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工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

2025F1日本グランプリ 決勝

2025年04月11日 | 自動車、モータースポーツ

日曜は決勝日です。土曜と同じ津からバスツアーです。雨が時折降っており、45分くらいでサーキットに着きましたが、バスを降りてから雨具を着ました。

やがて雨もやみ、スタンドへ。やや濡れた路面ではフェラーリのレースが始まるところでした。土曜に続いて小山選手が優勝、2位に猪爪選手が入り、なんと女性の1-2フィニッシュです。猪爪選手は前日のレース後、ペナルティを取られて表彰台をフイにしましたので、嬉しい2位でしょう。

小山選手のマシン

 

猪爪選手のマシン、まだ水煙が上がっています。

女性1-2の表彰台を見たのは初めてかも。

 

さらにポルシェカップも行われ、鈴鹿の日曜日っぽくなっていきます。

 

お昼にかけてドライバーズパレードも行われますが、私の席はパレードの車が通らないエリアです。それでも角田裕毅を乗せた車が通ってくれ、さらに角田は車を降りてから帽子をたくさんV1席に投げ入れていました。

トレーラーの荷台に乗り、パレードに向かう選手たち。

 

金網越しですが角田裕毅です。

 

予選上位2名のラップを解析する映像を撮っています。

いよいよスタートに向けて準備が進みます。

ピットを出たマシンがホームストレートにやってきて、ここで一旦マシンを止め、正規のグリッドまで押されていきます。こちらはマクラーレン、ピアストリ。

 

角田のマシンにメカニックたちが群がっています。

 

手前はアロンソ、奥はフェルスタッペンです。

昨年に引き続き、三笠宮彬子女王殿下のあいさつがあり、ポールポジションのさらに先の方では、市川團十郎、新之助父子による「連獅子」が披露されていました。私の席はポールポジションからはかなり遠いのですが、それでも「毛振り」の様子が見えます。お囃子の方たちも来ており、国際映像では断片的にしか映っていないのがもったいないくらいで、歌舞伎ってすげぇな、と思った瞬間でもあります。ここにいる20人のドライバーたちも、千尋の谷に落とされても這い上がってきたような人たちばかりですから、連獅子はぴったりかも。

土曜日はフェルスタッペンが意地でもぎ取ったポールポジションでしたが、いざ、決勝レースとなればマクラーレンの方がペースがいいのかなと思っていました。フェルスタッペンのポールに関しては、昔のセナの「ポケットに1秒隠し持っている」と形容された走りではなく「男の意地」みたいな感じに見えましたが、予選とレースの戦略はまた別者であります。逆に14番グリッド(予選後降格のマシンがあったので繰り上がりました)の角田にも何台か抜けるチャンスがあるかな、という感じでした。

フォーメーションラップから戻ってきました。各車整列し、シグナルが消えてスタート!フェルスタッペンがリードを保って周回を重ねます。マクラーレン2台も追いかけますが、1秒以内の差にはなかなか縮まりません。特に今のマシンと今の鈴鹿の組み合わせではコースのあちこちで追い抜きが見られる、ということはなく、順位に大きな変動がないまま推移していきます。タイヤ交換のタイミングでトップを譲った周回があったものの、フェルスタッペンは最後までマクラーレンを抑え続けました。帰宅後に観たテレビ中継では「接近戦」と形容していましたが、追いついて、抜くというのはまた別ですので、マクラーレンのどちらかでも、フェルスタッペンの前に出るのは難しいかなというところです。それは後方とて同じで、角田も12番手までは上がったものの、後はアロンソの後ろで過ごす時間が増えました。観ている方にもなかなか抜けない展開と言うのは厳しいものがありますが、予選があれだけドラマチックだと、決勝が単調になるというのもまた、モータースポーツではあります。また、あれだけフリー走行等で中断があったコースも、決勝では一度の中断、セーフティカー出動もなく、スムーズに進んだというのも接近戦を生まなかった要因でしょう。天気は雨こそ降っていませんが、雲が低く垂れこめていました。4月というより、11月の暗さです。路面温度もかなり低そうです。

こうして53周の決勝を、いやこの週末、もっともいい仕事をしたフェルスタッペンが優勝。終盤一時は追い上げられたものの、最後にはきっちり差をつけて勝ちました。2位、3位にマクラーレンが入り、表彰台は守りました。4位にフェラーリのルクレール、5位にラッセル(メルセデス)と続き、フェラーリのもう一台、ハミルトンは7位。角田は12位でしたが、世界中のファンのインターネット投票で選ばれる「ドライバー・オブ・ザ・デイ」に選出。入賞こそならなかったものの、この週末、一番の注目を集めたのは、やはり角田でしょう。

戻ってきたフェルスタッペン。喜びを爆発させています。

 表彰式です。彬子女王からトロフィーが渡されます。

 

トラブル等なくレースが終わり、少し時間がありましたので表彰式後、ホームストレートに下りましたが、人も多いですし早々に引き上げました。そろそろ帰る時間です。バスの駐車場に向かいました。

帰路はバスが駐車場から道路に出るまで30分、中勢バイパスまで40分、そこから津駅まで30分とおおよそ1時間40分くらいで津駅に。予約してあった列車に間に合いました。近鉄も若干遅れており、名古屋で降りてホテルに預けてあった荷物を引き取り、新幹線にもなんとかセーフ。帰京となりました。こうして鈴鹿だけで言うと25回、英田や富士を入れると28回目のF1はここまでです。

翌日からは早速仕事です。仕事も忙しいですし、疲れてパソコン前で何度も寝落ちと言うことで、なかなか決勝のレポートとなりませんでした。旅のこぼれ話はまた別の機会に話しましょう。

 

 


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落胆と歓喜と 2025F1日本グランプリ 2日目

2025年04月05日 | 自動車、モータースポーツ

 土曜日は買い物もありませんし、ゆっくり出発です。津まで近鉄に乗り、そこからツアーバスでサーキットへ。サーキット近くの道路の渋滞はあったものの、45分くらいで着きました。

 お昼前からF1のフリー走行3回目です。やはりマクラーレン優位で1-2です。イタリアのメディアなどは、15時からの予選でフロントロー独占も「確約」としていたほどです。

 そして今日も芝生から出火の情報が入りました。昨日出火したところは芝刈りをして「応急処置」をしたのですが、別のところだったようです。

 フェルスタッペン5位、角田9位と午後の予選に向けて楽しみな順位です。

 フリー走行後、GPスクエアの方では昨年も見ましたが航空自衛隊・中部航空音楽隊が演奏をしていました。

ビジョンの写真ばかりで失礼

 

ブライアン・タイラー作曲のF1のテーマ曲だけでなくさまざまな曲が演奏されましたが、アニソン系のメドレーなども演奏されました。こちらの方が一般受けするのと、音楽隊員に若い曹・士クラスもいますので、自分たちが演奏してみたい曲、ということかもしれませんね。

 サポートレースも行われています。フェラーリのワンメイクもあります。優勝はGTでも活躍している女性ドライバー、小山美姫選手でした。そして場内を沸かせたのが3位争いで、最終ラップの130Rでマシンをぶつけながら最後は抜き去った猪爪杏奈選手が表彰台獲得です。

(優勝した小山選手のマシン)

 

(猪爪選手のマシン)

 

控室の画像。先日バックヤードツアーで訪れた際は殺風景な小部屋でした。

 

表彰式です。

 

さて、F1予選に向けて盛り上がっていくわけですが、火事が起きては大変と、芝生に水をまいたりとオフィシャルの方も忙しく動いているのが見えました。

 

積み荷が一目瞭然の車ですね。

 

おなじみ、アルピーヌチームのスタッフが手拍子などで盛り上げています。

15時に予選開始、まず20台を15台に絞りますが、上位陣は順当にQ1を通過。角田もその一人でした。15台が10台まで絞られるQ2、ここで角田がまさかの15番手に。角田と交代したローソンも14位で予選を終えます。サーキットに落胆の声が漏れます。

ピットロードを歩いていく角田です。本人の悔しさは相当でしょう。

 

ローソンもしかりです。

 

こちらはあと一歩でQ3を逃したガスリーでしょうか。

そしてQ3。マクラーレン優位で進んでいた予選でしたが、最後の最後でフェルスタッペンがコースレコードでポール獲得です。

コントロールラインを通過した直後のフェルスタッペンのマシン。

これには痺れた、と言いますか、これぞモータースポーツというドラマチックな予選でした。

インタビューに臨むフェルスタッペン(中央、白い帽子)。2位に僅差でランド・ノリス、3位にこれまた僅差でオスカー・ピアストリとなり、明日はマクラーレンの追撃をかわせられるかがポイントになりそうです。「我らが」フェラーリ勢はルクレール4位、ハミルトン8位でした。明日は小雨も残りそうとの予報で、これがレースにどう影響するかも気になります。雨はテレビで観戦する分には良いですが、現地観戦では避けたいところです。そして角田は15位スタートということで、10位以内に入るのも難しいかもしれませんが、ベストを尽くしていい結果を出してほしいです。

今日もたくさんお客さんが入りました。早めにサーキットを後にしたこともあってか、去年よりも早く津に戻り、名古屋まで近鉄に乗り、名古屋でみそかつとどて煮を食べてホテルに戻りました。名古屋駅でも明日の新幹線の切符を券売機で押さえていたら、隣の販売機にいた観戦帰りの外国人から英語で「フェルスタッペンのラップ、クレイジーだったな」とたたえていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2025 F1日本グランプリ 金曜日

2025年04月04日 | 自動車、モータースポーツ

ということで、桜の季節のF1日本GPにやってまいりました。きょうは本当にたくさんの

方が詰めかけています。金曜日とは思えないほどです。チケットも完売間近、などと言われており、角田効果のようです。

プログラムだけでなく、こういった表示も間に合いましたね。

そして今年はホンダの初勝利から60年ということで、優勝車両のRA272が展示されました。

細部写真もたくさん撮ってきました。模型作りに活かしたいです。

レッドブルが日本GPに合わせてカラーリングをこの時代の日の丸カラーっぽくアレンジしてきました。

カーナンバー22、角田がドライブしています(午後の走行で撮影)。実はカウル後方の「HONDA」の文字も60年代第一期参戦調にしているほか、写真ではわかりませんが、ノーズのホンダのロゴマークも昔風にしています。

この赤いHのマーク、N360あたりまでこれだったような・・・。

日本GPに合わせたスペシャルカラーはこちらも。代表が日本人で、トヨタとの提携も進むハースはいつもの白・黒・赤に桜の模様を入れました(こちらも午後に撮影)。

金曜はフリー走行が午前、午後の2回行われ、予選、決勝を見据えたマシンづくりをしていきます。また、金曜午前限定という形で、チームのリザーブドライバーがドライブすることもあり、今回はアルピーヌの平川亮が午前中のみドライブし、チームメイトをしのぐタイムでした。

午前の走行が終わってやはりマクラーレン好調のようです。レッドブルは王者フェルスタッペンが5位、角田が6位と好発進です。とにかく風が強く、寒く感じられました。もう一段暖かい服装にすべきだったと反省です。

一回目のフリー走行が終わり、私は「レーシングギャラリー」へ。去年オープンしたときは予約制でしたが、今年は入場自由となっていました。

皆さんが紹介しないようなマシンをご紹介。

第二期F1参戦時のマシン、スピリット・ホンダ。

むき出しのターボエンジンも見えます。ホンダが勝てるようになるのは、そのあとでウィリアムズと組んでからです。

第三期参戦から、2000年のBARのマシンで、R.ゾンタがドライブしました。ベルギーでハッキネンがシューマッハと周回遅れのゾンタをまとめてパスしたシーンを思い出すな(いろんな意味で複雑だけど)。

そして第四期のマシンから、2015年のマクラーレン・ホンダ

申し訳ないけど「戦闘力はないが仕上げは美しい」部類に入るマシンです。

2回目の走行は15:00からスタートしました。金曜日は自由席エリアが広いため、私も2コーナーあたりに移動して、写真を撮りました。開始10分程度で、アルピーヌのドゥーハンが1コーナーで大クラッシュ。赤旗中断です。ドゥーハンはルーキーで、お父さんはかつての2輪王者です。

幸いドゥーハン(中央・ピンクのレーシングスーツ)は無事でしたが、タイヤバリアが崩れてしまい、急遽補修です。

はたらく乗り物が一斉に集まってきました。事故発生から15分程度でコースとコース脇の応急処置も済んでセッション再開です。

ところがデグナーカーブだったかで今度はアロンソがスピン、また中断です。

(アストンマーチンのアロンソ、緑のマシンのカラーリングは私もお気に入りですが・・・)

さらに今日はマシン底面などが路面とこすれたときに発生する火花が原因なのか、コース脇の芝生が燃えるという珍しいアクシデントで中断、午後はなかなかタイムを出すのが難しい走行となりました。

フェラーリファンの私としても角田の走りは気になりますが、ハミルトンも移籍後初の鈴鹿です。

 

明日の予選はまた一波乱ありそうな気もします。

こちらはマクラーレンのピアストリ。

このままサーキットを後にしまして、だいぶ歩きますが鈴鹿のイオンモールへ。こちらでこんなイベントをやっていました。

かつては鈴鹿サーキット稲生からサーキットへ行く道すがらで大型テントによるグッズ販売をされていた名古屋のお店が、近年はイオンモールでバーゲンやら、イベントやらということで私ものぞいてきました。

さすがに今日はたくさん歩きましたので、モール内のドトールでちょっと一休み。こういうときのドトールは助かります。再び歩き出して平田町駅へ。平田町は2年前の金曜日も使ったのですが、あのときより確実にお客さんが多いです。伊勢若松で急行に乗り換え、名古屋には19:30頃着きました。飲食店もF1帰りのお客さんで盛り上がっていましたし、ホテルでもコインランドリーで海外のお客さんと話をしました。明日は少しだけ遅く起きて、遅めにサーキット入りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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名古屋に着きました

2025年04月03日 | 自動車、モータースポーツ

朝早く出勤して頑張って仕事して、自分は異動じゃないけど新年度ならではの説明とか事務処理があって、年度始めにグランプリとか勘弁してよとぼやきながら新東名をバスで移動、夜に名古屋入りしました。

すでに木曜の鈴鹿を楽しまれた方も見かけました。私も明日から、日本グランプリ観てきます。

レースプログラム、実は都内でも買えます。移籍が決まった角田に関しては別刷りが用意されました。

裏はこうなってます。ローソンもがんばれ。

 

 


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角田裕毅のレッドブル昇格が意味するもの

2025年04月02日 | 自動車、モータースポーツ

 先ごろ、F1ドライバーの角田裕毅が、所属するVCARBチームからレッドブルに移籍、間近に迫った日本グランプリのタイミングだったことから、話題になりました。会社の方からうちの家族まで、その意味するところが何か、ということ聞かれていますので、今日はそのことを書いていきます。

 角田は2021年にF1デビューしましたが、ホンダとレッドブルの支援を受けてのデビューということで、レッドブルの弟分のチームであるアルファタウリでデビューします。そこから4シーズン、現チーム名のVCARBになってもこのチームで走っています。昨年末、レッドブルのシートの一つに空きが出て、チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンのチームメイトが誰になるかが話題を呼びました。通例ですとレッドブルの弟分であるVCARBから選ばれる可能性は高く、このときにチームは角田のチームメイトだったリアム・ローソンを選びます。この時に角田より経験の浅いローソンを何故?という意見が日本のファンを中心に起きていました。しかし、今シーズン「昇格」したローソンは序盤2戦で結果が振るわず、急遽角田と交代となりました。

 前年のチャンピオンと日本人がチームメイトになる、というのは初めてではなく、1988年に前年王者のピケと中嶋がロータスで組んでいますが、この場合はウィリアムズからピケが移籍したという事情があり、今回のようにチャンピオンのいるチームに日本人が移籍、というケースは初めてです。ならば今年の角田は「勝てる」チームに入って大躍進、と言いたいところですが、今年のレッドブルは開幕以降やや苦戦しています。開幕2戦だけの結果でどうこう言えませんが、マクラーレンが優位にシーズンをスタートさせており、メルセデス、レッドブル、フェラーリの順で後を追う展開になっています。レッドブルとしてもシーズンを通じて角田に対しては予選では10位以内、決勝ではもっと前へ、エースのフェルスタッペンに何かあればライバルを抑える働きも必要となりましょう。既にVCARBでは予選順位で10位以内に入っていますので、マシンの状況次第ならこれも可能でしょう。決勝でのマネージメントというところでもレッドブルは上手ですので、鈴鹿でいきなり表彰台、というのは難しくても、マシンに慣れ、シーズンが進みマシンを仕上げることが叶えば表彰台争いにも、と期待したいところです。

考えたくないところではありますが、レッドブルは速く走れないドライバーに対しては即交代、というところがあり、これまで何人ものドライバーが途中交代といった憂き目に遭っています。角田に対してはホンダの一層の支援があったから、などと噂されていますし、レッドブルとの関係が今年で切れるのに、ここでホンダの支援を受けたドライバーを乗せるというのはレッドブルとしても相当な決断だったのでしょう。シーズンを通じて「移籍が成功だった」と言われることを祈っています。もっとも、レッドブルから「降格」された後でガスリーのように優勝したドライバーもいますし、ローソンは日本でのレース経験もあります。ローソンが健闘することも祈っております。

とはいえ、冷静な評論家ぶった言説はここまで。やはりトップチームに日本選手が乗り、日本グランプリを走ると言うのは理屈抜きに楽しみです。レッドブルは白と赤を基調にした昔のホンダF1を意識した特別カラーで参戦、また、他のチームでも日本を意識したカラーリングで臨むチームもあるようです。私も一人のファンとして、この週末を楽しみたいです。

 

 


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