2-1大まかな街の配置を決める
前回ではどんなテーマで作るか、という話を書きました。もう少し踏み込んで、街の大まかなつくりを考えてみましょう。
路面電車が走る(ダミーでもいいから)ジオラマにしたい、と書きましたが、ジオラマに共通する手前の複線部分を軌道敷にして・・・というのも最初は考えました。しかし、いろいろな車輌が走るモジュールレイアウトですので、軌道敷の似合わない車輌もいるでしょうし、軌道敷に車輌の底部やスカート、スノープロウが擦ってしまう恐れもあります。結局、複線部分はそのまま使うことにしました。
欧州のレイアウトやモジュールを見ておりますと「本線」部分は低いところに置き、街並みを一段高い位置で再現している例を見かけます。つまり、線路は切通しのところを走っていたりするわけです。たしかに駅などが一段低い位置に作られ、切通しとなっている事例は見かけます。このため、本モジュールでも「見せたい」街並みは切通しの上に展開し、線路は線路で本来の高さの上を走るという形にしました。路面電車の線路や道路がジオラマ手前の方に伸びていてるように見せるため、小さな橋をかけて本線をまたぐ形にして、、そこで立体交差にできたら、と当初は考えていました。
こうして切通しと街、という基本的な考えがまとまり、古い建物と新しい建物を路面電車線路の左右に分けて並べ、その対比を表現する、ということもこの時点で考えたところでした。後は図面に簡単なスケッチを落とし込んだりということで具体的にすすめていきます。本人の想像とはだいぶ違った姿になったのですが、そのあたりの話はおいおいしてまいりましょう。
2-2 建物の調達開始
ジオラマに必要な建物も徐々に集まってきました。「大物」の三軒の店舗付き住宅ですが、こちらはまだ円高の時に取り寄せたものです。ドイツ、ファーラー製で、製品の写真が厚紙の箱の上を取り巻き、それをシュリンクパックしています。
完成見本です。
この紙を取ると
こんなデザインの内箱にキットが入っていました。内箱のデザインは共通です。
そして海外ものではこちらも
フォルマーの「ギフトショップ」です。イタリアのデパートというのは日本などに比べるとこじんまりしており、デパ地下のような食料品売場も、屋上の庭園や小さな遊園地もありません。奥行きのあまりない(薄い)建物なので、重宝しそうです。
続いて教会ですが、ドイツ製のストラクチャーでは基本的にプロテスタントのそれになりますし、屋根の傾斜もドイツの方がかなり深いです。逆にトミーテックの「建物コレクション」で使えそうな教会があります。
このスタイルの教会、もとはれんが造りだったのですが、石造りのバリエーションも出ていたので、数年前に購入しました。
ホテルは同じくトミーテックの「昭和のビルC2」からです。
朝食はつくけどシングルルームはシャワーだけ、みたいなホテルとして使えそうです。
そして映画館です。
こちらは建物がピンクと、ちょっと派手目です。塗りなおした方がよさそうです。
そんなわけで建物も集まり始めたので工作開始、となりました。まずはこれらの建物の組み立てを1月くらいから始めました。