4月27日、福島第1原発事故による放射能対策として、郡山市立薫小学校の校庭と鶴見坦保育所の庭で、表土を除去する作業を行いました。
薫小学校は、4月14日の文部科学省の調査で、地表から50センチの高さの放射線量が3.8マイクロシーベルト/時と、国の暫定基準(保育所・幼稚園・小学校は高さ50㎝、中学校は高さ1mの空間線量率が3.8マイクロシーベルト/時以上)を上回り、屋外での活動が制限されています。
郡山市では、より安全面に考慮し、小・中学校については、1cmの高さで3.8マイクロシーベルト/時、保育所等については、幼い子どもがいることから、1cmの高さで3.0マイクロシーベルト/時を目安に、校庭などの表土除去を行うことにしました。
薫小学校では、午前9時前から放射能の測定を行い、散水車を使って砂ぼこりが上がるのを抑え、道路などを平らにする「グレーダー」など3種類の重機を使って、3センチほど表面の土を削りました。
また、鶴見坦保育所では、庭に植えられていた芝生をはがす作業を行いました。
作業後の測定の結果、次のとおり効果が確認されましたので、他の小・中学校や保育所などでも、連休にかけて作業を行う予定です。
線量測定結果
施設名
地表からの高さ
4月7日
4月27日除去前
4月27日除去後
薫小学校
1cm
5.5
4.1
1.9
50cm
4.5※1mの数値
3.3
1.9
鶴見坦保育所
1cm
4.7
4.5
0.9
50cm
3.4
3.1
0.9
※単位:マイクロシーベルト/時
福島県郡山市ウェブサイト - 組織別 - 郡山市立薫小学校の校庭の表土を除去しました
Ustream.tv: ユーザー iwakamiyasumi: 110502『「20ミリシーベルト」撤回要求対政府交渉「文科省、原子力安全委員会との交渉」』, Recorded on 11/05/02. 政治...
上の市民団体とのビデオでは原子力安全委員会は20mSVで子供もOKとは、文科省に言っていなく、ダメだと言っている。 ←1時間3分あたりからの発言
文科省は独自の計算で20mSVでOKとした????と言っているようです。#24時間外にいるわけじゃないし雨降ったりしてそのうち下がるから、OKだよってことのよう。
現状原子力安全委員会がやっている対策は、モニタリングをしているだけとのことです。
違ってたらごめんなさい。
「IZA!」に書いたコメントがかってに消去されたので、ここに書かせてもらいます。
にゃんこせんせいさん、そんな訳ですので、悪しからず。
なお、この文章は私のオリジナルです。
年間20 mSvと聞くと、「エッ!」と思ってしまうのは、私だけではないだろう。
日本には、「電離放射線障害防止規則」(いつでもネットで見れる)という厚労省令が有り、それによると、これは、18歳以上の、男性または妊娠の可能性のない女性の放射線業務従事者の年間被曝許容量である{年間50 mSvとなっているが、5年で100 mSvを超えてはいけないので、50 mSvではすぐに働けなくなってしまう。通常20 mSvと考えるのが妥当であり、50mSvを超えた場合は〔100 mSvまで許容される緊急作業時(今回の福島の原発に限ってかってに250 mSvに引き揚げられた!)も同様〕速やかに医者の診断を受けさせる義務がある}。
そして、妊娠の可能性のある女性や妊婦は別扱いになっていて、労働者ではない子供はそもそも対象外である。特に少女は(将来)妊娠の可能性のある女性として扱う必要がある。
妊娠の可能性のある女性は3ヶ月で5mSv、妊婦は妊娠から出産までの期間、腹部表面で2mSv、吸ったり飲んだりして体内被曝した場合は1mSvが許容被爆線量である。
女子供という言葉は通常あまりよくない言葉だが、放射線関係では、女子供は男または妊娠の可能性のない女性よりも守られているといえる。
女性にはプライバシーを守るという別の問題があり、妊娠の可能性等をむやみに聞いてはいけないので、よほど高齢でない限り基本的に女性は全て妊婦または妊娠可能な女性として扱うようになっている。もちろん、緊急作業には従事させられない。
また、放射線業務を行う事業者は、3ヶ月で1.3mSvを超える恐れのある区域を「管理区域」とし、標識によって明示しなければならない。
当然、用の無い者は立ち入り禁止である(レントゲン写真撮影を思い浮かべてもらえばよく分かると思う)。
文科省がたった2時間で議事録も執らずこの値(1年で20mSv)を決めたとき、原子力安全委員会が「子供だから、普通は10分の1(1年で2mSv)、せめて半分(1年で10mSv)に・・・(絶句)」と言っていたのは、私も妥当な意見だと思う。
文科省は、この法律を分かって決めたのだろうか?
それとも、子供は対象外だから規定が無く、法律違反はしていないということなのだろうか?
東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻教授である小佐古敏荘氏(日本の工学者、放射線安全学)が泣きながら、「私は、子供達にこの値を押し付けることは学者として良心に照らしてできない。」と、テレビで内閣官房参与を辞任会見された重みを、もっと真剣に受け止めなければならない。
これでも、文科省はこの値を子供達に押し付けるのであれば、もはや、自己責任で、逃げ出すしかないだろう、情報は公開されたのだから。