「トンネルウォーク」~~♪
昨年「桃源郷」をハイキングした時、お隣の駅にある「大日影トンネル」の遊歩道を歩いてみたかったのですが、時間がなくてあきらめましたので、今回の旅の目的の一つに入れました!
高台にあるこの駅からは、なだらかに広がる丘に作られた「ぶどう棚」が見渡 せ、駅の名が「ぶどう郷」とつけられたことを実感します~~♪
←この駅の東京寄りにある「新大日影トンネル」と並んで「古いトンネル」が残されています。
この古いトンネルは、中央本線の八王子駅~甲府駅間の建設工事にともなって着工されましたが、工事は難航ををきわめたそうです。
長大トンネルの多い中央本線の中でも5番目の長さと、岩盤の固さ、大量の湧水という悪条件に、土木技術が未熟な明治期だったことで足掛け七年の歳月がかかったとか・・・。 →レンガ水路と河川随道(水対策のために造られた今ではめずらしい鉄道遺産になっています)
大日影トンネルの開通は、勝沼から東京へのアクセスを飛躍的に向上させ、名産のぶどうやワインを大量に輸送することができるようになったのです。
また、レンガを使ったトンネル建設の技術は、ワインカーヴ(貯蔵庫)の建設にも役立ち、勝沼の発展に切っても切れないものになりました。
平成9年に線路の改良があり「新大日影第二トンネル」が開通したことで、旧トンネンルは使用廃止となりましたが、その産業遺産としての価値に着目した旧勝沼町がトンネンルを整備し、観光資源として活用すべく、平成十九年に「遊歩道」として使用を開始しました。
←暗くて寒くて、ちょっと恐い感じがしますが・・・元気で歩きましょう~~(笑)
全長1・4kのウォーキングが楽しめるトンネル内には、保線作業員が使った「退避抗」もたくさん残されており、写真や文章によって、トンネルの歴史を知ることができるパネルが掲げられています。
→数箇所にベンチも置かれていますので、疲れたら一休みできます。
トンネルの壁は、一段ごとにレンガの長手と小口を積む「イギリス積み」と呼ばれるレンガ積みで固められていることから、本州における鉄道がイギリスから導入された技術で建設されたことを知ることができます。
←「待避抗」の一つですが、とってもきれいに積み上げられているレンガは見事です!
トンネルの東側出口にある旧深沢トンネルを再利用した「ワインカーヴ」は、さすがぶどうの産地である勝沼らしい~~♪
ワイナリーやたくさんのワイン愛好家の方々が「自然の状態で適温に保たれる」このトンネルのワインカーヴを利用しています。