有り得ない事ですが、自分の娘が少女時代に宝塚歌劇団に憧れて目指したいとなれば、おそらく親としては応援しようとなるかもしれません。昨日、某講演会で「京都花街の伝統産業に学ぶ経営学」で生まれて初めて舞妓・芸妓さんの人材育成プロセスの一部を講演資料で拝見しました。もし自分の娘が舞妓さんに憧れてなりたいと言えば、おそらく親として反対するでしょう。しかし高度経済成長期時代と比べて舞妓・芸妓さんの人数は3倍に増えているようです。
実は宝塚も小林一三が京都花街の舞妓・芸妓の伝統産業から人材育成のコツを見習ったようですが、京都花街の伝統産業に伝わるサービス業の極意ともいえる熟練された人材育成の手法は中々凄いと思いました。お座敷であるお茶屋も舞妓を送り出す置屋もサービス業としての経営の極意がしっかりと備わっていることに驚きました。350年続くおもてなし産業である京都花街と比べて、私たちのIT業界では技術こそ優先して取得しますが、学ぶべき所は大でした。
京都花街では顧客に対しての「目配り」「気配り」「心配り」の姿勢が、お座敷の中でチームプレーとして完璧に行き届いているので大変驚きました。京都の祇園街については殆ど知識として知らない事ばかりで、縁遠い世界のように捉えていましたが、今回、大学の先生からの直接の講演は素人の私には大変勉強になりました。どこの世界でも人材育成無しでは商売が成り立たないし、京都花街のように350年の伝統文化の歴史を維持することもできないわけです。
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