工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

2024 春のF1拾遺

2024年04月16日 | 旅のあれこれ
 日本GPから一週間。ブログに書ききれていない話も少し書きましょう。見出し画像はフェラーリのFacebookから
1 夜行バスでのアクセス
 今回は中央道経由のドリーム号に木曜の深夜に乗り込み、名古屋を目指しました。4列シートの廉価なタイプです。シートピッチは旅客機の国際線の方が狭いくらいで、居住性は悪くなかったと思います。松本隆さんの短編集ではありませんが、中央道は高速コーナーの連続なのと、路面に凹凸をあえてつけてあったりするのでなかなか眠れませんでした。昔ならどんな乗り物でも眠れたほど図々しかったのに、最近は繊細に(?)なってしまったようです。
2 中嶋さん、新幹線に乗る
 4月3日、F1のフリー走行が開始されるさらに2日前ですが、JR東海が東京発名古屋行きの臨時の新幹線を仕立ててF1ファンを乗せて走りました(俺も乗りたかった)。車内では車内放送を使ってトークショーがあったり、参加者に記念品が配布されたりと開幕前からグランプリを盛り上げる列車となったようです。ゲストとして乗車した中嶋悟さん、金曜日の場内解説の際にその話をしていて、久々に新幹線に乗ったということでした。レーシングドライバーの中には、運転そのものが大好きという方もいて、中嶋さんもそこに含まれるようです。F1を引退後も普段の移動は極力自動車だそうですが、今回は上京するために新幹線に乗り、臨時列車に乗って名古屋に「戻った」ということでした。
3 ハリウッド映画デビュー!?
ブラッド・ピット主演のF1をテーマにした映画の撮影が行われた話は既に書きましたが、「ブラピ目線」のカメラカーは金曜から日曜まで何度となくセッションの合間を走りつづけました。スタンドの一角に主人公の乗る架空のチームを応援しているファンを演じているエキストラがいるのか、そこをよく映していました。わざわざビジョン等を使って、ここでカメラに映ることは映画で使われることに同意したものとみなします的な断り書きも出ていました。また、架空のチームのグッズを持ってサーキット内を歩いている人たちも見かけました。なかなかクールなデザインでした。もっとも日本のファンにこういう感じで、と頼めばみんな手製の応援グッズくらい作って撮影に協力しそうな感もあります。私も土曜の朝にゲートを入ったところでカメラを向けられ、手を振りましたが、フェラーリの帽子くらいがグッズらしいグッズなので、おそらくボツでしょう。中には連絡先や許諾の書類を書いて撮影に応じたファンもいたようです。ブラッド・ピットはベテランのドライバー役ということで、昨年のイギリスGPだったかで撮影があったようですが、レーシングスーツが様になっていました。以前、第二次大戦の戦車兵を演じていましたが、少なくともあれよりは似合っていました(戦後生まれの従軍経験のない俳優さんが戦争映画に出ても、あまり感情移入できません)。下手にエキストラを使うよりは実際に来場して盛り上がっているファンを撮るのが近道でしょう。ジョン・フランケンハイマー監督の「グラン・プリ」という映画では当時のドライバーやジャーナリスト・カメラマンなども本人役で出ています。昔のマシンにカメラを向ける熱心なファンの役ならできるんですけど・・・。
4 映画と言えばこの人も
 金曜の中嶋さんの解説の中で、その昔「F2グランプリ」という映画に中井貴一さん演じる主人公の吹き替えでレーシングカーを走らせた、という話になりました。これは同名の小説(海老沢泰久さん著)の映画化で、原作では準主役の若いドライバーが映画では主役となっています。「僕の他にもジェフ・リースや松本恵二も走らせたんだよ」ということで、懐かしい名前が随分出ていました。
5 いろんなことが、いつもと違うぞ
 春開催も30年ぶり(30年前は岡山のパシフィックGP)なら、いつもと違うことがいくつもありました。ドライバーパレードはクラシックカーではなくトレーラーの荷台にまとめて乗っていました。海外のGPでクラシックカーが故障してコースをオイルまみれにしたからとか言われていますが、やはり一人一台ずつ乗り込んだ方がいいと思います。
 また、映画の撮影と関係があるからとも言われていましたが、スタート直前のピエール北川さんの「Are You Ready?」も各エリアに対してのコールアンドレスポンスがなく、残念でした。やはりこれが無いとスタートは盛り上がりませんって。それからこちらはアンケートで答えたことでしたが、決勝目前、ピットロードがオープンになった後もしばらくDJの音楽がかかっており、ドライバー紹介の動画でもあのテーマ曲がかからなかったのが残念でした。来年は何卒もとに戻していただいて、というところです。
6 マグヌッセン親子をめぐる軌跡
 親子で参戦経験があるのはフェルスタッペンだけでなく、ハースのケビン・マグヌッセンも該当します。お父さんのヤン・マグヌッセンはその昔カートレースで来日しており、その時のメカニックがピエール北川さんだったそうです。ちょっと意外な経歴ですね。そこから数年後、1995年のパシフィックGPでマグヌッセンはF1デビューします。それをスタンドから見ていたのは現地観戦デビューの私でした。それぞれの20代が、サーキットで交錯していました。
7 缶バッジゲット!
 JRがコラボしたことで臨時列車の増発あり、名古屋駅周辺でのマシンの展示、イベントありと名古屋も随分盛り上がりました。観戦券や対象店舗のレシートで缶バッジがもらえるということで、こちらは上記の名古屋行きの臨時の新幹線で配布されたものと同じようです。全部で6種類あると聞いており、何が出るかはお楽しみでしたが、私がいただいたのはこの二つでした。本当は0系と葉巻型のRA271との組み合わせが欲しかったな。

8 線路は続く、サービスは・・・
 JR東海の新幹線の切符はネットで買えますが、JR東海区間の在来線の指定席はネットでは買えません(私の理解が違っていたらごめんなさい)。だからみどりの窓口を使うことになりますが、みどりの窓口も縮小傾向で長蛇の列です(ついでに旅行会社も窓口がなくなっているし、最近は鉄道の指定券だけ発券、といったことはしていないところが多いです)。今回、金曜日の下りと上りの指定席(名古屋⇔鈴鹿サーキット稲生)は発売開始5分で買えましたが、日曜日の帰りの切符は発売開始20分後にはあえなく満席でした。ネットでは買えないし、窓口は少なくてではサービスの後退と言わざるを得ません。
9 大好きな特急列車
 JRが不便だからという訳ではないのでが、土日は近鉄のお世話になっていました。久々に乗ったアーバンライナー、名車ですね。「ひのとり」の居住性も素晴らしいですが、こちらも負けてはおりません。どちらも名古屋→津の短い乗車時間がもったいないくらいでした。


10 外国からも、いらっしゃい
 昨年は外国語表記やアナウンスが追い付かず、それに起因したトラブルもちらほら聞こえていましたが、今年は外国人向けの観戦ガイド(無料)が配られたり、場内アナウンスでも英語での情報発信がされていました。終バスの時間と、タクシーは期待しない方がいいよ、という案内表示です。

 日本は安全で物価が安く、人は親切でファンは熱心かつ独特ということで、今や鈴鹿は「訪れたいGP」となっているとか。30年以上の開催というのも「伝統」になりつつあるのでしょうか。安くて清潔で安全で、の陰では・・・と書きたいところですが、野暮なことは書かないでおきましょう。
11 来季のこの人たちは・・・
 フェラーリ好調を支えるのがカルロス・サインツの走りです。しかし、ハミルトンのフェラーリ加入でサインツは来季のフェラーリ離脱が確実視されています。

 一部SNSで「ビ〇リーチ!」と呼ばれたのぼりの写真です。優勝経験もありますし、有力チームに行くのでは、とも言われています。「ハイクラス転職」ならぬ移籍を期待しましょう。ベテランのアロンソはアストンマーチンに残留し、契約しました。
12 春開催はこれからも・・・
 この時期の開催は成功だったようで(桜の季節と重なったのも大きかったでしょう)、来年も4月上旬開催がアナウンスされています。年度初めでバタバタしていて、なかなか長い休みは取れなさそうです。これ以上チケットが値上がりしないことを祈ります。


(写真はいずれもフェラーリのFacebookより)

観客数も上向きの鈴鹿ですが、コース上も、コースサイドも、私たちが利用するツアーバスの駐車場も、売店もということで、たくさんのスタッフが支えていました。皆様に感謝しつつこの稿を結びにしたいと思います。






 



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F1 日本GP 2023 こぼれ話その2

2023年10月07日 | 旅のあれこれ
 日本GP、こぼれ話のつづきです。
6  あなたの推しは誰?
F1の場合、老若男女ファンが訪れており、それぞれ誰かの熱心なファンだったりしています。ただ、日本の場合は全員に惜しみなく拍手が送られるのがいいところです。私の場合長年、チームとしてフェラーリを応援していますのでフェラーリの二人のドライバーを応援しています。

アストンマーチンのエース、40代のアロンソも気になります。

(写真右・No.14)
また、ハースの二人、マグヌッセンとヒュルケンベルグのいぶし銀二人も好きです。

それから、アルファロメオもその名前を聞くと、たとえそれが昔のグランプリチームと連続性が無くても、そこまでの長い歴史とつながっているチームとして見てしまいます。


7 軽トラで大暴れ!?
 鈴鹿入りする前には、レッドブル、アルファタウリのドライバー達が都内で軽トラックを使ったゲームなどに挑戦し、その様子が動画でアップされています。
 車庫入れしたり、大きな玉をぶつけて巨大なボウリングのピンを倒したり、崩れないように段ボール箱を積んで走ったりと楽しそうです。車庫入れとか段ボールを崩さないように走るなんて、もしかしたらホンダパワーの大先輩、中嶋悟が得意なのでは?実兄が経営するガソリンスタンドを手伝っていたアマチュア時代に、トラックの荷台に配達のドラム缶を乗せ、ドラム缶が倒れないように車をコントロールしていたと言いますから「えっ、そういうのもできないの?」とか言いながら涼しい顔で荷物を運んでそうです。

8 レジェンドも現役も、トークショーは大盛況
 走行セッションの合間など、これまでも関係者のトークショーは行われていて、グランドスタンド裏のGPスクエアという広場に特設ステージを作り、そこを会場としています。今年は現役組も昼間などにトークショーがあり、いつもなら土曜予選後の前夜祭で登場することが多いのですが、一生懸命待ち続けた方が何人もの現役組を近くで見ることができたようです。トークショーの模様はスタンドの大型ビジョンに映し出されたりもするので、座席で楽しむこともできました。

こちらはレジェンド、左から中嶋、片山右京、佐藤琢磨の三人です。30年前の鈴鹿、右京は走らないティレル・ヤマハを走らせていて、足元のカメラで130Rでアクセルを完全に踏み込んでいない(マシンの出来が悪くて踏み込めていない)様子が映っており、ゲスト解説の長谷見昌弘から「あそこは全開だよ」と言われて気の毒だったなあと思いました。

9 紙のプログラム、危うし!?
 F1開催後に主に来場者を対象としたアンケートが鈴鹿サーキットのサイトに用意されており、いろいろ回答を入力していたところ、場内で販売されているプログラムについて、紙のプログラムの存続を問うような設問がありました。
 何より来場記念になりますし、読み物はセッションの合間に読んだりします。鈴鹿まである程度の数のレースを消化していますので、これまでのハイライトなども掲載されており、シーズンを思い返すきっかけを作ってくれます。
 シンガポールGPでは紙のプログラムが無かった、という話が伝わってきており、なんでもデジタル化というのも、と思ってしまいます。ペーパーレスは仕事だけで十分な感もあります。確かにスマホ一台あればドライバーのプロフィールからイベントスケジュールまで分かってしまいますが、私は古い世代の人間なので、紙で確認したい派なのです。また、コロナ前は地図、タイムテーブル、カーNo、ヘルメットのデザイン、おすすめのお土産がコンパクトにまとめられたガイドマップが無料で配られていて、こちらも便利でした。そういえばレッドブルが各GPに合わせて冊子を作って、レッドブルと一緒に売ってましたね。
 紙のプログラムは、これからも続くんですよね?

(左は筆者所蔵の1987年日本GPのプログラム。数年前に入手しました。これだけでブログ1回分書けそうです)

10 お土産あれこれ
 家族に、自分用に、職場にと、お土産の売り場もたくさんありました。観客は多かったと聞きますが、売り上げはどうだったのでしょう。昨年よりもお店は空いていたようにも感じます。私はいつもサーキット内の「ぐるめぷらざ」というお店で三重の特産品(お酒、海産物のつくだ煮、お菓子)を買い、名古屋でも和菓子を買ったりしています。食べ物で言うと名古屋ではこのところ流行りの「ぴよりん」のバウムクーヘンがあって、こちらも買いました。東京までの「ぴよりんチャレンジ」は難しそうですからね。そして今年はサーキット内の「ガレージR」というキッズ向けのお店が一番お世話になったと思います。豚児と家人用にホンダの懐かしい乗用車や軽トラなどが柔らかいタッチで描かれたTシャツを買いました。また3歳以上向けとありましたので、ブラーゴの廉価版F1マシンのうち、豚児が好きなメルセデスを買いました。プラ製のようですが、昔のオニクスあたりのダイキャストと遜色ないです。さっそく走らせたり(よく走ります)目の高さの場所に置いて眺めたりと気に入ったようです。モデルとなった昨シーズンのメルセデスは特徴的な「ゼロポッド」というスタイルで登場するも、不振を極めており、ラッセルが1勝を挙げたのみでした。そのラッセルのマシンを買いました。うちにも昔、ヤードレイカラーのマクラーレンのミニカーがあって、F1を本格的に見るようになった大学生の頃、このマシンのことを改めて調べたっけ。豚児もそのうち、このマシンの実物のことを調べたりするのかなあ。資料と写真なら、お父さんがたくさん持っているよ。

11 のぼり持ち去り事件に関する私見
 サーキット内などにたくさん立ててあったドライバーの写真、名前などが印刷された「のぼり」が決勝レース後にあらかた取られてしまった、という事件がありました。SNSなどでは「〇〇人が盗った」とか「いや日本人もいたぞ」と騒然となり、レースの結果は流さないくせに地上波のニュースでも採り上げられた、などと言われています。こういったのぼりは昨年からありましたが、昨年は盗難(というか略奪ですよね)といった話は聞かなかったように思います。個人的な意見ではありますが、他人のもの、しかも多くの方の目に触れるためにそこにあったものを勝手に持ち去ったわけですから、これは立派な犯罪です。ファンを名乗る資格も、サーキットに入ることもしないでほしいと思うのです。まずかった(と個人的に思う)のは鈴鹿サーキットの対応で、当初「どうせ廃棄するものだから」と、ともすれば盗難を容認するような発言をしていたことで、後に「厳正に対処する」と言い直していましたが、来春はどうなるでしょうか。
 また、ニュースでファンと呼べないような人間の悪行ばかりが伝えられていますが、サーキットに集まったファンの99.9%は、そういうことをしない人たちです。特に日本のファンは熱心で推しのためならファッションなどあらゆる要素でアピールするけど礼儀正しいと海外メディアが毎年採り上げるほど評判になっています。このところ増えた海外のお客さんの中には、そういったファンを見るのも楽しみ、という方もいるでしょう。ドライバーらの「入り待ち、出待ち」で踏まれた、転んだ、といったトラブルは聞きますが、ほとんどは善良な方々です。どうか、そんなファンの「熱量」も正しく伝えてほしいものです。
 コロナ明けで観光地で狼藉を働く、みたいな話は伝えられていて、ローマのコロッセオに名前を彫っただの、トレビの泉に飛び込んだだの、ヴェネツィアの水上タクシーでケツ出して「出禁」を言い渡されただのと、本来旅行してはいけない輩まで観光地を訪れたりしていますので、そういうのと同類かなとも思います。
 どうしても持って帰りたい、という方にはこんな方法はどうでしょうか。月曜日もサーキットは開いていますし、F1のチケットで遊園地も含めて入れます。以前は先着順で前日の表彰式の写真を配ったりしていましたから、それと同じで月曜の来場者で希望者に抽選でのぼりをプレゼントしてみてはどうでしょう。熱心なファンにプレゼントするという意味でも、効果があると思うのですが。
 また、のぼりを盗んだ中に外国人がいた、という話が聞こえてきたり、禁煙のところで外国人がタバコを吸っていた話も聞きました。確かにいつもの年より外国人が多かったように感じます。肌の色も話される言葉もさまざまでした。不案内が理由でトラブルになってしまってもつまらないので、個人的には海外からのファン向けに英語をはじめ、各国語の案内や注意表記がもっと必要かなと思いました。円安で物価も安く、さらに安全で料理も美味しいということで、日本は「訪れたい国」だそうですが、もちろんそれぞれの国の「ルール」があって、それはサーキットとて同じです(円高だった10年以上前に鈴鹿に来ていた外国人のファンで、変なことをする人はいなかったし、あの厳しい時代に観戦していたという意味でも彼らを尊敬しています)。
 どうでもいい個人的な希望ですが、もし「のぼり」を用意するなら、鈴鹿を彩ったレジェンド(セナとかプロストじゃなくてアルヌーとかタルクィーニとかグルイヤールとか)も混ぜておいたらどうでしょう・・・。

10月10日追記。「のぼり」の写真なんて撮ってなかったと思い込んでいましたが、1枚だけあったので追加しました。

12 ミツバチは鈴鹿がお好き
 ラストは重くない話をしましょう。昨年引退したチャンピオン、セバスチャン・ベッテルが来日、生物多様性のシンボルとも言われるミツバチの巣箱を設置したと伝えられています。2コーナーも「ミツバチ・コーナー」と呼んでいました。鈴鹿もいろいろな動物がやってくるらしく、コースをカニ(!)が横断していたとか、現役時代の中嶋悟がテストをしていてヘビをタイヤで踏んだとか、いろいろな話が聞こえてきます。
実は鈴鹿サーキットと併設の遊園地ではミツバチとかたつむりがシンボル的に使われています。ミツバチをかたどった「ぶんぶんばち」やかたつむり型の「でんでんむし」という乗り物が長年親しまれ、遊園地の改修で一度は姿を消したものの、復活した経緯がありました。ベッテルの活動は鈴鹿が皮切りらしいですが、ちょうどよい場所でスタートさせた感があります。
遊園地の内外で見かけるオブジェ。決勝の後、これを見ながらサーキットを後にするときは、ああ、あと1年後だなと寂しく思うのです。


と思ったら来年は196日後ですよ。3月末に東京でフォーミュラeがあって、翌週は鈴鹿です。年度初め早々、自分がグランプリモードになっているのかな。


10月10日に写真を追加しました
 
 

 
 









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F1日本GP 2023 こぼれ話 その1

2023年10月05日 | 旅のあれこれ
 日本GPの話を何回かに分けて書きましたが、書ききれないことやレース周辺の話なども書きましょう。
1  暑い、熱い・・・
 今年の日本GP、とにかく暑さが半端なかったです。初日の金曜は蒸し暑さ、土日は乾燥していましたが肌に刺すような暑さでした。以前も9月にF1はありましたが、その時に比べても相当な暑さで、今年の高温ぶりを象徴していました。金曜はあの手この手で水分補給しました。こちらの凍らせたジュースはパンや菓子でおなじみのドミニク・ドゥーセさんのお店のものです。

 金曜日は自販機の飲み物も早々に無くなったとかで、土日はあらかじめ名古屋で買ったお茶のペットボトルを持ち込みました。
 金曜は暑さに少々まいってしまい、夕食はホテル近くの店で親子丼を食べました。名古屋コーチン使用ということで少々贅沢ではありますが、食べながら「うんうん、こういうシンプルな味でいいんだよ」と心の中で呟いていました(って井之頭五郎かよ)。昔は味噌カツだ、ひつまぶしだと名古屋名物をいろいろ試したものですが、今は大人しくなりましたし、食後はスイーツまで行かなきゃ、だったのが最近ではコンビニのカットフルーツで果物を摂取したいとなっており、年を取ったというのもありますが、健康的なものです。
2 アクセスは何が便利なの?
 サーキットまでのアクセスは毎回考えさせられます。往復名古屋⇔鈴鹿サーキット稲生で、特急の指定席となれば楽ですが、特に帰りは指定席が取れないため、行きはともかく帰りの手段を考えながらとなります。昨年はサーキット発名古屋行きの高速パスを使いましたが、高速に乗るまで時間がかかり、それがストレスだったりしました。
 皆様SNS等でお勧めのアクセスを紹介したり、当日の混雑状況を上げているので参考になります。今年は土日については名古屋から津まで近鉄で、津からサーキットの往復でバスツアーに入りました。結論から言うとバスの乗車時間もそれほど長くなく、帰りは渋滞もありましたがストレスにならない程度でした。特に日曜は予想以上に早かったし。また、金曜帰りの平田町経由も金曜日の時点ではF1関連の方は少ない印象でした。さすがに土日はだいぶ混んだと聞いていますが、電車が30分ヘッドで発着しており、道中立っていくことを厭わなければこの方法もありです。伊勢鉄道も金曜からスタッフを確保して混雑対策をしていたと聞いています。以前のようにJRが波動輸送の客車や気動車を総動員、ということができないため本数は限られますがサーキットが駅から近いということでは魅力でしょう。
 近鉄の白子からのシャトルバスも朝のうちは空いていたようです。帰りは2時間待ち、なんていう話も聞こえていました。交通手段の選択はギャンブルなところもありますが、自分の予定と懐具合で決めたいところです。
 ちなみに近鉄の「ひのとり」は以前も書きましたがとても素晴らしく、やはりバスツアーに合わせて津まで乗った方が「とても快適で1時間弱の乗車がもったいないくらい」と話しているのが聞こえました。アーバンライナーもビジネス特急として素晴らしいほか、かつてのスナックカー12200も特急として必要なものは揃っている車輌でしたが「ひのとり」に関しては近鉄がフラッグシップトレインとして考えているのがわかるように思います。



3 ニッポンダイスキ!?
 日本グランプリを走ったドライバー達ですが、何人かが特別なカラーリングを用意したヘルメットで出走していました。アストンマーチンのアロンソは墨で描いたような寺社仏閣と日の丸をイメージした柄が目を引いていました。ルイス・ハミルトンは何とイラストレーターの空山基氏とコラボしたヘルメットを用意しました。シルバークロームで同氏のイラストの世界観が凝縮されており、バイザーのところに蛍光イエローがさしてあるというのも斬新です。もともとハミルトンが空山氏の大ファンで、ハミルトンがお願いして実現したそうです。空山氏のアトリエをハミルトンが訪れたときの様子も本人のSNSに出ていましたが、憧れの人に会った嬉しさがにじみ出ているような感じで、こんなところに「人間・ルイス」が見え隠れしたように思います。
 また、エステバン・オコンは「筑波(サーキット)でドリフトしたい」と記者会見で話したそうで、独特の車文化が世界に知られているというのも興味深いです。
 お忍びで(?)国技館を訪問したジョージ・ラッセルは熱海富士と記念撮影をしてNHKの中継に映ったものの「海外からのお客様」としてスルーされてしまったようで、私服でサングラスじゃ分からないですよね。

4 決勝日のセキュリティチェック
 決勝日にセキュリティチェックがあることは初日の時点で知らされており、昨年の鈴鹿訪問で味をしめた総理が再訪するのかとか、久々にやんごとなき方が訪問されるのではなどいろいろな噂もありましたが、単にチェックだけでVIPの訪問はありませんでした。私のリュックは2室構造のため、上と下の両方を開けるように言われました。下側に雨具を入れてあるだけなので、何の問題もなく通過できました。一説には欧州のサーキットなどで発煙筒が焚かれたりするのでそれを防ぐためとか、人がたくさん集まるところ故、安全対策も大事になってきますが・・・。ちなみにイタリア・モンツァでは持ち込み禁止の物品の中にチェーンソー(!)があるとTVで言っていました。モンツァは緑豊かな国立公園内にあり、木の幹や枝を切って即席の観覧席を作られても困る、ということなのでしょうか。

5 屋台の料理は高い?安い?
 物価高の昨今、サーキットで買う料理も値段はさまざまといったところです。昔ほどたくさんは食べませんし、価格的には野球場とさほど変わらないところもありました。食事は1食1000円でなるべく抑えましたが、軽く2000円くらいいっちゃう弁当もあったようです。私は飲みませんでしたがお酒は缶ビールが500円ということで、他のお酒もそれくらいから、というところが多かったと思います。表彰台で使われるスパークリングワインはコップ一杯でもっと高かったですが。野球場でも生ビール1杯が800円、900円と言っているご時世ですから、極めて高いという訳ではないようです。今年の場合は暑さもありましたので、食べ物は火を通してあっても買ったら早めに食べるとか、衛生面で気を使ったように思います。
 
つらつらと書いてまいりましたがまだ書き足りないので、続きます。なぜか一般のニュースネタになってしまった件のことも書きたいですから。

 
 

 
 

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いざ、鈴鹿へ。そして今日は・・・

2023年09月21日 | 旅のあれこれ
 日本グランプリの話を前回もしましたが、私も今日の午後、バスで名古屋に向かいました。東名
が雨や事故処理、工事でかなり渋滞しており、東京駅から足柄まで4時間近くかかるというある種「記録」になってしまいました。新東名からは順調に流れて結局2時間以上の遅れで到着です。運転手さんも雨の中の運転は大変だったのではと思います。これなら普通列車で行くとか、夜まで仕事して新幹線で行ったほうがよかったというところですね。バスの長時間移動はどうも眠ることができず、電車なら爆睡のところを、結局瞼を閉じても眠れないまま名古屋に着きました。でも、いつものお宿に着いて迎え入れられて、ああ、名古屋に着いたな、自分のF1も始まるぞ、となったわけです。明日も早いですから、そろそろこのパソコンも閉じるとしましょう。
 さて、今日9月21日はもう一つ大きな一日です。45年前、私の大好きなバンドのTHE SQUARE(現T-SQUARE)がレコードデビューした日でもあります。このたびは、デビュー45周年、誠におめでとうございます。
 

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