Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(61)

2013-12-28 00:30:00 | コラム
ぼーんとぅびーわいる「ど」→「ど」ーなつ

好きか嫌いかでいったら、ドーナツは、もちろん? 好きなほうだ。

嫌いなわけないが、大きく「パン」と括った場合、ドーナツはそれほど上位にランクインしない。

1位は惣菜パン、なかにソーセージやチキンカツ、白身魚フライが入っているやつね。
2位はクロワッサン、
3位は食パン、
4位あたりかな、ドーナツは。

関係ないが・・・
芸人バカリズムが怒っている「クリームパンやアンパンとちがい、食パンだけ“食”が入っている、許せない!」というのは、じつに秀逸だと思った。

堂々1位の惣菜パンは、ファストフード好きを「強く」主張する自分ならでは、、、だと思う。
翻ってドーナツは、食べても2ヶ月に1回かなぁ。
先日「ミスタードーナツ」で「スヌーピーシリーズ」を含むドーナツを10個持ち帰りしたので、こんど食べるのは2月あたりになると思う。

映画のなかのドーナツといえば、やっぱりデヴィッド・リンチのテレビシリーズ/映画版の『ツイン・ピークス』(89~92)だろう。

米が炊ける匂いで興奮する宍戸錠や、ミルクしか飲まないジャン・レノなど、印象に残るキャラクターと食物は多いけれど、
FBI捜査官デイル・クーパー(カイル・マクラクラン)とドーナツ/パイ/ブラックコーヒーの組み合わせは、殿堂入り決定の相性のよさ? だと思う。

クーパーだけじゃない、小さな町ツイン・ピークスの住人たちは、みんなドーナツが好きだ。チェリーパイやハックルベリーパイが好きだ。
・・・の割には肥満体が少ないのはどういうわけだろう、喰ってばかりで、摂生・節制しているようには見えないし。

(トップ画像のように)長~~いテーブルに沢山のドーナツを「二段重ね」で並べる―ただそれを「やってみたかった」、リンチは「そのために」ドーナツを画面に登場させている。
ふつうの監督であれば「なに遊んでやがるんだ」という批判が出るかもしれないけれど、リンチはリンチ、それでいいし、誰も文句なんかいわないにちがいない。


のどか過ぎて殺人事件が滅多に起こらない町で、美人女子高生が殺される。
それをきっかけにして、ドラッグに溺れる高校生や不倫、売春、近親相姦など、この町の暗部が明るみになっていく。

最終的には憑依霊? みたいなキャラクターも出てきちゃって、いかにもリンチ的ではあるものの、
初回から最終回まで、筋そのものは深刻なのに「なぜか」笑えるシーン・エピソードが盛り沢山。

じつはドーナツやブラックコーヒーも、その効果を担っている。
そう、これらの小道具はコメディリリーフとして設定されているのだった。

だって、どれだけ忙しくてもクーパーは、こういって保安官トルーマンにコーヒーを勧めるのだもの。

「保安官、僕の秘密を教えようか。毎日、必ず、自分自身にプレゼントを送る。甘~いチェリーパイのときもあれば、ほら、淹れたてのブラックコーヒーの場合もある。さぁ、いただこう」


※ 本国よりも日本で人気が出たため、本物のキャストによる缶コーヒーのCMまで制作された。第4話目なんて、ドラマ観ていないとさっぱり分からない創りだよねぇ ※





あすのしりとりは・・・
どーな「つ」→「つ」いんてーる。


※※ きょうの「骨々ロック」 ※※

怪我16日目―。

「そろそろ」自転車に乗れるかなと思って、駐車場付近で「そろそろ」と乗ってみる。

うん、まぁ大丈夫。

ただ段差が恐ろしいので、街を走るのは来年になってからだろうな。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(62)』


コメント (3)
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