紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

バスキア展

2019年09月28日 | 美術館・博物館
キラ星のごとく現れ、そして散っていったジャン=ミシェル・バスキア。アーティストとしてたった10年しか活動していないのにもかかわらず、アートやカルチャー、ファッションなどに多大なる影響を及ぼしています。ニューヨーク・ブルックリン生まれの黒人アーティストが生み出す作品は、どれも強烈なパワーが秘められているよう。落書きかアートか...明るい色調の中に込められたバスキアのメッセージを紐解きたいもの。
森アーツセンターギャラリーで「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」が開催中です。



123億円で落札された例のアレ。



この影絵みたいなの見て、バスキアやばいと思ったり。



写真撮影可の作品は10点くらいでしょうか。



富士山をモチーフにしたものと思われ...違うのか!? いろんなものが細かく書かれています。



隣接するCafe THE SUNがバスキア展とコラボ。ニューヨークをイメージしたメニューが楽しめます。いただいたのはローストゴマバンズのチーズバーガー。普段こんなでかいハンバーガー食べないので、バンズがどんどんズレて最後は肉だけになってしまいました。
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恐竜博2019

2019年07月20日 | 美術館・博物館
上野の国立科学博物館で開催中の恐竜博2019です。本格的な夏休みに入れば大混雑必至と思われるので、ちょい早めに行ってきました。
新たな発見が通説をくつがえす恐竜研究。何千万年前に生きた恐竜を解明するなんてまさに神秘の世界。そういうところに魅力を感じるから、恐竜に惹かれるのかもしれません。会場入口では恐竜研究50年の歩みが紹介されています。デイノニクスのホロタイプ標本(学名の基礎になった超貴重な標本)が展示してありますが、すぐ入口にあるのでチラ見でスルーしてしまいました。



ゴビ砂漠で前足だけ見つかったデイノケイルス(複製)。



デイノケイルスの胃から見つかった石。これで消化するのだそうで。



デイノケイルスの足(実物化石)。




世界初公開のデイノケイルス全身復元骨格。全長11mあります。写真に収まりきれないほどデカい。



骨格の80%以上が発見された「むかわ竜」は世界初公開。発見した人は初めはワニの骨かと思ったとか。



ティラノサウルス恐ろし。こんなのに追いかけられたらと思うと...。



常設展でも化石化石。うちわの柄みたいな魚の化石。



日本館は建物自体が重要文化財。
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ジュリアン・オピー展

2019年07月13日 | 美術館・博物館
英国の現代アーティスト、ジュリアン・オピーの個展が、東京オペラシティのアートギャラリーで開催されています。点と線でシンプルに構成された人物像などで知られていますが、自分はまだ見たことがありません。近年は人物を平面に表現した作品が多く、ますますミニマム化が進んでいるようです。



《Walking in New York 1》は6mくらいあるデカい作品。



ぱっと見で急ぎ足のおばちゃんっぽいのがわかる。アクリルパネル製。



LEDでグラフィックが動く作品もあり。



ビル群。



風景画っぽいものも。



LEDスクリーンに映る鯉。ここで流れている音楽も作品のひとつ。
ミニマムとかシンプルが好きなので、ジュリアン・オピーは気になる作家の一人になるはず...。
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進撃の巨人展FINAL

2019年07月08日 | 美術館・博物館
深夜に進撃の巨人が放送されているのは知ってましたが、それまで見たことがない進撃の巨人シリーズ。何日か前に無料配信されているのを見てからのめり込み...六本木ヒルズの「進撃の巨人展FINAL」を見に行くまでになってしまいました。アニメしか見たことないのに、原画展を見に行こうとする初心者をお許しください。
来場者は会場入口でひとつの選択をします。壁の中に生まれる人生、または壁の外の世界。途中で合流するようになっていますがあっちの世界も気になります。ちなみに声優による音声ガイドは借りた方が楽しみ倍増。




進撃の巨人の世界が広がるシアター。破壊された街。迫り来る巨人の咆哮。



キャラの紹介文(これはサシャ)。ハンジさん!!



リヴァイ兵長カッコ良すぎ。



グッズ売場は「リーブス商会ロッポンギ直営店」。超大型巨人モチーフのクリアファイル、兵長のマグネット、調査兵団の旗クリーナークロスをゲット。展覧会のあとは併設するリーブス商会CAFEでコラボメニューをいただきます。
リヴァイと紅茶のデザート~ひとつ残らず、全部食え~。シフォンケーキに掃除姿のリヴァイ兵長が...もちろん全部いただきました。
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塩田千春展

2019年06月21日 | 美術館・博物館
黒い鉄枠の舟と赤い糸が展示室内を覆う《不確かな旅》。まるで蜘蛛の巣のように赤い糸が張り巡らされた室内。黒い舟から天井に向かって立ちのぼる無数の糸。六本木の森美術館で「塩田千春展:魂がふるえる」が開催されています。
前回のボルタンスキー然り、ここ最近インスタレーションと呼ぶものに興味津々な自分ですが、塩田千春さんの作品を実はまだ見たことがありません。



会場入口にある《手の中に》。どれだけの糸を使っているのやら。



先ほどの赤い空間とは対照的な《静けさの中で》。黒焦げのグランドピアノと観客席の椅子が黒い糸で覆い尽くされた光景に圧倒されます。



黒い糸の中に白いドレスが吊るされた《時空の反射》。



赤い糸で吊るされたスーツケースがゆるやかな階段のように上昇していく《集積―目的地を求めて》。モーター仕掛けでスーツケースのいくつかはゆらゆら動いてます。最後は天井にまで張り付くスーツケースの群れ。



この展覧会を提案された2年前にガンの再発を告げられたそうで、大規模なインスタレーションの中にもこれからの不安感や死の影が感じられます。闘病を経て生まれてきたこの展覧会で、命とは何か、存在とは何か...ふるえる魂が問いかけているようです。
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クリスチャン・ボルタンスキー展

2019年06月17日 | 美術館・博物館
暗がりからゲェ~という音が聞こえてくる。この先に何があるのか...真上には青く光るDEPARTの文字。国立新美術館で開催中の「クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime」展に行ってきました。
ボルタンスキーが初期に制作した映像作品《咳をする男》。ゲホゲホと苦しそうに血を吐く男の姿を描いたものですが、これを見て不安感は増大。どこからか心臓の音も響き渡る薄暗い展示室。国立新美術館の広大な展示スペースに、ボルタンスキーの様々な作品が展示されているこの大回顧展。配られた地図を片手にさまよい歩きます。
モノクロームの写真を電球で装飾した《モニュメント》という作品はまるで教会の祭壇のよう。壁をくるくると回り続ける《影(天使)》。青い電球で囲まれたコートが壁に掛かっている作品は(矢印!?)磔刑図にも見えます。どことなく厳かな雰囲気が漂う展示室。幽霊の廊下を抜けると目の前に真っ黒な《ぼた山》が。これ大量の黒い衣服の山です。



天井からは何枚もの人物像が垂れ下がる。木でできた人型のランプがささやく言葉。



《アニミタス(白)》という映像作品は10時間36分。丸められた紙みたいのが一面に。



《ミステリオス》ずっと見ていられる作品。でも12時間はちょっと。

ゆらゆら揺れる電球とエマージェンシーブランケットが煌めきの世界を形作る《黄金の海》が良かったですね...。たくさんの電球が灯された《黄昏》は、毎日少しずつ消えて、会期最終日には全ての電球が消えるとのこと。ちなみに撮影可能エリアは地図に載ってますのでご参照ください。不気味なものから崇高なもの、心を開放的にさせてくれるもの、その場の空間が心地いい気分にさせてくれるボルタンスキー、けっこういいかも。
外に出たら吉岡徳仁のガラスの茶室が展示されていました。ガラスのベンチも実物見るのは初めて。でもこんな暑い日だと茶室の中はどうなってるんでしょうか...もはや温室状態。

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トム・サックス ティーセレモニー

2019年06月11日 | 美術館・博物館
ニューヨーク在住の現代アーティスト、トム・サックスが「茶の湯」を作るとどうなるか...という展覧会が、東京オペラシティのアートギャラリーで開催されています。
NASAのロゴが入ったパイプ椅子に座って、まずはティーセレモニーの映像作品を鑑賞します。お茶会の準備段階から実際にお茶を点てるまでの映像ですが、単なるお茶会ではありません。茶道具や茶の湯の世界観を、工業用素材や日用品などで表現しているのです。一瞬アホアホな動画かと思いきや、よく見るとものすごい凝った映像作品でした。お茶は電動攪拌器でギュイーンと点てられ、客に出されるお菓子がオレオとPETZだなんて...思わずニヤリ。



茶道具色々。茶筅の中に仕組まれた泡立て器は、マキタのバッテリーで稼働。



茶庭へ向かう門。



池を望む。



本物の鯉が泳いでます。



雪隠の作り込みに感動。これ航空機内のラバトリーユニットですし。便器だけ本物。




つくばいに手指消毒剤を置いてるのがアメリカっぽい。



茶室の裏手に貼ってあった進行表。
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世紀末ウィーンのグラフィック展

2019年05月18日 | 美術館・博物館
上野のクリムト展、国立新美術館のウィーン・モダン展を見ればもう満足なんて思ったら大間違い。キラキラのクリムトしか興味がない方はまあいいでしょうけど、ウィーン分離派のポスターやグラフィックデザインにピンときたあなたは、ぜひ目黒区美術館にも足をお運びください。
と書いたものの目黒で降りたこともないし、とりあえず目黒川沿いを歩けば大丈夫かな!? 木漏れ日の中にこじんまりとした佇まいの美術館が見えてきました。
ここでは京都国立近代美術館所蔵 世紀末ウィーンのグラフィック展が開催されています。国立新美術館のウィーン・モダン展でもグラフィック作品はありましたが、今回はほぼグラフィックがメインの展示となっているようです。
コロマン・モーザーやベルトルト・レフラーがデザインした図案集の展示コーナーは必見です。100年以上前のデザインとは思えないほどの新鮮さ。多色木版画も人々にデザインの素晴らしさを広めるきっかけとなりました。カール・クレネクの《森の農家》は飾りたいほど素敵な作品。特に気になったのが児童書の挿画。《ライ麦おばさん》とか《小妖魔》などの素朴系な絵はかなり好きです。
新しい時代に新しい芸術。新しいグラフィックデザインは、ウィーンの人々の芸術的センスにも影響を与えたことでしょう。クリムト率いるウィーン分離派のお仕事に囲まれているのですから。
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企画展「工事中!」

2019年05月06日 | 美術館・博物館
世間一般のGWを少しでも満喫すべく、連休最終日にお台場へ行ってきました。もうそこまで混雑していないであろう...という予測はまあまあ当たったかと思います。チケットブースも入場口も待ち行列はありません。
日本科学未来館で開催中の企画展「工事中!」では、ショベルカーやブルドーザといった重機がいろいろ展示してあるそうで。こんなのは工事現場でしかまじまじと見られませんし、それが展示物になっている展覧会ってのも非常に気になります。



会場入口では四脚クローラ方式双腕型重機がお出迎え。操縦席はコクピットのよう...ガンタンクのような足回り。




国産初の油圧ショベルカーユンボY-35。なぜ銀色なのかわからず。



キャタピラーの314F油圧ショベル。まあ普通ならここまで近寄れません。



会場内はどこを見ても現場。




「都市」再・工事中!―解体の美学
油圧ショベルの先っちょを付け替えて解体作業。鉄筋コンクリなんでもぶち壊すデストロイヤー。



深海で獲物を狙うかのようなお姿。



看板並べると絵になる光景。

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ウィーン・モダン展

2019年04月27日 | 美術館・博物館
クリムトのキンキラキンな女性像は上野のクリムト展。国立新美術館で開催されているウィーン・モダン展にもクリムトの絵画が多数出品。日本とオーストリアの外交樹立150周年が関係あるか知りませんが、クリムトをはじめウィーンの芸術がいま東京に大集結しています。
クリムト、シーレ 世紀末への道と題するウィーン・モダン展。今まではクリムトとかそんなに興味なかったんですけど、シーレの自画像を何かの雑誌で見てピンと来まして。ウィーンの世紀末って言葉もゾクゾクする響きですし。
女帝マリア・テレジアのどでかい肖像画から始まる展示室。絵画だけではなく銀食器や家具、建築、デザインなど多岐にわたる展示がウィーン・モダン展の特徴となっています。ハプスブルク帝国の首都ウィーンは、啓蒙主義の思想によって大改造された都市のようです。
ビーダーマイアー時代の銀器が実用的なのにお洒落。シューベルトが掛けていたメガネもあります。椅子のデザインも素敵。このあたりがモダニズムの原形だそうで。
1900年から世紀末のウィーン展示室では、オットー・ヴァーグナーによる都市計画案を見ることができます。クリムト率いるウィーン分離派のポスターやグラフィックデザインもまたシビれるくらいのセンスです。下側からの照明が怪しい雰囲気を醸し出すクリムトの油彩画《愛》と《パラス・アテナ》。そしてエゴン・シーレの作品が飾られている場所へ...自画像や肖像画などをじっくりと鑑賞。やはりシーレの色使いは良いですね〜で素描作品も素通りしないで是非見てください。描き直しの跡がない力強い線は、シーレの卓越した技術の表れでありましょう。
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