あとだしなしよ

Japanese text only..
落書きブログです。
報道記事の全引用は元記事消去への対応です。m(__)m

赤い殺意

2007年06月28日 | 日本映画
赤い殺意
1964年、昭和39年、日活
監督:今村昌平
出演:春川ますみ、西村晃、露口茂

舞台は冬の仙台。東京オリンピックの年だが、東北本線では蒸気機関車が走る。バサマ達の会話から、前時代的なノロイや風習などがまだ残っている田舎の物語だという印象が与えられる。「わだしって、どしてこんなフシアワセなんだろう」と言う主婦が主人公。この主婦はおそらく、もと寄生地主であったであろう比較的大きな家のおめかけ腹の娘で、幼い頃から本妻にいじめられていた。その本妻の息子におそらくムリヤリやられて子供ができたため籍も入れてもらえず一緒に暮らしている女である。で、この主婦がほっそりした薄幸美人タイプだと映画のタイトルどおりの悲劇とサスペンスになるのでしょうが、春川ますみさんはジャイ子的(ゴメンナサイ!)健康肉体美なので悲劇になりきらず、どこか抜けててユーモラスな今村重喜劇にぴったりとハマった気がする。キャスティングが大成功という感じでした。その主婦の家に包丁をもった強盗がしのびこんでドラマは始まる。その強盗犯の露口茂(太陽に吠えろのヤマさんの若き頃ですな…)さんは心臓にヤマイがある元ジャズトランぺッターで夢破れたまっくらな役で、彼女に対して強盗と強姦と暴行と恐喝と恫喝を行う。彼女を暴行しようとして、必死の抵抗をする彼女に、"アイロンを顔につけるぞ"と脅し、そのおびえた顔がアイロンに映ったシーンはとても印象的だった。以来彼女に情が移ったこの男はしつこく彼女につきまう。自分を主張できない春川さんは苦しみのあまり自殺未遂を何回も繰り返すという筋で話が進んで行く。そのなかでも、春川さんと強盗犯の汽車でのもみ合いのシーンは、まさに迫真の演技といった感じで良い場面だと思いました。また、春川さんが列車から暗闇の中に落とされて宙を舞いスクリーンのヤミに消えて行くシーンは、“2001年宇宙の旅”でHALの制御する宇宙艇に突き飛ばされて宇宙空間を舞うゲーリー・ロッグウッドのようで印象に残るシーンで、どうやって撮影したんだろうと思いました。メガネオンナの交通事故のシーンでは、監督のこの女への悪意…というより殺意が感じられ少し驚きましたが…強い女に成長するという物語だという話ですが、そうは強くなったとは思えませんでした。彼女の性格に合った、彼女なりの強さなのだろうか…東京の娘が自分のことを“アタイ”と言っていた。最近聞かなくなったけれどそうでもないのかな。

第38回(1964年度)キネマ旬報ベストテン 第四位


女は女である

2007年06月28日 | 外国映画
女は女である - Une Femme est une Femme
1961年、フランス
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ジャン・ポール・ベルモンド、ジャン・クロード・ブリアリ、アンナ・カリーナ

1961年の映画ですが、アンナ・カリーナのファッションは今から見てもオシャレです。洋服はもうこの時代に完成されていてあとは崩すだけのような気がしました。楽屋落ちみたいなセリフもあり、ふざけているような演技や演出がたくさんあって、かるーく見られる作品でした。

四谷怪談

2007年06月28日 | 木下恵介
四谷怪談
1949年、昭和24年松竹
監督:木下恵介
出演:上原謙、田中絹代、佐田啓二、滝沢修、加藤大介、杉村春子、宇野重吉

人間の心理劇がメインで、殺害後のお岩さんは幻覚として登場し、幽霊がでてくる怪談話では無かった。顔にやけどして、患部に毒を塗られ、さらに夫に毒を飲まされて、「クルシイ、クルシイ」と言いながら事切れてしまうお岩さんはとってもかわいそう。迫力がある冒頭の牢獄抜けや、お岩さん殺害のシーンでの佐田啓二の好演、本当の火災現場で撮影しているようなラストシーンの大迫力など、面白いです。ビデオで見たのですが、鎌倉シネマワールドのコマーシャルが入ったりして、廃墟感も感じられました。

中国女

2007年06月28日 | 外国映画
中国女 - La Chinoise
1967年、フランス
監督:ジャン・リュック・ゴダール
出演:アンヌ・ヴィアゼムスキー、ジャン・ピエール・レオ

フランス五月革命の前年の作品か…中国の文化大革命にインスパイアされているようだと云っても、私にはよくわからない。アカ、アカ、マオ、マオ。赤い本を磨くフランス資本家の娘。超カゲキな紅衛兵を賞賛するフランスの若者たちや、なんとなく一緒に住んでいるフランスのいなかの娘。いろいろコムズカシイことを沢山しゃべって、どなたかさんを暗殺しちゃったりしますが、結局、"若者はマヌケ"であると、ゴダールが言っているような気がする。途中でアルジェリア革命を知る先生のような人物が、暗殺の実行犯を「民衆と一体化してない革命なんて意味がない。ヤメロ。」と説得するシーンも印象に残った。"Don't trust anyone over 30."なんてのもこの時代なのかな…

マルホランド・ドライブ

2007年06月25日 | 外国映画
マルホランド・ドライブ - Mulholland Dr.
2002年、アメリカ/フランス
監督:デヴィッド・リンチ
出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・ハリング、アン・ミラー、ジャスティン・セロウ

最初、物語の起承転結の“起”の部分が最後に来ているだけなのかなあと思ったけれど、それだとツジツマが合わない。謎の中心はリタが何者かということですが、ナオミ・ワッツの役がいきなり変わって、リタがなにものだったかは分かったが、こんどはベティがなにものかがワカンナくなってしまった。金髪青目の美人は私から見ると、似たような顔に見えてしまうし、役名をちゃんと押さえていなかったり…(前半の金髪のカミーラとベティは別人なんですよね??)リアル編を見直したり、あちこちに書いてある解釈やリンチ自身の種明かしを見て、ああなるほどなあと思いました。
それはさておき、何の説明もなく物語がどこに進むのか見当もつかないので、なにが起こっても不思議では無い感じで恐怖映画を見るようにビクビクしながら見ていましたが、「今までに無い映画を作りたい」という監督さんの意図は十分に体感できて、とっても面白かった。
しかしナオミ・ワッツは良い役者さんで、こういう人が評価されずに埋もれて堕落したり食い物にされてしまうケースも多々あるんでしょうからキビシイもので、役柄にもぴったりあてはまるナイスキャストだと思いました。
カーミラがカミーラなのはオンナ吸血鬼ものだからで、レズの元祖だったりするのかな。店の裏のホームレスは中世ヨーロッパで迫害された民族のようにも見え(実は大金持ち)魔術師的な役割を果たし、カーボーイハットの小男は開拓時代にヤバイことを沢山やって“活躍”し成り上がり…ハリウッド、もといアメリカ社会を牛耳っている特権階級の男(こっちも大金持ち)にも見える。(会議室をモニタリングしていた体制のパシリかな…)どちらも支配者的な役割を果たし、登場人物達をあやつる。

愛怨峡

2007年06月24日 | 日本映画
愛怨峡
1937年、昭和12年、新興キネマ
監督:溝口健二
出演:山路ふみ子、河津清三郎(相方)、清水将夫(若ダンナ)

夫婦漫才が出てくる。おそらく吉本興業と思われ、地方興行は徒歩で移動し、リヤカーで芸人が芝居小屋を運ぶという過酷なもので、むろん弁当はなく“ひからびちまう!”という伝統のものだ。オソロシヤ、ムゴか。映画中の夫婦漫才は今から見てももう完成していて、戦前のこの時代からあの様式は確立していたことがわかり、漫才史をしる貴重なフイルムとも言えるだろー。
スジは、信州は長野の旅館の大卒の跡取りムスコが、シヨシヨした女中に手を出しはらませ、東京へ駆け落ちするも、ムスメを外に出し自分は仕事を探さず部屋でゴロゴロしているというよくある話だ。そこへ信州から家父長制度ギンギンのオヤジがくると、ワンコのようにキューンと従いむすめをおきざりに田舎にすっこんでしまう。あわれなムスメは残されたお金をもとに、ぼうやを産み、ぼうやを乳母に預けて東京での生活を始めるのだ。しかしやはりそれは世の常でぼうやの為、お金のため、エンヤコラと、キャバ嬢に身を落とした?彼女は、かつてのシヨシヨむすめではなくなり、キャバキャバのキャバ嬢となって、たくましく成長した姿でスクリーンに現れるのだ。その後、知り合いだった元無声映画のバック音楽を奏でていて今はしがねえナガシと彼女は、“お前もどこかに、売り飛ばされるよ!”と母親から聞いていた親戚のハナシに乗り、吉本興業に売り飛ばされることを承諾し、夫婦漫才を始めることとなるのダ。ぼうやをとりもどした彼女は、前述の死の巡業を行いながら、ふるさとの信州へ帰ってくる。自らの身の上をハナシにしたマンザイを演じる彼女とナガシ。こんどはボケ役でオシャミも弾ける彼女の漫才はうまく、主役の山路ふみ子女氏の芸の深さをジュウブンに堪能できる。それを隠れ見ていたヤローがいる。彼女を捨てた跡取りムスコだ。旅館を継いでいる彼は、彼女によりをもどすよう説得する。「このタンスも、この家も、みんなぼうやのものだよ」などと言うが、裏切られたことを許せない、山路嬢演じるふみはガンと受け付けない。それを見ていたナガシのダンナ。「こどものためには、金持ちのやつと暮らすのがよかろう」と断じ、刃傷沙汰を決行する。彼にすこしほの字だった彼女も、この騒ぎでムスコと暮らすことを決意する。だーが、それを聞きつけた家父長制度ギンギンのオヤジが乗り込んできて、「ゆるさねえ。女中のヨメなんて認めねえ。」とスゴまれると、またもワンコのようにキューンと従い、なにも言えないムスコ。それをみたふみは、“ナニサ!”とただちにこの家を離れ、ナガシのダンナとの夫婦漫才を、それは楽しそうに演じるのであった。これにて幕。

第14回(1937年度)キネマ旬報ベストテン 第3位

Firefoxでgoo検索バーが機能しない

2007年06月24日 | パソコン
gooの検索ページがリニューアルされたようで、そのせいかどうかは定かではないが、Firefox(2.0.0.4)のディフォルトのgooの検索バーからだとキーワード(日本語だけかな??)がブランクになってしまって検索できなくなってしまった。が、以下のgooが作っているプラグインを試したら、検索できるようになりました。

Firefox検索プラグイン インストール - goo ウェブ検索

ちなみに私はMacOSXのユーザーだったりしますので、Winその他の方でも“そおーだよ”かどうかは、わからないです。

- 追記
古いgoo検索バーは消さないとだめのよう…

楊貴妃

2007年06月21日 | 日本映画
楊貴妃
1955年、昭和30年、大映
監督:溝口健二
出演:京マチ子、森雅之、山村聡、小沢栄、山形勲、進藤英太郎

小沢栄と山形薫と進藤栄太郎のゴーカ悪役スリーショットが見られる:)小沢と山形の取っ組み合いのケンカシーンもあり、貴重なのではないか。この三人の悪役の中、見事に私利私欲の政治を行い戦乱の元凶となる極悪人の楊国忠を演じたのが、われらの小沢栄さんでした。(変なところに注目する私…)でもアクは薄い感じでした。
同時期の新平家物語が今ひとつな感じでしたが、こちらは面白かった。総天然色で映される豪華なセットに衣装とスター達が競演し、お祭りのロケも迫力あり。戦後日本の超大作映画のハシリかと思えた。美しき京マチ子さんは良いです。
日本だと飛鳥時代の話か…豪華な宮中の浴場はギリシャの宮廷のようにも見えた。

これと同じ日にレンタルした映画が全て昭和30年だったのはちょっとびっくり。
BSでやってた“ジャンケン娘”も昭和30年か。

欲望 - Blow-up

2007年06月21日 | 外国映画
欲望 - Blow-up
1966年、イギリス、MGM
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:Vanessa Redgrave ヴァネッサ・レッドグレイヴ、David Hemmings デイヴィッド・ヘミングス

ロンドンのライブハウスのシーンでヤードバーズが出てきて、ジミーページがセミアコのギターを破壊していた。無表情でノリの悪い観客たちというか、現代の客はノリノリを演じることも要求されるような気がする…イケスカない感じのカメラマンが主役で、一貫したストーリーがあるようで無いようで、ヤマがあるようでないような…エピソードがほったらかしにされ、そのまま終わるかと思い、やっぱりそのまま終わった。意味を考えてはならぬということか。カメラはとてもきれい。
主役をもっと暴力的にすれば“時計仕掛けのオレンジ”になるのかと思いつつ、イギリスのアングラ世界のパンキッシュでアナーキーな裏側はこの年代からあったのかと思えた。


浮雲

2007年06月20日 | 日本映画
浮雲
1955年、昭和30年、東宝
監督:成瀬巳喜男
出演:高峰秀子、森雅之、中北千枝子、木村貞子、山形勲、岡田茉莉子、加藤大介

太平洋戦争中の仏印(フランス領インドシナ)の宮殿での楽園生活から、敗戦後の東京の渋谷界隈での極貧の生活へ。伊豆の温泉街で邂逅し、愛の破局への扉が開き、最後は屋久島、亜熱帯への死の旅路。浮気者の森雅之の陰鬱と、シリアスな高峰秀子とのドロドロの不倫を中心に、岡田茉莉子と加藤大介のアンバランスな修羅夫婦や、ペテン師役の山形薫のイカサマ宗教の教祖にも注目か…ひたすらシリアス。
幸せを感じるのは南の国での高峰秀子の笑顔だけ。能面な岡田茉莉子、病弱な森雅之の妻、戦後の高峰秀子と幸せな女が一人も出てこない悲劇。

六浦光雄の絵のような渋谷でした

第29回(1955年度)キネマ旬報ベストテン 第一位

はじめの男はイカサマ師
ムリヤリ男を知りました
南の国の深い森
妻のある男に惚れられ惚れて
女の喜び知りました
金がなくって米兵に抱かれ
パンパン女に身を落とす
妻のある男の子を宿し
祝福されずに流してしまう
それから体が悪くなる
イカサマ教に囲われ萎えて
疲れ果てて、逃げ出して
幸せくれた、たったひとりの人に
つれていってと最後に願い
南の孤島で事切れた…

血槍富士

2007年06月20日 | 日本映画
血槍富士
1955年、昭和30年、東映
監督:内田吐夢
出演:片岡千恵蔵、島田照夫、加東大介、植木基晴、喜多川千鶴、月形竜之介、進藤英太郎

ほのぼの東海道道中、ホリゾント富士の絶景かな。。
江戸時代の旅ってこんなもんなのかなと思えてくる。
加藤大介と片岡千恵蔵のコンビの槍持ちと荷物持ち。
内田吐夢監督にしたら実にゆる~い感じの話が続き、
旅芸人や身売りの親子、スリ(進藤英太郎)などのエピソードも充実。
月形竜之介さんはめずらしく善玉役。
子役をうまく使い、ゆるゆると終わりそうだが、最後に大立ち回り。
知恵蔵さんは武士ではなく下郎なので槍の使い方を知らなく、
槍を"差す"のではなく、たたいたりがむしゃらに
ぶん回したりして弁慶のようで鬼気迫る。
酒蔵?に穴が空いてどろだらけの殺陣は、
黒い血か泥かわからないという、のちの"宮本武蔵"にも見られる演出。
最後はスクリーンに映し出される東海道の道の真ん中に
槍持ちになることを拒まれた子供が残される。
戦後10年目で平和を望むラストなのだろうか。

第29回(1955年度)キネマ旬報ベストテン 第八位

地球は訴える映像詩プラネット

2007年06月17日 | 経済・政治・国際
BS世界のドキュメンタリー[再] 
地球は訴える映像詩プラネット第1回 NHK衛星第1

急速に進行する環境破壊は、マクロレベルではとらえられても、個々の人間の感覚ではなかなか理解できない。印象的な映像を積み重ねることで地球に何が起きているかを我々の脳裏へと焼き付ける。シリーズ1回目のテーマは近代化が何をもたらしているか。

地表の50%に人間の手が加えられているという。森林破壊によって生物の生存環境が変化し、過去100年間で脊椎動物の数は半減した。一方で、人間の数は4 倍にもふくれ上がっている。1950年代を境に、人口やGDP、水の使用量、自動車や石油生産などの指標が、急激な増加傾向に転じた。ナイジェリアのラゴスには、毎月2500トンの電子部品のごみが運び込まれている。港の近くには、テレビ、ラジオなどの廃棄物が山のように捨てられ、現地の人々の生活を脅かしている。電子機器から出る有毒物質を血液中に最も多く含む民族は、何と、グリーンランドのイヌイットだという。
現在、大気中の二酸化炭素の濃度は、過去75万年間で最も高い。1990年と比べると中国では67%、インドでは88%、CO2排出量が増加、温暖化が進み、旱魃や猛暑などの異常気象を引き起こしている。また、現在、地球上の96%の氷河は減少しつつあるという。
地球に起きている事象をどうとらえればよいのか、世界の研究者もインタビューに答えている。
原題: The Planet ~The Global Change~
制作: Charon Film(スウェーデン) 2006年

- ナイジェリアの電気製品のゴミはヨローッパのもの
- 処理施設がないのでそのまま放棄(金もナイ)
- 世界各地で水不足(汚染なき清浄なものが無い)
- 中国の経済成長でさらなる環境破壊と汚染
- 大量消費社会への警告
- 氷土が溶けるとアジアの農業用水の枯渇にもなる(氷で塩が溶け出すからだっけ?…)
- 50年代から消費量が増大した(TV CMの影響か??)
- 再生可能なエネルギーへのシフト(そんなのあるの?)

地球が燃え尽きる
シリーズ2回目のテーマは資源の枯渇。
環境破壊の最大の要因は人口爆発だ。ヨーロッパでは、一人あたり一年間に、50トンの地球上の資源を使っている。すでに、中国、インドも大量消費時代に突入した。消費時代に生まれた若者たちは、「いまさら今のライフスタイルを変えられない。他にどんな生き方があるのか?」という。しかし専門家は「今のまま資源を消費すると、地球が5つ必要だ」と主張する。
番組では、資源が枯渇して滅亡したイースター島の歴史を検証している研究者を紹介。人類の大量消費路線が何をもたらすかを検証する。

原題: The Planet ~Natural Resources~
制作: Charon Film(スウェーデン) 2006年

イースター島で文明が滅びたのは、モアイ像の制作などの森林伐採のため。
森林消滅からおこる、食料、水不足の為、部族間で戦争になり滅びた。
#インドでもアショカ王の時代に仏舍作成のための森林破壊があり
#その後の砂漠化、飢餓を生む原因になったそう
#他の古代文明も似たようなマツロ

- とりすぎで死滅したデンマーク?のタラ
- 一日1ドルで生活するひとたち
- 難民キャンプで定住する人たち(下水なしで汚物問題)
- インドでは西洋化が進み物質文明が流行っている
- 低賃金労働で進出する先進国企業…
- 夢物語に酔うのは、やめて現実をミヨとの提言

今週のNHK BSはグローバリズム問題を多く取り上げてくれます。
必見です。


グリーン・レボリューション - 杉山龍丸

2007年06月12日 | 

こんなにスゴイ人がいたとはシリマセンでした。
インドの砂漠地帯を
衛星写真からも確認できるほどの
広大な範囲で緑化することで、

雨期のモウレツな洪水を押さえ、
乾期のキョウレツな日照りから、
水源を確保し
農林業を発展させ
民を餓死から救い
彼らの経済的自立を達成した。

1950年代から四半世紀以上モノの長き時間のなかで、
緑化事業を私財を投げ売って行ったスバラシイひとで、
砂漠や土壌に対する深い知識と、
学者ではなく技術者であり実践者であり、
決して上から押し付けるのではない
インド人民に対する接し方など、
龍丸氏のどことなく父親である夢野久作と
似た文体の文章や考え方を
読んでいると感動してしまいました。
樹を植えることをしなかったインド人に
植林をし山を育てることを教えた。
(インド、中近東系(中国も)は
 樹を植えることをしない文明だそうで
 燃やすだけ燃やして、
 後はホッタラカシ。
 自然は克服するものである!!なのかな…
 あとはサバクが残るだけ…
 サトヤマや山岳信仰があり
 治山治水がアタリマエ!の日本は特殊のよう)

インドでは「インドの緑の父」とよばれ、
ガンジーを「ガンジイ爺」とよび、
お父さんはあの文豪の「夢野久作」で、
おじいさんは藩閥政治で私利私欲に走る明治政府の
オヤダマの「伊藤博文」を
「ケシカランヤツ」と暗殺しようとした
右翼の大物の「杉山茂丸」なのもモノスゴイ。
#茂丸さんは安倍晋三のおじいさんの岸信介の師匠らしい。

特にインドの半砂漠地帯で発生する
雨期の洪水と乾期の干ばつ対策においてのカツヤクは、
まるで粘菌からトルクの土民を救うナウシカのようでアリマス。
龍丸氏のことばを引用させて頂きます。

“グリーン・レボリューションとは一人、一人の人が、
 自ら樹を植え、それを育てることを行うことであり、
 それから起る人類の活動の変化、文化根底の在り方が変わり
 大自然の真の法則、真理に従ってゆくことなのです。
 それは政府、団体で行うのも良いでしょうが、
 本当のグリーン・レボリューションとは、
 どこまでも、一人、一人が自ら自覚してやるということです。

 グリーン・レボリューションとは何か - 杉山龍丸”
“現在では馬鹿といわれ、気違いといわれるでしょう。

いまさかんにいわれているエコロジストの大先輩がここにいるのである。

安倍晋三のおじさんで岸信介の弟の佐藤栄作氏も
杉山龍丸氏の活動に資金を出そうとしていたそうですが、
結局、日印政府からはまったく援助を受けられなかったそうです。

氏の思想については、杉山龍丸氏関連文書アーカイブ
で誠にありがたいことに読むことができますので、

- グリーン・レボリューションとは何か? 
- 世界の砂漠緑化問題について

のふたつを少し古い文献ではございますが、
ご一読をお勧めしたいのであります。
同アーカイブにある民俗学についての考察も
タイヘン面白かったです。
またご子息である杉山満丸氏の
グリーン・ファーザーも、
龍丸氏が緑化したインドの緑がみられる
大感動の書物らしいです。
#Google Mapだとどのへんなのだろうか。。

こちらのサイトも杉山龍丸氏にについて詳しく書かれています。

杉山龍丸


火よりオソロシイ放射性廃棄物や致命的事故の恐れがある
原発推進ナーンテ、ヤメヨウ。
痛んでいる山があるならば、
手入れをせねば。
林業の為に植えたスギ林も
見直したほうが良いのでは?

こっちの緑の革命はなんだかモノスゴク怪しげ…
ロックフェラーか……アグリビジネス、グローバリズム…
ノーベル賞による科学賛歌…
ウゥゥ…

阿部家破門

ホクレア号と横浜の海

2007年06月11日 | 横浜

古代カヌーのホクレア号がハワイからクラゲが漂う横浜港への航海を無事終えたそうです。神奈川新聞では一面で紹介されていました。

古代カヌーが横浜港に到着 ローカルニュース ニュース カナロコ -- 神奈川新聞2007/06/10

古代ポリネシア式の遠洋航海カヌー「ホクレア号」が九日午前、最終寄港地の横浜港に到着した。赤茶色の二枚の帆が姿を現すと、大勢の人が拍手で出迎えた。
海図やコンパスなど近代的な航海機器を使わない同号は今年一月にハワイを出港。かつてのポリネシア人が使った伝統的な航海術で、星の位置や波のうねりなどを頼りに針路を決めた。
横浜港は移民船が出港するなどハワイと縁のある土地柄。約一万三千キロを百四十九日で航行したナイノア・トンプソン船長は「言葉が浮かばない。航海は終わるが、ハワイと日本、横浜の関係はこれからも続く」と涙ぐみながら喜びを語った。

帆船というと実用されていたのはモノスゴイ昔のイメージがありますが、横浜港では昭和30年代まで帆船でも漁が行われていたそうです。
その横浜港といえばお江戸の昔からシャコが有名でして、そのシャコが不漁が続いたために漁を止めたそうです。昔、おばあちゃんの家でよく食べさせてもらいました…シャコ漁が消滅してしまいそうで、とても心配しております。
小柴のシャコ」市場から消える/横浜 - 2007/06/10
すしネタとして人気の「小柴のシャコ」が市場から消えた-。東京内湾のシャコの資源が激減し、地元漁業者が漁を自粛、県も資源回復計画に禁漁措置を盛り込んだため、江戸前の高級ブランドの流通がストップする事態となっている。二〇一〇年度には操業再開の予定だが、資源減少の原因は解明されておらず、どこまで回復できるかは未知数。屋台骨のシャコが漁獲できず、漁業者は「大打撃で、今後が不安」と頭を抱えている。
柴漁港(横浜市金沢区)では小型底引き網によるシャコ漁が盛んで、五十三隻が操業。四段階のサイズに分けて八~十一匹をパック詰めし「一枚」という単位で出荷される「むきシャコ」は、「江戸前ずしには欠かせない」(東京の卸売業者)といわれる逸品で、高級店で珍重される。
県水産技術センター(三浦市)によると、小柴のシャコの出荷量は、ピークの一九八九年には百八十八万枚余に上ったが、その後は減少傾向に転じ、二〇〇五年には約十一万枚に激減。〇六年六月ごろからは、危機感を募らせた漁業者が自主的に漁を停止して事実上の禁漁状態となり、同年は禁漁前分の三百七十九枚にとどまった。
県も資源減少に歯止めをかけようと対策に乗り出し、東京内湾での小型底引き網漁の資源回復計画を今年三月に策定。期間は〇七-十一年度の五年間で、特にシャコについては原則三年間は禁漁し、解禁後も二日漁をしたら一日休む「二操一休」の徹底などを図る。六月下旬には、同様の計画を策定した千葉県と県内の漁業者同士が協議、詳細を決定する予定だ。
一方、柴漁港の漁業者は先行きを懸念する。ある男性漁師(37)は「自然が相手なので先のことは分からず心配。(シャコ漁の自粛以降は)我慢しており、今は増えると信じるしかない」と不安感をにじませる。横浜市漁業協同組合柴支所の草柳裕さんは「今いるシャコを大切にして、増えるのを待つしかない」と話し、今後の推移を見守る構えだ。
同センターは「資源減少のはっきりとした原因は分からない。今できることは、とにかくシャコを捕らないこと」と禁漁の重要性を強調。「回復状況を見ながらの操業再開となる」と話す。
県水産課も「資源の回復によっては禁漁解禁の前倒しや延長もあり得る」としており、漁具改良などの支援を行いながら、持続的に漁獲できるレベルにまで回復させたい考えだ。

ドイツ サミット反対デモ

2007年06月03日 | 経済・政治・国際
独 サミット反対デモでけが人
サミット・主要国首脳会議が今週6日からドイツ北部のハイリゲンダムで開かれるのを前に、サミット開催に反対するデモが行われ、参加者と警官隊が衝突して多数のけが人が出る騒ぎとなりました。
NHKニュース




BBC NEWS | Europe | Riots break out at German rally

すごいなあ。
彼らは何に怒っているのか…
G8サミット開催中に農業ビジネスのグローバリゼーションに反対する世界的行動の呼び掛け
こちらも…
イルコモンズのふた。 ▼【特講】G8リアルタイム・スタディーズ


なんだか楽しそう

です。
 G8サミット開幕前日となる5日、「軍事主義に対する行動日」の活動がロストック市内で行われ、夕方にはブッシュ大統領や安倍首相の到着するロストック郊外のラーゲ空港で抗議活動が行われた。オルタナティブ・サミットも開幕し、国連食料権特別報告者であるジョン・ツィーグラー氏が開幕記念講演で、今回の G8宣言準備草稿を、資本主義・新自由主義を促進するものとして批判、大きな喝采を受けた。

http://attaction.seesaa.net/より