あとだしなしよ

Japanese text only..
落書きブログです。
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すごい!

2014年03月30日 | 外国映画
最近の映画は「ゼログラヴィティのIMAX 3D スゲー!」とかですが、サイレント前後の第一次大戦モノの映画は本物の飛行機や爆弾を使ってるみたいなので、それもモノスゴイです。特撮の場面もあるみたいですが、良い出来です。

この Hell's Angels の40分すぎから始まる飛行船シーンたるや

す ご い ! 


です。

https://archive.org/details/HellsAngels1930JeanHarlow

なわけで、昔の撮影は死人が出るとか、歯を抜くなんてのもよく聞くわけで…


[ネタバレ]

それで飛行船が飛行機に追跡されて、重量を減らさないとアカンというわけでいろんな物を捨てるわけですが、最後に捨てる物が無くなって船長が乗組員にお前ら飛び降りろと命じるシーンも惨いです。

この飛行船シーンをみると夢野久作の「暗黒公使」のこのシーンを思い出してしまった。
戦争を夢とも空想とも附かぬ世界にうつらうつらと描いていた。

 カーキ色の城砦のような帝国ホテルの上空に、同じ色の山のような層雲がユラユラと流れかかって来る……その中から一台の、矢張りカーキ色をした米国の飛行船が現われて帝国ホテルの上空をグルグルと旋回し初める……帝国ホテルの屋上には何千何百ともわからぬ全裸体の美人の群れがブロンドの髪を振り乱して立ち並んで、手に手に銀色のピストルを差し上げながらポンポンポンポンと飛行船を目がけて撃ち放す……飛行船はタラタラと爆弾を落すと、見事に帝国ホテルに命中して、一斉に黄金色の火と煙を噴き上げる……美人の手足や、首や胴体がバラバラになって、木の葉のように虚空に散乱する。……帝国ホテルが真赤な血の色に染まって行く……飛行船も大火焔を噴き出して独楽(こま)のようにキリキリと廻転し初める……それを日比谷の大通りから米国の軍楽隊が囃(はや)し立てる……数万の見物が豆を焙(い)るように拍手喝采する……

Harry Partridge

2009年06月15日 | 外国映画
Irving the Socially Awkward Bee


イギリスのスウィンドン出身のHarry Partridge氏作成のアニメ。
あの!XTCのアンディ・パートリッジの息子さんだそうです!
#オチがグロいのあり。。

手塚治虫先生による、

「漫画の基本は四コマ漫画」

を思い出しました。

こちらは大友克洋氏のアキラのパロディ。
The American Akira (Coming 2011)


イレイザーヘッド

2007年08月09日 | 外国映画
イレイザーヘッド- Eraserhead
1977年、アメリカ
監督:デヴィット・リンチ
出演:ジョン・ナンス、シャーロット・スチュアート、アレン・ジョゼフ

In Heaven, Everything is fine..


あのキモチワルイ生き物は、隕石にくっ付いてきたエイリアンなのかなあ。冒頭に出てくる岩みないなのが隕石で、なんの因果か人体に入り込んでオニゴが生まれた…みたいな…ヨーロッパの錬金術師が生み出す人工生命体のホムンクルスのソクセキ版みたいにも思えたり。。。フランケンシュタインとか…リンチ監督はこのころから説明がほとんど無くて、これが不気味さに拍車をかけるみたいな…これが1977年の映画なのはビックリで、ミニチュアや特殊メイクが少し古い感じがした以外は全然古くない感じがした。エイリアンといえば、あちらは腹からキモチワルイモノが出てきますが、この映画の影響もあったのかなあ…などと考えたり‥闇の中の薄明かりの中、フィルム感度を上げたような露出オーバー気味の白黒画面が印象的で、脈絡の薄いモンタージュやノイジーな音楽(音響か…)とか、とっても映画的で面白かった。。詩がコトバを組み合わせてどんなものでも作れるように、映画でもそれは可能なのだ。

女は女である

2007年06月28日 | 外国映画
女は女である - Une Femme est une Femme
1961年、フランス
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ジャン・ポール・ベルモンド、ジャン・クロード・ブリアリ、アンナ・カリーナ

1961年の映画ですが、アンナ・カリーナのファッションは今から見てもオシャレです。洋服はもうこの時代に完成されていてあとは崩すだけのような気がしました。楽屋落ちみたいなセリフもあり、ふざけているような演技や演出がたくさんあって、かるーく見られる作品でした。

中国女

2007年06月28日 | 外国映画
中国女 - La Chinoise
1967年、フランス
監督:ジャン・リュック・ゴダール
出演:アンヌ・ヴィアゼムスキー、ジャン・ピエール・レオ

フランス五月革命の前年の作品か…中国の文化大革命にインスパイアされているようだと云っても、私にはよくわからない。アカ、アカ、マオ、マオ。赤い本を磨くフランス資本家の娘。超カゲキな紅衛兵を賞賛するフランスの若者たちや、なんとなく一緒に住んでいるフランスのいなかの娘。いろいろコムズカシイことを沢山しゃべって、どなたかさんを暗殺しちゃったりしますが、結局、"若者はマヌケ"であると、ゴダールが言っているような気がする。途中でアルジェリア革命を知る先生のような人物が、暗殺の実行犯を「民衆と一体化してない革命なんて意味がない。ヤメロ。」と説得するシーンも印象に残った。"Don't trust anyone over 30."なんてのもこの時代なのかな…

マルホランド・ドライブ

2007年06月25日 | 外国映画
マルホランド・ドライブ - Mulholland Dr.
2002年、アメリカ/フランス
監督:デヴィッド・リンチ
出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・ハリング、アン・ミラー、ジャスティン・セロウ

最初、物語の起承転結の“起”の部分が最後に来ているだけなのかなあと思ったけれど、それだとツジツマが合わない。謎の中心はリタが何者かということですが、ナオミ・ワッツの役がいきなり変わって、リタがなにものだったかは分かったが、こんどはベティがなにものかがワカンナくなってしまった。金髪青目の美人は私から見ると、似たような顔に見えてしまうし、役名をちゃんと押さえていなかったり…(前半の金髪のカミーラとベティは別人なんですよね??)リアル編を見直したり、あちこちに書いてある解釈やリンチ自身の種明かしを見て、ああなるほどなあと思いました。
それはさておき、何の説明もなく物語がどこに進むのか見当もつかないので、なにが起こっても不思議では無い感じで恐怖映画を見るようにビクビクしながら見ていましたが、「今までに無い映画を作りたい」という監督さんの意図は十分に体感できて、とっても面白かった。
しかしナオミ・ワッツは良い役者さんで、こういう人が評価されずに埋もれて堕落したり食い物にされてしまうケースも多々あるんでしょうからキビシイもので、役柄にもぴったりあてはまるナイスキャストだと思いました。
カーミラがカミーラなのはオンナ吸血鬼ものだからで、レズの元祖だったりするのかな。店の裏のホームレスは中世ヨーロッパで迫害された民族のようにも見え(実は大金持ち)魔術師的な役割を果たし、カーボーイハットの小男は開拓時代にヤバイことを沢山やって“活躍”し成り上がり…ハリウッド、もといアメリカ社会を牛耳っている特権階級の男(こっちも大金持ち)にも見える。(会議室をモニタリングしていた体制のパシリかな…)どちらも支配者的な役割を果たし、登場人物達をあやつる。

欲望 - Blow-up

2007年06月21日 | 外国映画
欲望 - Blow-up
1966年、イギリス、MGM
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:Vanessa Redgrave ヴァネッサ・レッドグレイヴ、David Hemmings デイヴィッド・ヘミングス

ロンドンのライブハウスのシーンでヤードバーズが出てきて、ジミーページがセミアコのギターを破壊していた。無表情でノリの悪い観客たちというか、現代の客はノリノリを演じることも要求されるような気がする…イケスカない感じのカメラマンが主役で、一貫したストーリーがあるようで無いようで、ヤマがあるようでないような…エピソードがほったらかしにされ、そのまま終わるかと思い、やっぱりそのまま終わった。意味を考えてはならぬということか。カメラはとてもきれい。
主役をもっと暴力的にすれば“時計仕掛けのオレンジ”になるのかと思いつつ、イギリスのアングラ世界のパンキッシュでアナーキーな裏側はこの年代からあったのかと思えた。


ショーシャンクの空に

2007年05月19日 | 外国映画
ショーシャンクの空に - The Shawshank Redemption
1994年 アメリカ
監督:Frank Darabont フランク・ダラボン
出演:Tim Robbins ティム・ロビンス 、Morgan Freeman - モーガン・フリーマン

スティーブン・キングが原作の映画はけっこうみていて、
私にとって「キャリー」、「シャイング」、「グリーンマイル」に続いて
この映画で4作品めの作品となりました。

無実の罪で無期懲役の囚人になってしまった
主人公の刑務所でのムゴイ生活が描かれていました。
どういうふうに惨いかというと…

 楽しいお食事には、ウネウネするイモムシごはん
 看守に暴行され
 人間のクズ達に目を付けられて
 集団リンチされ、オカマも掘られたり
 所長の隠し資産を作ったり

など、堪え難い苦難をヤクザ映画みたいに積み重ねていきます。
主人公のキャラが音楽を愛し読書好きの
イギリス紳士系のインテリで、
人間的にもやさしく、囚人に高校の資格をとらせたり
図書館の予算を嘆願して、予算を確保したりと
清純なキャラで、そのひとがひどい虐待をうけるわけで
よけいに同情をさそう作りになっていました。
このなかでも、主人公を追い回す胸クソ悪くなる人間のクズのヤロウの
描写がうまくて「たのむから死んでくれ…」と
思えるような残虐で卑怯者で弱いものいじめをするヤツで
グリーンマイルにも少女を暴行して殺す人物が出てきましたが、
このへんがこの監督のうまいところなのかなと思えました。
この手の人物が戦争に行って人殺しをするのかなとも思え、
なんとも嫌な気持ちになります。
「もうがまんできねえ!」と殴り込みをかけるのが
ヤクザ映画ですが、この映画も殴り込みはしないけれど、
「やったね!」と握手するかんじの
爽快な逆襲劇の結末にしてくれました。
老いた黒人の老人とのあたたかい友情が
ヒューマンドラマにもなっていたり、
囚人服でさえ格好良く見えたりして、
カッコイイひとは何着ても似合うんだなとか思いました。
あと人生の大半を刑務所で過ごした老人が仮出所して、
「若い頃に車を見たことがある。でも一台か二台だ。
 こんなに沢山車があるなんて想像していなかった。」
変わった世間についていけず、友人も刑務所にしかいない彼が、
ひとりぼっちで首つり自殺をしてしまうエピソードも印象的でした。

なんだかマイベストにあげるひとが多いので見てみたのでありました。
でも私は「シャイニング」のほうが好きだったりしますが、
ひとそれぞれということで…

第69回(1995年度)キネマ旬報ベストテン 第1位

ファンサイト:
ジワタネホ~ショーシャンクの空に

第三の男

2007年02月14日 | 外国映画
第三の男 The Third Man
1949年、イギリス
監督:キャロル・リード
出演者:ジョゼフ・コットン、オーソン・ウェルズ、アリダ・ヴァリ
音楽:アントン・カラス

第二次世界大戦終了後のオーストリアが舞台。古い街並の美しいウィーンには爆撃の跡が残り、4カ国の占領のもと荒れ果てていた…ドナウ川には黒く濁りゴミが浮かぶ…そこで殺人事件が起こった…
ラストの並木道のシーンが有名ですが、ドブネズミが走るウィーンの地下水道でオーソンウェルズが逃走するシーンのほうがインダストリアの地下街みたいで印象に残った。鉄格子から指だけ出すシーンは何を表現しているのか…

ところで、ontv japanというテレビ番組のサイトがあって、番組表を自分好みにカスタマイズできたりして便利です。特に1週間の映画番組を見やすくリストアップしてくれる機能があってこれはかなり便利です。映画版のONTV MOVIEというのもあって、自分が生まれた年の映画をリストしてくれたりして、映画ファンには面白いサイトだと思いました。