絲山秋子さんといえばこないだ芥川賞をとった女流作家だ。
受賞作の「沖で待つ」は、共感できる内容だった。どんなところかというと、仕事場での男女の同僚の友人関係がだ。
とかく仲がいいのが男女だと、うがった見方をされがちだが、本人たちはそんなことを言われれば「ウェッ」と思ってしまうだろう。実際の所、こういった職場においての友人関係は、男女の友情というとちょいと違うような気もするが、恋愛感情抜きのツーといえばカーな関係はドライヴ感があって爽快だ。もちろん、それはルーチンワークでいつも顔を突き合わせているからできるワザなのかもしれないが…。
小説は、最後の急展開でなんだか現実離れしてしまったけれど、他に読んだ彼女の作品でニートを描いたものよりずっといい。
余談だが、昨年、井川遥さんを取材させて頂いた折、文学談義になって数々の女流文学者の名前を挙げられていたけれど、中でも絲山さんの「袋小路の男」が好きだと言っていたのをふと思い出した…。
受賞作の「沖で待つ」は、共感できる内容だった。どんなところかというと、仕事場での男女の同僚の友人関係がだ。
とかく仲がいいのが男女だと、うがった見方をされがちだが、本人たちはそんなことを言われれば「ウェッ」と思ってしまうだろう。実際の所、こういった職場においての友人関係は、男女の友情というとちょいと違うような気もするが、恋愛感情抜きのツーといえばカーな関係はドライヴ感があって爽快だ。もちろん、それはルーチンワークでいつも顔を突き合わせているからできるワザなのかもしれないが…。
小説は、最後の急展開でなんだか現実離れしてしまったけれど、他に読んだ彼女の作品でニートを描いたものよりずっといい。
余談だが、昨年、井川遥さんを取材させて頂いた折、文学談義になって数々の女流文学者の名前を挙げられていたけれど、中でも絲山さんの「袋小路の男」が好きだと言っていたのをふと思い出した…。