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ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

山形で十四代を飲まん哉

2015年07月03日 | 酒と料理と
学移連OB会の会合が今年も6月にあった。
前回は、会津若松で飛露喜を飲もうということで、
福島から新潟に足を伸ばしたが、
今年は山形市に行って、十四代を飲むことにした。
この時期、山形はサクランボの旬でもあり、これもいただきましょう。

26日の金曜日2時前の新幹線で山形市に着いたのは午後5時前。
ホテルは山形グランドホテル。七日町にある立派なホテルです。
コストパフォーマンスは抜群で、ツインにアップグレードしてくれた上に、
ビュッフェの朝食は食べきれないほどの種類があり、
それで1泊5,500円という安さ。


ビジネスホテルではありません

まずは風呂で体を清め、いざ「味山海」へ。
地元でも地酒の種類の多さ(特に十四代は数種類あるという)で名の売れた店である。
ところが、6時の開店から数分で行ったにもかかわらず、張り紙がある。
「本日満席です」。えええええっ~~。
諦めきれずに中を覗いて、カウンターだけでもと確認するが、やはり駄目。

この店のみを目当てに来たので、あとの店の情報はない。
仕方なくホテルに帰り、フロントで十四代が飲める店の情報を尋ねる。
運良くフロントマンの一人が教えてくれたのが、母家(マザーハウス)という居酒屋。
ありましたよ。十四代愛山。ネットでは2万円~3万円という馬鹿げた値段が付いている酒である。


店内カウンターの様子

肴はホヤの刺身と小アジの素揚げにさざえ。
久々の十四代、美味しくいただきました。





次は、これも山形の酒、上喜元の純吟。


十四代と甲乙つけがたい酒でした。

カウンター内の御主人と話していると、「マンボウの刺身はいかがですか?」と。
えっ?マンボウって食べるの?というのが正直な感想。
酢味噌でいただきます。フカの刺身に似ている食感でしょうか。
不思議かつ微妙な味でした。


最後は、「天に月、地に山純米吟醸」という長い名前の酒。
やはり山形の月山酒造の地酒である。
上喜元よりほんの少しすっきりしていて、
個人的には一番好みの酒だった。


地酒メニュー

やはり、山形の地酒はレベルが高い。も一度来んといかんなぁ。

余談だが、28日の学移連OB会終了後、上野で友人と飲んだ。
彼も日本酒好きで、十四代を一度は飲みたいという話になったが、
1軒目の店を出て、次行こうかとぶらぶら歩いていたら若い客引きの青年が、
「日本酒ありますよ。十四代や獺祭いかがですか」
友人は即座に反応。即決で彼に付いて行った。

地下にある小さな店だったが、確かに十四代の本丸を飲ませてくれ、
さらに、中取りの雄町もあって、友人は大喜びだった。
彼にとっての十四代記念日となり、私が誘ってくれたからだと、喜んでもらって、
私にとっても楽しい日となった。

松阪牛の巻き

2015年06月23日 | 酒と料理と
最近、料理にはまっているという程ではないが、いろいろやっている。
先日はカレーパンを作りたいと思い立ち、
ホームベーカリーで生地作りをして、
3日前のカレーの残った分を水気を取って丸めた置き、これを包んで2次発酵をかける。

この2次発酵の段階で、30~35℃くらいで30~40分置いておくのだが、
3年前の水害時にオーブングリルを捨てたのをすっかり忘れていて、
慌ててこたつを引き出し、こたつの熱で発酵させたのだが、上手いことに大きくなってくれた。

あとの調理は面倒なので、そのまま素揚げにして提供したのだが、
家族皆、美味しいと言ってくれたのでよかった。
難を言えば、カレーの水分が飛びすぎて、しょっぱかったのと、とろみがなかったのが残念だった。

こうやって、自分でつくってみると、プロがいかに優れた技術を持っているかよく分かる。

さて、伊勢の友人から松阪牛を頂いた。
正式に松阪牛と名の付くものは初めて食したのだが、
あまりに美味しくて、一度には全部食べられなくて、少し厚めのものを残した。

これを翌日適当な幅に切りそろえ、塩こしょうで焼いて冷えるまで待つ。
冷や飯を保温しておいて、酢飯にして冷やしておく。
レタスも適当に幅を揃えておいて水を切っておく。

さて、海苔を少し幅を狭く切って、その上の酢飯に松阪牛とレタスをのせ、
マヨネーズを混ぜて巻いていく。
これで鉄火風松阪牛の巻き寿司が完成。



肉は刺しの部分が強いので、少し脂っぽくなるが、酢飯との相性はよい。
これに合わせるには、少し味の強い日本酒だと言うことで、
山口県の純米吟醸「雁木」荒ばしり生で行ってみる。



松阪牛、2度楽しめました。多謝!

お酒を楽しみに来ませんか

2015年06月08日 | 酒と料理と
阿蘇市内牧に「千代の屋」という酒屋があります。
店主とその息子さんが、こだわりを持って揃えた日本酒と焼酎があります。
地元の酒でいえば、「産山村」「うちだ」「小国蔵一本〆」があり、
これは結構レアな日本酒で、熊本でもそう簡単には手に入らないのです。

その千代の屋さんが主催する「国酒の会」というイベントが7月4日にあります。
午後6時30分受付開始で場所は「プラザホテル」
料理は会席で、日本酒、焼酎を始め、珍しい酒が飲めるとのこと。
料金は6,000円で、事前に参加券を購入する必要があります。
連絡は、0967-32-0320 まで。

先に挙げた「産山村」は阿蘇郡産山村の数人の農家が、
鯉農法という有機農法で酒米の五百万石を生産し、
仕込水は名水100選の池山水源の水を使い、山鹿市の千代の園酒造に生産を委託している酒です。
この無濾過生はそのほとんどが予約で売り切れるほどの人気酒。


一方、「うち田」は阿蘇市内牧の内田農場がやはり五百万石を栽培し、
これを福岡の酒蔵、杜の蔵酒造に委託して生産している酒です。


いずれも純米吟醸で、酒蔵の違いでしょうか、やはり味は若干異なります。
いずれがいいのかは、個人の好みで分かれるところです。

今回のイベントに上記の酒が出るのかどうかは分かりませんが、
そこはお楽しみということでしょう。
ビールは、キリンのハートランドを提供するような話でしたが、間違いなかったかな。

日本酒や焼酎の余った分は、抽選でお持ち帰りいただくそうです。
現在150名くらいの参加者かな。
限定200名です。お急ぎあれ。

この酒はなんと言っていいのか

2015年04月20日 | 酒と料理と
南部杜氏「佐藤企」純米吟醸酒ワイン酵母仕込み無濾過生酒。
ワイン酵母で日本酒を造るというのはかなりの冒険だろうと思うのだが・・・。

白ワインを飲む要領で、日本酒よりも少し冷ために冷やしておく。
これをワイングラスについで、まず香りを試す。
ほのかにフルーティーな香りだが、日本酒独特のフルーティーさとは若干異なる。
味わいは、日本酒度マイナス30度という、超が着くほどの甘口だが、甘みに重たさはない。
後口は爽やかで、確かにワインの感じはするが、やはり日本酒に違いない味を残す。

アルコール度は13度なので、日本酒の無濾過生酒の一般的な度数からすると3~5度低い。
それが後口の爽やかさにも繋がっているのか、そこのところは素人には分からない。



ともかくこの酒は、日本酒であって日本酒でなく、
ワインであってワインではない。
甘口の白ワインを感じさせるが、原料が葡萄でないことは香りで分かる。

さて、今日は新鮮な鮭のアラが売られていたので、1パック買って帰った。
少し手間をかけて、はら身とカマの部分を出刃で捌いて身を整える。
それに振り塩と、黒こしょうを粗挽きしたものをまぶしてしばらく置いておく。
1時間ほど後、水分を取って簡易燻製機(ガスレンジで燻煙できる)にセットする。
煙が出始めてから5分ほどでスモークサーモンができる。
しかも半生の焙り状のサーモンになっている。極上。

ワイン酵母の日本酒をワイングラスに注いで、このサーモンを肴に2杯、3杯。
もっとさっぱりした白身魚の方が合いそうだが、贅沢は言うまい。

この酒のインパクトは生半可ではない、そんな感じの酒でした。
機会があれば是非お試しあれ。

来年も作られるようだったら、また飲んでみたい酒の一つではある。
本当に日本酒の世界は奥深い。

うまか~酒になっとった

2015年03月15日 | 酒と料理と
昨夜、友人と熊本市内の居酒屋で飲んだ。
店名は「飛露喜」、そう日本酒ファンならえっ!と思う名前。
飛露喜は手に入らないことで名をはせている日本酒の銘柄であり、
福島県の会津若松市にある廣木酒造の酒なのだ。

何で店名にその名前をということで質問したら、奥様が福島の出身とか。
確かに日本酒にこだわった店で、これもなかなか手に入らない而今も酒メニューにあった。
酢ガキやイカ天で、友人とそれぞれに数種類の酒を味わった。
銘柄にもよるが、大吟醸でも1杯600円程度で、なかなかいい店だった。

ということで思い出したことがある。
先日、醸し人九平次のランデブーという酒を約2年冷蔵していたものを飲んだのだが、
これが美味かった。久々にうまか~という酒に出会った。

このランデブーというラベルの酒は、普通にネットで探しても見あたらない。
愛知の酒店、酒仙洞堀一(http://www.syusendo-horiichi.co.jp/)という店に出ている。
ラベルをみると、販売者が酒仙洞堀一になっているので、この店限定のラベルなのだろう。
スペックは純米大吟醸である。

実は、この酒を買ってすぐ飲んだことがないので、
2年近く冷蔵保存して飲んだものとの比較をしたわけではない。
だから、冷蔵保存したものの方が美味いかどうかは分からない。
しかし、ともかく約2年の冷蔵保存が間違っていなかったと言えるくらいに美味かった。

吟醸香はほのかに有る程度。
辛くなく、甘くなく、淡麗でなく、芳醇でもない。
絶妙のバランスで、盃が止まらない美味さ。
久々にうまか~と唸る酒だった。
とりあえず、鍋島・村祐に続くベスト3の一つに入れておこう。

醸し人九平次のランデブー、実は冷蔵庫に入っていることを失念していた1本である。
偶然の産物だが、それ故にかずいぶん得した気分で飲んでしまった。
こういうこともあるから、日本酒はおもしろい。