「恵林寺」~~♪
甲斐の国といえば武田信玄・・・その信玄公の菩提寺である「恵林寺=えりんじ」。
ここも昨年訪れたと思っていたのですが時間がなくてあきらめていた場所です(苦笑)。
今回は必ず見たい!と決めていましたので、トンネルウォークの後は、まっすぐ「お寺」を目指しました。
恵林寺は、1330年、夢窓国師によって開かれたとお寺のパンフレットに書かれていたのでビックリ~~。夢窓国師って「京都の苔寺や天竜寺のお庭を作ったことで知られていますので、「庭師」だと思ってました(笑)。
彼の生まれは伊勢で、甲斐に移り住んで九歳で出家した後、当時の領主から請われて邸宅を禅院に改めたのが「恵林寺」の始まりとか。
↑(本堂です。ここで拝観用チケットを購入して中へ)
←「うぐいす廊下」・・歩くとキュッキュッと音がする廊下です。昔~~~中学校の修学旅行で京都のお寺を訪れた時にも体験したなぁ・・・と、思い出がよみがえりました。
ここ一方通行なのですが・・・楽しくて往復してしまった私~~(笑)
上段に「枯山水」、下段には「心字池」を配した雄大な庭園です。この季節は新緑の美しさと、流れる水の音とに心が癒される、まさに「禅」の心を感じるお庭です。
←臨済宗妙心寺派の古刹である恵林寺は、まずこの「黒門」を入ります。
それに続く参道を上がると 「四脚門」(赤門)が現れます。
1582年、織田軍に滅ぼされた武田軍の者達を恵林寺の快川和尚がかくまっていたところ、織田信長が「全員を引き渡せ」と命じたが拒否。 怒った信長が全員を封じ込めて火を放ち、全山が焼かれました。その後、1606年に徳川家康によって再建された当時のままのもので、国の重要文化財に指定されています。
信長による焼き討ち↑の時、快川和尚が詠んだ言葉が掲げられている門です。
「安禅不必須山水 滅却心頭火自涼」=「あんぜんかならずしもさんすいをもちいず しんとうめっきゃくすればひもおのずからすずし」
有名な言葉ですよね! →快川国師の塔(お墓です)
その後、徳川家康により再建、再興されたお寺ですが、徳川五代将軍・綱吉の側近となった「柳沢吉保」が、信玄の法要を行ったり寺内の修復を行ったりしています。
恵林寺は、「信玄公」の菩提寺ですから、1573年4月12日に53歳にて病死した信玄公のお墓があります。今でも、毎年4月12日に「信玄忌」として供養が行われているそうです。
このお墓の後ろには武田家臣の供養塔が七十基並んでいます。