福島第一原発の事故を受け、埼玉県は県内の小・中学校や高校の校庭など100か所で、今年7月にも放射線量の測定を始める方針を明らかにしました。
「保育所、幼稚園、小・中・高から適切な場所を1か所選び、調査をしていき、定点観測を行う形になる」(埼玉県 上田清司知事)
埼玉県の上田清司知事は会見で、県内の保育所や小・中学校や高校の校庭など100か所で、放射線量の測定を始めることを明らかにしました。
測定はすでに福島県や栃木県などで実施されていて、保護者らから「学校でも測定して欲しい」と要望があったということです。
埼玉県は、一台50万円から60万円する持ち運び可能な放射線測定器を4台購入し、7月にも測定を開始したいとしています。
「校舎内の放射能汚染は日に日に進み、子どもたちは毎日、学校で被ばくさせられています」(福島県内の市民グループ)
一方、福島県内の市民グループが文部科学省に対し、屋外における子どもの年間被ばく量の目安となっている20ミリシーベルトについて撤回するよう求めました。
「親としたら、そうでしょ。100%安全と保障ないところに子どもを置かせられない」(福島県から参加の母親)
市民グループは、「目安となる数値を年間1ミリシーベルトまで下げるべきだ」と要求しましたが、文科省は「モニタリング調査の結果を待って検討する」として具体的な言及を避けました。(23日22:33)
「埼玉県、校庭などの放射線量測定へ」 News i - TBSの動画ニュースサイト
こちらは栃木県のやった結果。
3 調査結果
全ての調査対象施設における測定結果が、文部科学省が福島県に対して示した暫定基準である「1時間あたり3.8マイクロシーベルト」に照らして問題のない水準となっており、校舎・校庭等を平常通り利用して差し支えないと考えていす。
最小値 : 0.08マイクロシーベルト/時間
最大値 : 1.62マイクロシーベルト/時間
測定機器 : 簡易型シンチレーションカウンタ
文科省の(原子力安全委員会が安全であることを否定している)暫定数値を基準にしてますね。→ご参考
原子力安全委員会の見解
最大の1.62マイクロシーベルトだと単純計算で栃木も年間1ミリ超えるところがあるんじゃないのか。。えっと、
1.62 x 24 x 365 = 年間 14.19 ミリシーベルト
<追記>バックグラウンドの放射線は別にカウントということなので、バックグラウンドが0.05マイクロシーベルトだとすると、0.05*24*365=0.438ミリシーベルトで、年間13.75ミリシーベルトでした。あまり変わりません。。
原子力安全委員会の言う野外活動が8時間の1.62で木造家内16時間で0.648だとすると(原子力安全委員会の外3.8、家1.5を参考)、
( 1.62 x 8 + 0.648 x 16 ) x 365 = 年間 8.5ミリシーベルト
高くないッスか?栃木の先生さま。。文科省も1ミリに減らす努力はしないのですか??
#計算間違ってたらすいません。。
以下は福島県に対する文科省のガイドラインより。
児童生徒等が受ける線量をできるだけ低く抑えるために取り得る学校等における生活上の留意事項
以下の事項は、これらが遵守されないと健康が守られないということではなく、可能な範囲で児童生徒等が受ける線量をできるだけ低く抑えるためのものである。
1. 校庭・園庭等の屋外での活動後等には、手や顔を洗い、うがいをする。
2. 土や砂を口に入れないように注意する(特に乳幼児は、保育所や幼稚園において砂場の利用を控えるなど注意が必要。)。
3. 土や砂が口に入った場合には、よくうがいをする。
4. 登校・登園時、帰宅時に靴の泥をできるだけ落とす。
5. 土ぼこりや砂ぼこりが多いときには窓を閉める。
福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について:文部科学省
「安全だっ、何もしないっ!!ダマレ!」じゃなくて、少なくとも上記の注意はしておくべきでは無いのか?
雨が洗い流してくれるかもしれないが、水が集まる溝のゴミや泥などは線量が高いそうなので、掃除などで除染できるところはしたほうが良いのではないか。#捨てる場所が困るのか。。
神奈川県の放射線データに県央、足柄上、西湘地域もありました。
小田原市 | 環境放射線モニタリングポストの県西部地域への設置に関する要望について