前回まではホンダ初の(というか日本初の)F1マシン、ホンダRA271について書いてまいりましたが、今回は模型でこのマシンを見てまいります。
1/20ではエブロのダイキャスト製のミニチュアが発売されていました。
説明書もついています。
車体色のアイボリーホワイトも正確に再現されています。
説明書の写真でも分かるとおり、リアのエンジンなどが見えるあたりは、透明パーツとダイキャストのパーツを取り換えられるようになっており、透明パーツではエンジンなどの造りがよく見えます。
リアエンド部分
横置きエンジンと排気管が分かりますね。
コクピットも忠実に再現されています。
なお、今回の記事にあたっては、海老沢泰久氏の「F1地上の夢」(朝日文庫)を参考にしておりますが、海老沢氏はは中村良夫氏の「グランプリレース ホンダF1とともに」、「グランプリ1・2」を参考文献に挙げています。「F1地上の夢」に関しては週刊朝日に連載されていましたが、中村氏から「私の記事を引用されているが事実と違っている記載がある」と海老沢氏に指摘したところ「ノンフィクションの形はとりつつも海老沢流にアレンジしたフィクションの部分もある」と答えているそうです。「F1地上の夢」後半の第二期F1活動や、この本に続く「F1走る魂」などは海老沢氏がホンダチームのナンバー2と間違われるくらいチームに密着していたそうですので、事実を丁寧に拾い上げているのではないかと思います。いずれにしても参考文献にきちんと表記がありますので、一部で言われているような剽窃だ、盗用だというのとは違うように思います。中村氏、海老沢氏ともに既に故人であり、また優れた書き手でもいらっしゃったので、あえて書かせていただいた次第です。ただ、それぞれに違う視点、違うことが書かれているところもあるでしょうから、プロの方が記事をお書きになる際は、オリジナルに当たられた方が適当ではないかと思います。
RA271についてみてまいりました、なんとか今年の開幕戦までに間に合いました。おそらく、今年はホンダ初勝利60周年ということで、RA272があちこちで展示されることでしょう。RA272についても、また書いていきましょう。