個人情報保護法の執行で、勝手に人の名前が商売に悪用されることは確かに少なくなったが、法律のしばりでマイナス面も少なくない。先日、札幌市内のアパートで起きた姉妹の凍死事件は現代社会の問題点を浮き彫りにしたような印象を持った。厳寒の土地で、いくら公共料金が未払いになったからとはいえ、電気もガスも止めてしまうのは生活権を奪い、死んでくれというようなものである。生活保護に該当すると役所が判断したのならば、役所が調査するなり、民生委員を派遣するなり、今回のような事態になる前に対策を講ずるべきではなかっただろうか。現代社会でも、基本的人権の保障として、起きてはならない大変気の毒な事件であったと思う。
法律を単に四角四面に活用せず、個人情報保護法にも罰則規定を別途設けて人々に優しく配慮された法律の適応であるべきだと考える。
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