもしれないけれど、「あの事件」が起こってから、次長課長・河本の言動に対して「笑えなく」なっちゃった)

武雅さんは香港映画が好きというだけですが、細くて性格が悪そうな笑 相棒、鈴木拓は実践派です。
彼はああ見えて柔術の有段者であり、なかなかに強い。
寝技集団「グラバカ」の道場に出入りする姿、何度も見かけましたもん。


さて武雅さん、90kgの体型を活かして「和み系」の俳優さんとしても活躍しています。
個人的な評価をいうと、カンニング竹山さんは上手、武雅さんは「それほど…」なんですが、雰囲気。あの雰囲気でしょうね、「冴えない中年」というキャラクターが多いですが、その「等身大」感がウケてオファーが絶えません。





<経歴>

大学を卒業し仏壇メーカーの営業マンになるも、お笑いへの憧れを強くし24歳で人力舎の養成所「スクールJCA」に入学する。
そこで鈴木拓に出会い、ドランクドラゴンを結成。
目指す年齢としては遅く、ゆえに「年下・でも芸歴は長い」という同業者に敬語を使うことが多いのだとか。

武雅さんの俳優業への挑戦は、2003年あたりから。
テレビドラマでチョイ役をやり始めた当初は、本人も「芸人が演技をやってみた」程度に捉えていたでしょうし、演出する側も「それ以上」のことを望んでいなかったと思うんです。
しかし「台詞をすぐ覚える」「雰囲気がいい」などの理由でオファーが増え、そうして現在の「芸人・俳優」という肩書きが出来上がりました。

映画俳優デビュー作は、2005年の『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』。

翌年の2006年、森田芳光による『間宮兄弟』で佐々木蔵之介とダブル主演を果たす。
奇妙な兄弟をオフビートタッチで描いた快作で、作品内容には賛否があったものの、ふたりの演技にペケを出すひとは居なかった、、、と記憶しています。

2007年、テレビドラマ『裸の大将』(フジテレビ)で「新」山下清を演じる。
先代? が芦屋雁之助ですからね、分が悪いとは思いますが、頑張っていたのではないでしょうか。


アイドルオタクたちの会話が楽しい『キサラギ』(2007)、容姿を活かして笑いと「哀愁」を誘う『ハンサム★スーツ』(2008)、
『交渉人 THE MOVIE タイムリミット高度10,000mの頭脳戦』(2010)、『高校デビュー』(2011)、『ひみつのアッコちゃん』(2012)。

冴えない占い師が黒猫に救われる『くろねこルーシー』(2012)で久し振りの主演を果たし、『グッモーエビアン!』(2012)や『げんげ』(2013)など、順調にキャリアを築いています。

日本にはジャック・ブラックのような「悪魔的な」コメディ俳優が居ないので、そうなってほしいのですけれど、どうでしょうかね。
ちょっと顔が柔和に過ぎて、それは難しいのかな。


そうそう。
2010年あたりまでは、俳優業も「ドランクドラゴンの収入」としてギャラを鈴木と折半していたのだとか。

それはどうかと思っていましたが、そうでなくなった現在は現在で、鈴木の生活が心配になってきました笑

結婚もしているし、大丈夫なのかな。

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明日のコラムは・・・

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コメント (2)
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