「たぶん、出会わなければよかった 嘘つきな君に」
「佐藤 青南」 著 に、原案「栗俣 力也」
というように「作者」と「原案者」の名前が並んでいる本です!
書店員である栗俣氏は、「人目を引く売り場作り」で、数々の作品をヒットさせた「仕掛け番長」というニックネームを持つすごい人だそうです!
その栗俣氏から、「今一番読者に読ませたい本」を書いて欲しいと、著者の佐藤氏に依頼があって書いた本だとか~~~。
栗俣氏の「アイディア」の提供を受けて、「物語」として膨らませて書き上げた本~~~、
版元は、その数ヶ月後に名乗りをあげる。
異例のプロセスで世に出た本なのです!
このことを知ったら絶対読みたくなりますね(笑)。
著者の佐藤氏の本は、
「市立ノアの方舟」という、動物園が舞台の本を読んだことがあります。
(著者のサイン入りの本です~~♪)
動物園の園長や飼育員たちの奮闘記みたいな本でしたが、なかなか楽しかったです~~♪
今回の本~、
「たぶん、出会わなければよかった 嘘つきな君に」~~は、精神的に「怖い!」と感じる内容です・・・。
《 アルバイト先の上司のパワハラに悩みながらも、司法書士の資格試験の勉強中の主人公。
冴えない日々を送っていますが、ある日「一人の女性に恋をする」のです。
同時に、「同僚の女性」から好意を寄せられるようになったことから、彼の人生が狂い始めるのです。
彼が悪いのではない・・・、彼の持つ優しさ真面目さ故にか・・・。
違います!
世の中には「独りよがり」「妄想癖」「人格障害」・・・他人の思いや言葉を自分の都合の良いように解釈し信じ込む人、そして自分で物語を作り上げてしまう人・・・・いますよね。
そんな女性に好意を持たれてしまった結果の、主人公の悲惨な結末・・・。》
ミステリーなのに、ホラーっぽい(苦笑)。
第一章、第二章、第三章で、重要な登場人物それぞれの行動や心境があきらかになっていくことで全体のストーリーを納得できるようになる構成です。
なので、モヤモヤを解消したくて続きを早く読みたくなるんです(苦笑)。
一気読みしました~~♪
この本を読んで欲しいと思う、ターゲットは若者かもしれませんが・・・。
人生を長く過ごしている私だからこそ「あるある感」が感じられて・・・、「人生って大変だよね」「一つ歯車が狂うと悲惨だ」「恋愛は難しい」~~などと納得できるんだと思います(笑)