工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

2023 F1日本グランプリ 決勝のはなし その2 

2023年09月30日 | 自動車、モータースポーツ
 決勝に向けて、各車それぞれのグリッドに向けて姿を現しました。コースを1周してホームストレートのところで一度エンジンを止め、あとはメカニックたちが押しながら所定のグリッドまで運びます。

(角田のマシンもメカニックに押されながら9番グリッドを目指します)

前日飛んだブルーインパルスの本番です。こちらの席からは逆光となってしまいますが、いくつかの演技を披露していきます。









上空に大きな桜の花びらを一機ずつが描く「サクラ」


おなじみ「ビッグハート」

手を止めて空を見上げるメカニックも見えました。日本グランプリでアクロバットチームの飛行は珍しいからでしょうか。パドックがショーの「センター」いわゆる特等席で演技していたような感じでした。ただ、パドック側の背後から進入する演目もありましたし、全体に高度高めでスピードも普段の航空祭より遅めにしていましたし、航空祭なら一方向からしか視線を受けないところを東西南北さまざまな方角に座席があるサーキットですから、演目構成にはいつもと違う苦労もあったかと思います。高速で「ファンブレイク」とか好きですけど、サーキットでやられても場所によっては「?」となってしまいますからね。
やはり航空自衛隊から女性の自衛官・森田早貴3曹の国家独唱もあり、いよいよスタートとなっていきます。
スタート前のグリッド上の風景です。


ドライバーが冷却効果を高めるスーツを下に着ており、昔の(10月下旬とか)日本グランプリでは考えられません。

タイヤウォーマーが外されて・・・

各車フォーメーションラップに向かいます。

フォーメーションラップから戻り、所定のグリッドに戻ってきました。



レースがスタート。トップ争いが「手に汗握る」だったのは2コーナーのあたりまでで、フェルスタッペンがマクラーレン2台をがっちり抑え込み、そこからは独走でした。国際映像にもトップ以外のマシンの争いが映るような状態がチェッカーまで続きます。上位も下位もそれなりに争いがあり、一台一台が間隔が空いて推移するよりは面白いレースでした。

こうして、フェルスタッペンが独走で勝利。前週のシンガポールで敗れた後でしたが、きっちり取り返しました。決勝日はホンダの75周年の創立記念日にもあたり、またフェルスタッペンの優勝でレッドブルはコンストラクターズ(チーム)タイトルも獲りましたので、二重におめでたい一日となりました。
2位、3位をマクラーレンが獲りました。予選と逆で2位ノリス、3位ピアストリです。マクラーレンのピットクルーたちが歓喜の中、自分たちのマシンを迎えます。

表彰式

表彰式の後はストレートに下りることができましたので、余韻に浸っておりました。暑い一日でしたが、長い影ができています。

撤収作業に入る各チーム。フェラーリもなんとか二台揃って入賞ですから、最低限のことはしました。アストンマーチンのアロンソも入賞、彼が憧れるサムライの国で入賞できましたが今年は好調で、まさに「鉄人」の感があります。


角田は順位を落としてフィニッシュ。入賞はなりませんでした。予選と決勝では戦略も変わりますので、そこがまた、モータースポーツの面白さであり、厳しさでもあります。彼の9番グリッドには多くのファンがいました。

バスの時間も気になりまして、サーキットを後にしました。ゲートのところでは昔の中継のエンディングテーマ「In this country」がかかっていました。

これを聴くと芝生にはみ出るマンセル、ひっくり返るデ・チェザリス、そして赤いレーシングスーツのセナやプロストがシャンパンファイトする表彰式の様子を思い出す・・・。
バスは人が揃い次第出発、という感じで、たくさんのツアーバスが駐車場にいました。出発時刻の17:30よりだいぶ前に「出発」できたのですが、なぜか他のツアーバスともども駐車場内で待つような感じで、長い列ができていました。結局17:30頃にようやく出発、土曜日よりも道路がとても流れていて、18:30頃には津に着きました。予定より早く名古屋に出て、ホテルに預けていた荷物を引き取り、名古屋駅できしめん食べて新幹線に乗り込みました。中断等あって帰路が大変だった昨年よりは余裕をもって帰宅できました。
かくして、長いグランプリの三日半も終わりました。ということで月曜からは通常とおり仕事となりました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023 F1 日本グランプリ 決勝のはなし その1

2023年09月28日 | 自動車、モータースポーツ
 決勝の日曜は少々早く起きて、ホテルのチェックアウトをしてから近鉄特急に乗って津を目指します。特急「ひのとり」は白子にも臨時停車し、多くの乗客が降りました。みなさん、白子からシャトルバスでサーキットを目指すのでしょう。車内で朝食を食べ、津で土曜と同様にツアーバスに乗り込みます。私のように名古屋から津に出て、という方も何組か見かけました。
 サーキットに着いて家人と豚児のためのTシャツを買って席に赴くと、サポートレースのBMWとミニのレースをやっていました。

ミニと言っても昔のあれではなく、BMW傘下になっての現代のミニですのでだいぶ大きいです。BMWは山西康司が優勝しました。その名前を聞いてちょっと懐かしく感じました。山西選手はまだ20歳そこそこで中嶋企画から国内のトップカテゴリーのフォーミュラニッポンに出ていたり、GTにも出ていたので名前を憶えておりました。今ではドライバーをしながら、鈴鹿のレーシングスクールで後進の指導にもあたっているそうです。ミニについてはレース歴の浅い選手も多いということでしたが、カラフルな車が走る姿は、これもまたサーキットの景色であります。

(BMW 優勝した山西の46号車)
 そのあとはポルシェのレースが行われ、こちらは小河諒が二年続けて優勝ということで、小河選手も今年は敵なしの強さを誇っているそうです。台数は以前に比べて少々寂しかったのですが、ワンメイクならではのレースを楽しみました。

(グリッドにつく小河のマシン)
 昼過ぎからF1決勝に向けた動きが出てきます。まずは恒例、ドライバーズパレードです。今回は航空自衛隊の中部航空音楽隊が、ブライアン・タイラー作曲の公式テーマ曲(中継の時にドライバー紹介でかかるあれです)を演奏しながらドライバー達が入場します。生演奏ということで、これはグッとくるものがありますね。


(ドライバー達を待つクラシックカー)
クラシカルな車(と言ってもホンダの場合はS800なので私の世代にとっては「ちょっと昔の車」ですが、平成生まれの方にとってはクラシックカーですよね)で場内を一周していきます。ホンダ系のパワーユニットに関わりのある4人のドライバーは2コーナーのあたりに作られたレッドブル・アルファタウリの応援席の近くで車をいったん止めてご挨拶です。

(フェルスタッペン)

(角田)

(予選を沸かせたマクラーレンから、ノリス)

(同じくマクラーレンのピアストリ)

(メルセデスのエース、ハミルトン)

(フェラーリのルクレール)

(フェラーリのサインツ)

(ハースのマグヌッセンはロールスロイスで。大きな車体です)
 その後は鈴鹿のフォーミュラスクール用のニューマシンのお披露目があって、いよいよF1のスタートに向けて人も、マシンも準備が始まりますが、こちらは次回に。
 
 
 

 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023 F1日本グランプリ 2日目

2023年09月23日 | 自動車、モータースポーツ
 日本グランプリ二日目、今日は少し遅めにサーキット入りしました。
 まずは嬉しいニュースということで、角田裕毅の来季残留が発表され、本人から直接ファンに挨拶がありました。

壇上に立つのが角田
トヨタでル・マンの総合優勝を飾り、今は星野一義の下、スーパーフォーミュラで活躍する平川亮も来季からマクラーレンのリザーブドライバーとして加わることが決まりました。平川の場合はメーカーのプッシュというより、自分でたどり着いた感があります。リザーブドライバーは基本的にチームに帯同しますので、正ドライバーに不測の事態があれば、代打を務めることになります。レース数の多い昨今、コロナ感染とか、けがなどでリザーブドライバーに出番が回ってくることもあります。

土曜日のサーキットですが、日曜並みにお客さんが入っています。土曜日らしい、というかタイヤ交換の練習なども行われています。

アルピーヌチーム、毎年ですが手を振ったりしてお客さんを盛り上げてくれます。


お昼前からフリー走行3回目が行われました。みんな、かなり気合が入った走りでした。予選並みにきちんとタイムを出そうとしていました。
セッション終了後にスタート練習を行う角田のマシン

15時から予選が行われました。なかなか痺れる展開でした。予選は純粋に1周のラップタイムを計るので、アルペンスキーのタイムアタックのような緊張感です。
トップはフェルスタッペンで、他を圧倒したタイムでした。フリー走行からずっと好タイムを出し続けていましたが、予選でも「どうだ!」とばかりにタイムを出しました。これは明日も優勝候補の筆頭ですね。そして驚いたのが2、3位で、マクラーレンのピアストリとノリスがつけました。特にピアストリはルーキーですから、難しい鈴鹿のコースで2位というのは、驚異ですね。
マクラーレンのピット、ドライバー2名の顔も出ています。

予選後は上位三台が一か所に集められます。

マクラーレンのスタッフに迎えられる2人のドライバー

レーシングスーツ姿でこちらを向いているのがピアストリ、その奥、背中に4と書かれたレーシングスーツはノリス。
ポールシッターのフェルスタッペンと、インタビュアーはジャン・アレジ


なお、角田も9番手につけ、入賞に期待をいだかせる予選となりました。これだけ密度の高い予選だと、逆に決勝が凡戦になることもありますが、明日はどんな展開が待ち受けているのか楽しみです。

さて、今日はフリー走行と予選開始の間にブルーインパルスの予行演習がありました。
私の席からですと逆光、曇天ということもあってこんな写真になってしまいます。

青空がのぞく場所です。

F1で飛ぶのは初めてとあってグッズ類も売られていました。サーキットで航空祭でおなじみの売店がいて、ちょっとびっくりします。私は帽子を買いました。


今日は津駅とサーキットの間のツアーバスを使いました。帰りのサーキット→津間ですが、1時間20分くらいかかったように感じます。旅行会社の見立てよりもかかっています。津から予約していた特急の時刻に間に合わなそうだったので、急いで変更手続きをしました。「ひのとり」に乗りましたが、レギュラーシートは欧州のオープンコーチの一等車にも引けを取らないレベルと思っています。

名古屋に着きました。とても盛り上がった一日ですから、ワイワイと仲間で飲みながら予選を振り返ってもいいような感じですが、静かに今日の予選を振り返りました。食事に入った店で、隣のテーブルにレッドブルのレプリカシャツを着たカップルがいました。話している言葉の様子から中国人のようです(台湾の方であることを信じたい)。魚介の天ぷらを食べていました。外国産であろうエビはともかく、日本産の魚はおいしいからなあ。

いろいろ書いてまいりましたが今日はここまで。いや、ここいらでおしまいにして明日のために飲んで寝たいのです。今日の素晴らしき予選に乾杯。

















  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鈴鹿にいます 日本グランプリ2023

2023年09月22日 | 自動車、モータースポーツ
 今日から日本グランプリが始まりました。名古屋のホテルも、名古屋からの列車も外国人が多いですね。朝の「南紀」で鈴鹿サーキット稲生を目指しましたが指定席は当然満席、指定券を持たない乗客(外国人と私よりも年配のファンが多かったとお見受けします)は指定席車両の通路まであふれていました。私のように発売日に今や少なくなったみどりの窓口に並ばなかったor並べなかったということでしょう。どうせ指定席券がなくても自由席特急券でなんとかなる、ということなのか、伊勢鉄道内のチケットを持っていない乗客も多いようで、鈴鹿サーキット稲生駅で精算の列が長くできていました。
 てくてく歩いて到着です。最寄りの1コーナーゲートはすでに長い列ができていて、金曜日とは思えない感じです。そしてこんな歓迎の幕もありました。

こちらはメインのエントランス。もちろん、ファンも準備万端です。

午前中は主に買い物にあてましたが、それでも去年よりは列もやや短めかなという感じでした。ただ、イベントやトークショーなどはかなり人が埋まっている感じでした。みなさん、本当に熱心です。休みがとりやすくなっているのか、若い方や子供連れも見かけます。
お昼頃からフリー走行1回目、15時から2回目ということで1時間ずつの走行がありました。1回目はスタンドでお昼を食べつつ眺めた感じです。今日はとても暑く、太陽が隠れれば涼しい風も吹きますが、全般に蒸し暑い感じでした。
2回目については自分の席を離れて2コーナーあたりまで足を延ばしました。

(観覧車とマシンという鈴鹿らしい風景)
今シーズンはレッドブル(とエースのマックス・フェルスタッペン)の一強状態で、昨シーズン終盤から、レッドブルの無敗が続いていたわけですが、先週末のシンガポールGPで、フェラーリのサインツがようやく連勝を止め「やっとティフォシに来たチャンス♪」と歌いたくなってしまったわけです(いろんな意味でその歌まずいだろ)。

(レッドブルのフェルスタッペンのマシン)

(フェラーリ・サインツのマシン)

グランプリの金曜日というのはまだあわただしくありませんし、見ているほうもスピードに慣れながらというところもあります。私も今日は視覚と聴覚でマシンの迫力を浴びる感覚でした。
コース上のマシンから

(アルファタウリ 角田のマシン。チームがなかなか上向きでない中、よくやっているという声も聞こえてきます)

(美しい緑色はアストンマーチン、アロンソのマシンです。アストンマーチンもホンダが近い将来、エンジン供給を行うと伝えられています。昨年まで在籍したベッテルのファンがいたからか、サーキットでもアストンマーチンの緑色の服のファンを見かけます)

そのベッテルも来日。環境保護活動にも取り組んでいる彼は、ミツバチの巣箱をコース脇に作る、という活動を通じて生物多様性などを訴えているとか。

コーナーの内側に巣箱が設置されています。
縁石も「ミツバチ色」の黄色と黒です。


ガルフカラーというと以前はマクラーレンがスペシャルカラーとしていましたが、今度はこちら、ウィリアムズです。

(写真はアルボン車)

コース以外の様子です。今シーズンをもって角田が所属するアルファタウリの代表を退くフランツ・トストへの感謝を表したディスプレイ。


アルファタウリですが、角田のチームメイトが交代するという出来事があり、当初はデ・フリースでしたが、シーズン半ばにリカルド(左端)に、リカルドの怪我で日本でレース活動をしているローソン(左から二人目)が今回ドライブしています。


今日の帰りは近鉄鈴鹿線を使うことにしました。平田町という駅まで歩くのですが、途中にイオンモールがあり、ここでこんなイベントをしているのです。

以前は鈴鹿サーキット稲生からサーキットに向かう道の途中に地元三重のグッズショップが大きなテントのお店を出していたのですが、昨年からグランプリの期間中はイオンモールに出店しており、覗いてみました。昔のミニカーを買いました。
関係者を乗せた車両が走っていました。

平田町までは決して歩けない距離ではありませんが、イオンモールから駅までで疲れが出てしまい、古武道の動きを取り入れた歩き方で自分を鼓舞しながら(と言っては大袈裟ですが)到着。
鈴鹿線で伊勢若松まで向かいます。3両編成でしたが、座れました。

(伊勢若松にて)
ここから名古屋までは急行で行きます。白子でF1帰りの人たちが乗っていますので当然座れませんが、1時間弱の道のりでした。
さすがに暑さなども手伝い、少々胃腸も弱ってしまいました。今日は体に優しいものを食べ、明日に備えることにしました。
明日は予選があります。どうやら週末まで天気が持ちそうですので、暑さ対策をして楽しみたいと思います。











 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いざ、鈴鹿へ。そして今日は・・・

2023年09月21日 | 旅のあれこれ
 日本グランプリの話を前回もしましたが、私も今日の午後、バスで名古屋に向かいました。東名
が雨や事故処理、工事でかなり渋滞しており、東京駅から足柄まで4時間近くかかるというある種「記録」になってしまいました。新東名からは順調に流れて結局2時間以上の遅れで到着です。運転手さんも雨の中の運転は大変だったのではと思います。これなら普通列車で行くとか、夜まで仕事して新幹線で行ったほうがよかったというところですね。バスの長時間移動はどうも眠ることができず、電車なら爆睡のところを、結局瞼を閉じても眠れないまま名古屋に着きました。でも、いつものお宿に着いて迎え入れられて、ああ、名古屋に着いたな、自分のF1も始まるぞ、となったわけです。明日も早いですから、そろそろこのパソコンも閉じるとしましょう。
 さて、今日9月21日はもう一つ大きな一日です。45年前、私の大好きなバンドのTHE SQUARE(現T-SQUARE)がレコードデビューした日でもあります。このたびは、デビュー45周年、誠におめでとうございます。
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする