紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

オラファー・エリアソン展

2020年06月27日 | 美術館・博物館
東京都現代美術館で、「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」が開催されています。本来ならばすでに終了している展覧会ですが、開催前から臨時閉館という事態になったため、期間を大幅延長して展示しています。
環境問題をテーマにインスタレーションを作り上げるようなイメージがあるエリアソンですが、表題の「ときに川は橋となる」にはどんな意味が込められているのでしょうか...。



移動中の揺れなどの動きを記録する装置で描かれた作品のひとつ。展示物の多くはドイツから日本まで鉄道と船で運ばれたようです。



ガラスでできた多面体が煌びやか。床や天井に映る色も美しい作品。



後ろに置かれた照明を横切ると影が動く動く。後ろに下がったり前に行ったり影絵遊び。




《サステナビリティの研究室》と題された作品は、エリアソンが日々研究しているモノがいろいろ。なんだかセレクトショップにしか見えません。



階段の上から覗き込むと...。



スチールとレンズと光だけでこんな図柄が現れるなんて。



ゆっくり回るガラスに光が差し、壁に色が映し出されています。赤と黄色と青の円がひとつになった時、壁に現れるものがあるというのを、家に帰ってから知りました(冷笑)。



暗闇の中央には水盤。いくつもの光の筋が静かに水面を照らしています。
水面にさざ波が立つと、その動きが天井のスクリーンに映し出されます。
静寂とゆらぎの世界に引き込まれる《ときに川は橋となる》。



細かな霧が降り注ぎ、虹色の光がかすかに見える空間。
外の暑さを忘れられるひと時を過ごしました。



続いてカディスト・アート・ファウンデーションとの共同企画展「もつれるものたち」も鑑賞。世界的に高く評価されているアーティストを日本で初めて紹介する展覧会だそうで。
リウ・チュアンの映像作品《ビットコイン採掘と少数民族のフィールド・レコーディング》が好み。
お次は「MOTコレクション」展。「見る、読む、笑う絵画」の岡本信治郎。こんなに鮮やかに描かれているのに、よく見ると戦争や空襲のことがたくさん描き込まれています...。



宮島達男のデジタルカウンターの作品です。うるさいような光の点滅ですが、妙に心が落ち着きます。


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